【信号無視話法】井上さくら市議vs林文子市長 2017年10月3日 横浜市議会 (カジノ誘致)
2017年7月に実施された横浜市長選挙。
現職の林文子市長は地元住民からの反対が根強いカジノ誘致は「白紙」と強調して再選を果たした。しかし、2019年8月に突如として横浜市がカジノ誘致の方針を固めたと報道される。候補地は山下ふ頭と見られる。
林市長は再選直後の2017年10月3日の横浜市議会(決算第一特別委員会)で、山下ふ頭がカジノ候補地に入っていることについて、井上さくら市議から質問を受けている。
本記事ではその答弁を信号機で直感的に視覚化していく。具体的には、信号機のように3色(青はOK、黄は注意、赤はダメ)で視覚化する。
集計結果
上記グラフは、林市長の答弁 計216字を分析した結果である。
最も多いのは赤信号(論点すり替え)で44%を占める。
質疑
港運協会が山下ふ頭をカジノの候補地から外すべきと会見したことを受けて、質問を重ねる井上市議。
2問目の林市長の「白紙」発言を受けて、3問目では山下ふ頭が候補地であることも白紙であるかを質問する。ここで林市長は論点のすり替えを行っている。
質問:山下ふ頭が候補地であることは白紙か
↓すり替え
答弁:山下ふ頭が候補地であると言ったか
最終行では「全く除外するということはございません」と回答しており、山下ふ頭が候補地に入っていることを実質的に認めている。
「カジノは白紙」と言いつつ、「カジノ候補地の選択肢から山下ふ頭を除外しない」という趣旨の答弁をした林市長。その矛盾を指摘しつつ、山下ふ頭とカジノは切り離す判断が必要ではないかと質問する井上市議。
しかし、ここでも林市長は論点すり替えに終始する。
質問:山下ふ頭とカジノは切り離すべきでは
↓すり替え
答弁:山下ふ頭がカジノの候補地だと言ったか
結局、林市長は候補地から山下ふ頭を外すことについて明言しない。
井上市議は以下のように警鐘を鳴らし、この質疑は終了する。
横浜市の政策局が出した報告書で4カ所あるんですね。候補地だと4カ所言っています。その中で、普通に読んだら一番有力なのは山下ふ頭なんです。だから、今は山下ふ頭は候補地の一つなんですよ。
そして、約2年後の2019年8月、この懸念は現実のものとなる。
山下ふ頭はカジノの有力候補地と目されている。
更新履歴
2019/8/21 20:11
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