特別な存在と思わない
10代は自分の殻に閉じこもり、自己嫌悪を繰り返した。
本当は他者と楽しく交わりたいのに、自分が傷つくのが恐くてその関係性の中に飛び込んでいけなかった。
結果として自分自身の心の拠り所を本や精神世界に求めていった。
大学在籍中にマントラヨガを初め、新興宗教に誘われ道場に通った。
マントラヨガで導かれる繊細な世界、布教に身を捧げている若者たちの人をやさしく包んでいく世界に魅かれた。
それらを続けていくうちに現実社会、他者との関係が置き去りになっていること、そして自分を高めていくためにはお金を捧げていくことに違和感を感じて離れた。
その過程で、宗教的なものから離れていくことで、自分の身に何かが起こるのではという恐怖心との葛藤があった。
自分の五感では感じにくく落とし穴にはまりやすいスピリチュアルな世界から五感で感じることのできる食、畑仕事、身体を通しての自分を高めていく世界に意識が向いた。
マクロビオティックと出合い、穀物菜食を通しての身体の変化を味わったり、菜園で自分でつくった野菜の味の濃さを感じたり、野口体操をはじめたりして地球と自分の身体との関係性を感じることを意識しはじめた。
今回のマドモアゼル愛先生の動画に触れて、過去に辿ってきた道は決して無駄なことではなかったが、自分は特別なことをやっていることに自分の存在、拠り所を見出していたのではないかと思った。
他者よりも優れている、豊かであるという選民思想は、自己嫌悪や自己否定をバネにして自己実現していく場合にも生まれてくることを知った。
それは、宗教、慣習、ルール等に巧妙に組み込まれ、私のみならず多くの人々が繰り返してきている。
ホロスコープをそして月の働きを学び、それを日常の知恵として活かしていくという立ち位置においても、また自分は特別なことをやっている特別な存在であると思ってしまう自分がある。
自分を特別であると思うことは全体性とのつながりを遮断させていく巧妙な罠でもある。
マスコミも含めて今はこの巧妙な罠が満ち溢れている。
甘い言葉、人を導く巧妙な手立て、特にスピリチュアルな世界はその体験が伴わない場合が多いので、落とし穴に気がつきにくい。
https://www.youtube.com/watch?v=1d1jU4_OhQc&t=8s
https://www.youtube.com/watch?v=m5t9-vshnN0
ホロスコープで天秤座、7室は個人から社会への扉。天秤座の支配星は金星。
私は天秤座には惑星はなく感応点であるドラゴンヘッド(今世のテーマの象徴)のみである。
7室には月と冥王星。パートナーとの関係性が自分の中では大きなウエイトを占めている。友人の少ない私は、今まで他者に語ることができなかったことを家内には気軽に伝えることができるようになった。そのことにより自分の心の傷はかなり軽減されてきたと受け止めている。
天秤座と180度に位置するおひつじ座は自分を表す場所であるが、そこにも惑星はない。
ホロスコープを学ぶ合う仲間との天秤座のお話会の中で、太陽天秤座が強く働いている人は人間関係の中で自分を意識し、その豊かさを味わっている。
私の場合は人間関係の中でも先ずは自分の3室太陽牡牛で五感を味わうことを優先しており、人間関係では役割、義務から山羊座的に関わるようにして
いるが役割的な要素が高く、そこでの楽しみを味わっているとは言い難い。
また、月7室に月乙女があり、同じく7室に月がある方から人間関係における苦しみを聞き、まさに自分へのメッセージであると感じた。
自分軸をもつことで他者との関係性の豊かさが味わえるというのは頭では理解できても、具体的な苦手な人間関係の中で自分軸をもっていくための自分なりの工夫、知恵が必要だと思う。
天秤座の支配星は金星。私のネイタル金星は5室蟹座で3室牡牛座水星と60度の関係がある。すなわち5室蟹座金星の家庭、身近な場所で愛情が発揮されやすく、それと3室の牡牛座水星が文章、情報発信するということと連携しやすい。
5室蟹座金星、3室牡牛座水星を働かすことで7室の月乙女の働きが意識しやすくなり、結果的に天秤座の働きが活用していける感じがある。
ホロスコープを学ぶことはひとりひとりが全体性から惑星、サインを通してのエネルギーが与えられている現象を他者を鏡として気づき、それを知恵として日常に落とし込むことである。
そして、それは、ひとりひとりが全体性と繋がった存在であるということを意味している。
同時にホロスコープを学ぶことにおいても、自分は特別な存在であると思うという落とし穴に入らないよう、その思いを生む月の働きを日常の中で意識していきたいと思う。
病む人はやさしきひとよ草の花
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