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葉櫻や十字に結ぶ桐の箱 便箋を三つ折りにして薄暑光 酒蔵の開け放たれて夏つばめ 草若葉踏…
まらうどを待つ六月の扉開け 紫陽花やひとりのときにひらく本 葉櫻や十字に結ぶ桐の箱 酒蔵…
会ふ度に背中曲がりて櫻守 葉櫻や昼も門灯ともされて 躑躅咲く奥より声の漏れにけり 初蝶や…
花冷えや生春巻の海老透けて 花の雨青きインクを滲ませて イーゼルの置かれしままに花の雨 …