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「違和感」に応じた視覚化の手法 全14パターン

政治も報道も全く無関心で専門外だった自分が、noteTwitterYoutubeをフル活用して情報発信するようになって早3年。誰かの参考になるかもしれない視覚化の手法は残しておきたいという思いでこの記事を執筆する。
(私は30代だが、現在の日本国内の感染実態や医療体制を踏まえると、近いうちに記事の執筆すらも難しい状況に追い込まれる可能性も無いとは言えないので・・・)

前置き

まず、私が視覚化する際に根幹を成しているのは、以下の3点である。

①素人の自分が感じた「違和感」の正体を突き詰めること。
②その違和感を誰もが「直感的」に理解できるように表現すること。
③とにかく「事実」と言える内容だけを発信すること。つまり、推測や個人的な感情はできるだけ排除する。

この3点の意図をそれぞれ補足すると・・・、

①「違和感」については、昨今の国内政治で蔓延している異常な状況や理不尽な状況というのは、全てのケースにおいて「何か」が本来あるべき姿とかけ離れている。その「何か」を明らかにすることを重視している。

<例1>
通常:質問された内容を答える
異常:質問と全く無関係の内容を延々と喋り続ける
<例2>
通常:記者会見で質問があまりにも長い記者がいた場合、司会者が注意する
理不尽:記者たちの質問時間は大差ないにもかかわらず、司会者は特定の記者だけを注意する


②の「直感的」は大前提として、スマホやgoogle検索を始めとするIT機器・技術の進歩や普及によって、残念ながら人間の基本的な読解能力が低下している(・・と私は考えている) 長々と書いた文章が読まれることはごく稀である。従って、1枚のスライドを見ただけで、違和感が理解できるように配色、文字の大きさなどを配慮する必要がある。具体的には、最も強調したい内容や問題のある内容を極限まで削ぎ落とした上で赤色で表現する手法を頻繁に用いている。赤という色は、赤信号に代表されるように人間が本能的に注意を向けやすい色だと考えているため。

③の「事実」はリスク対策も兼ねている。私は実名で情報発信をしているため、内容が不正確であった場合、責任を追及される可能性がある。従って、誰が見ても100%事実である内容に限って発信することを心がけている。
(もちろん私も人間なので、感情や私見を出すことも稀にあるが)

<例1 答弁で論点すり替えがあった場合>

100%事実と言えない内容:
A大臣は国会を冒涜した or 答弁能力が無い or 不誠実だ 等

100%事実と言える内容:
A大臣は「2019年の件数」を質問されたのに、論点をすり替えて「2020年の件数」を回答した

✴︎「冒涜したかどうか」「答弁能力があるかどうか」「不誠実かどうか」などは客観的に明確な線引きはできないため、真偽を証明することは困難。一方、質問と回答で何が発言されたかは100%事実として述べることができる。
<例2 特定の記者だけが冷遇された場合>

100%事実と言えない内容:
B大臣は司会者を使って特定の記者Cを会見から排除しようとしてる

100%事実と言える内容:
記者Cは他の記者たちの1問あたりの平均質問時間20秒を下回っているにもかかわらず、「質問が長い」という理由で司会者から注意を受けた

*「排除しようとした」という個人の意思を証明することは困難。だが、「各記者が質問にかけた時間」と「どの記者が注意を受けたか」は100%事実として述べることができる。

以上の前提を踏まえて、違和感のパターン別に視覚化の具体例をこれから紹介していく。


質疑応答の違和感

パターン1「質問と関係ない内容を延々と喋り続ける」

このパターンは、質問に対して回答者が「何か」を喋ってはいるが、その発言内容は誰もが既に知っている周知の事実であったり、ただ質問内容を繰り返しているだけであったり、論点を微妙にすり替えていたり、質問内容と全く無関係の内容である場合を指す。言わずもがな安倍晋三 前総理の国会答弁に代表される。

この違和感を視覚化するには、長々と発言している内容がいったい何なのかを整理する必要がある。そこで私は発言内容を信号機に倣って3色で色分けして、質問内容に本当に回答している箇所がいかに少ないかを直感的に分かるように表現して、「信号無視話法」と名付けた。信号機という誰もが色の意味(青はOK、黄色は注意、赤はダメ)を知っている配色に合わせたことで、凡例なしでも直感的に内容を理解できるように配慮した。

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<例:2018年5月30日 党首討論 枝野幸男vs安倍晋三>
立憲民主党・枝野幸男代表の質問内容は「『私や妻が関係していたら総理大臣も国会議員も辞める』と明言したのに、昭恵夫人の関係を匂わせる証拠が出てきたら、急に『贈収賄に当たらないから問題がない』という限定を付け加えるのは、一国のリーダーとして卑怯ではないか?」というもの。

その質問に対する安倍前総理の答弁。

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✴︎本質疑の詳細は以下のnote記事及び動画を参照


この信号無視話法の視覚化を初めて発信した2018年5月31日(党首討論の翌日)のツイートが以下である。この視覚化を発信するのは初めてであったため、配色ルールをツイート本文で紹介し、青(回答)がほとんど無いことは添付画像で示した。これによって、このツイート1つを見ただけで私が感じた違和感「質問と関係ない内容を延々と喋り続ける」を直感的に伝えることを試みた。結果、このツイートは翌日には千を超えるリツイート数となり、翌月には朝日新聞記事で紹介されるに至った。


ちなみにこの手法は国会質疑だけではなく記者会見でも応用できる。

<例:2019年12月19日 山口敬之氏 記者会見(伊藤詩織氏 民事勝訴翌日)>

20191219山口敬之記者会見.003

20191219山口敬之記者会見.004

20191219山口敬之記者会見.005


✴︎質疑の詳細は以下の記事を参照

✴︎この件を情報発信した際のツイート


パターン2「突然、回答者が質問に答えなくなる」

これは、パターン1で紹介した信号無視話法の応用系である。質疑や記者会見において、ある出来事を境に回答者が質問に答えなくなったり態度が豹変した場合、その出来事による回答者の変化を視覚化する。

<例:2019年3月22日 NGT48山口真帆さん暴行事件調査報告書 AKS記者会見>
NGT48を運営するAKSによる山口真帆さん暴行事件の第三者委員会による調査報告書についての記者会見。開始40分後、事件の被害者である山口真帆さん本人が会見内容に反論するツイートを投稿し、会見の質疑に大きな影響を与えたことで注目を集めた。

パターン1で示した「信号無視話法」の分析手法で質疑を視覚化した上で、山口さんの反論ツイート前後で回答内容を色別に集計した結果がどのように変化したかを円グラフを横に並べることで、回答者の動揺を表現した。

画面キャプチャ.003

✴︎質疑の詳細は以下の記事を参照

✴︎この件を情報発信した際のツイート


パターン3「特定の質問だけは頑なに答えない」

これもパターン1で紹介した信号無視話法の応用系であり、同様にNGT48を運営するAKSの記者会見で見られたパターンである。回答者が特定の質問に頑なに答えないため、質問内容ごとに論点すり替えが行われた回数を棒グラフで整理して、どの質問内容への回答を避けたのかを明確にした。

画面キャプチャ.004

✴︎この件を情報発信した際のツイート


パターン4「質問時間は同じなのに特定記者だけが質問を短くするように注意される」

これは厳しい質問を繰り返す特定の記者だけに司会者が質問妨害を繰り返すという極めて異常な状況を指す。具体的には、菅総理の官房長官記者時代の記者会見で見られたパターンであり、都合の悪い質問を繰り返す東京新聞・望月衣塑子記者が標的とされた。各記者の質問時間は大差ないのに、司会者は「質問を簡潔にするように」とあたかも質問が長いかのような理由で望月記者の質問を妨害し続けた。

<例:菅官房長官記者会見 2019年1月18日午後>
辺野古埋め立ての是非を問う県民投票に関連した元山仁士郎さんのハンストについて望月記者が質問中、実に8回も「質問、簡潔にお願いします」「質問に入ってください」と司会者が妨害。1質問にかけた平均時間と司会者が妨害した回数を記者別に棒グラフで示すことによって、その異常性を視覚化した。また、望月記者が1回目の妨害を受けた8秒のタイミングで横線を加えることで、他の記者は望月記者が「質問が長い」という理由で妨害を受けた時間(=8秒)を超えても一切の妨害を受けていない事実も示した。

画面キャプチャ.004

✴︎本質疑の詳細は以下のnote記事及び動画を参照

この視覚化を初めて発信した2018年9月28日のツイートが以下である。このツイート1つを見ただけで私が感じた違和感「質問時間は同じなのに特定記者だけが質問を短くするように注意される」を直感的に伝えることを試みた。結果、このツイートは瞬く間に千を超えるリツイート数となり、大きな反響があった。


パターン5「特定記者に対する回答時間が極端に短い」

これも前述のパターン4と同様、官房長官記者会見における不当な扱いを質問時間に着目して視覚化している。望月記者が何を質問しても「○○に聞いてください」「違うと思います」とたった一言で菅官房長官(当時)が回答を済ませることの異常さを示している。

<例:菅官房長官記者会見 2019年1月18日午後>
記者が1質問にかけた平均時間と長官が1回答にかけた平均時間を記者別に棒グラフで示すことによって、その異常性を視覚化
した。他の記者は回答時間の方が長いのに、望月記者だけが極端なマイナスになっていることが一目瞭然だ。

画面キャプチャ.003

✴︎この視覚化を初めて情報発信した際のツイート(対象の記者会見は2018年9月25日)


パターン6「こそあど言葉を悪用して聞き手の解釈をミスリードする」

これは高度プロフェッショナル制度をめぐる加藤勝信厚生労働大臣(当時)の不誠実答弁で見られたパターン。これ・その等の指示代名詞の曖昧さを利用した「こそあど論法」(法政大学教授・上西充子氏が考案)で意図的に聞き手をミスリードさせていた。この違和感を視覚化するには、「聞き手の一般的な解釈」と「答弁者が主張する解釈」を対比させて、いかにかけ離れているかを示すことが有効だ。

<例:2018年1月31日参議院予算委員会>
「裁量労働制拡大、高プロは労働者からの要請があったのか」という質問に対する加藤大臣の答弁。

加藤大臣こそあど論法(20180131参議院).001

「高プロは労働者から意見があったという記録は残っているのか」という質問に対する加藤大臣の答弁。

加藤大臣こそあど論法(20180131参議院).002

いずれも聞き手の解釈とあまりにかけ離れた内容を加藤大臣が主張していることが1枚のスライドで表されている。

✴︎本質疑の詳細は以下のnote記事を参照

✴︎この件を情報発信した際のツイート


パターン7「自分の方が発言時間が長いのに相手の方が長いと責任転嫁する」

これはテレビの悪意を持った切り貼り編集の映像とも関わりの深い違和感である。自分の方がルールを破っている(=予定された発言時間を超過しても喋り続けた)のに、あたかもルールを破ったのは相手であるかのように振る舞い、そのような誤解を与えるように切り貼り編集した映像をテレビで流させることによって、相手を貶める。

この違和感を視覚化するには、発言の長さを時系列で整理して示すことが有効だ。

<例:2018年6月27日 党首討論 岡田克也vs安倍晋三>
安倍総理(当時)は制限時間の終了後、委員長の注意を3回も無視して2分以上も時間超過した後、岡田克也氏の「良心の呵責、感じませんか?」という問いかけに対して「やっぱり岡田さん、ルール守んなきゃ」とあたかも自分はルールを守ったかのような発言を行なっている。2人の発言時間の長さを横幅の長さで示した上で、ポイントなる発言のタイミングを書き込むことで、この理不尽な状況を視覚化している。

厚顔無恥話法.001

✴︎本質疑の詳細は以下のnote記事を参照


パターン8「発言の中身が空っぽ」

これは小泉進次郎氏独特のあまりにも空っぽな発言内容についての違和感である。トンチンカンな発言内容は冷静に要約することで、その空っぽさを残酷なまでに視覚化できる。

<例: 2019年9月20日 小泉環境相 記者会見>
処理水の海洋放出に関する記者からの質問に対して、なぜか魚のノドグロの話を始めた小泉大臣。質疑を要約すると、質問と全く無関係な内容と、最後にわずかなゼロ回答があることが分かる。

20190920小泉会見.001

さらに、同じ質疑を接続詞の本来の意味に則って要約すると、小泉大臣の日本語がいかに壊滅的であるかが分かる。

20190920小泉会見.002

✴︎本質疑の詳細は以下のnote記事を参照

✴︎この件を情報発信した際のツイート


報道の違和感

パターン9「ニュース原稿の大半が政府の主張で占められている」

政府の主張や総理発言が大半を占める、まるで北朝鮮のようなニュースが2018年頃から増えてきたように思う。政府が言ったことをそのまま垂れ流すだけのニュースに違和感を感じ、「総理のお言葉」と「総理のお言葉以外」に分けて視覚化した。

<例:2018年10月14日 自衛隊観閲式>
安倍総理が出席して訓示を述べた自衛隊観閲式を伝える各社のニュース記事の文字を整理した結果、産経新聞とNHKは記事の約半分が安倍総理の発言内容で構成されており、政府広報と呼ぶに相応しいことが分かる。

画面キャプチャ.001

✴︎本質疑の詳細は以下のnote記事を参照


パターン10「ニュース原稿が真っ赤な嘘」

これは真っ赤な嘘と断言して差し支えないほどニュース原稿が現実と大きく乖離していることによる違和感。具体的には、ごく一部の内容があたかも全体を占めていたかのように錯覚させる映像編集やナレーションによって、視聴者に誤った印象を与える悪質なケースである。公共放送であるはずのNHKの報道に散見される。この違和感を視覚化するには、時間や文字数などを定量的に捉え、徹底的に事実に基づいて整理することで、放送内容との乖離を示すことができる。

<例:2019年3月1日 小川淳也議員による根本厚労相不信任決議案趣旨弁明を伝えるニュースウォッチ9>
2019年3月1日衆議院本会議にて根本厚生労働大臣の不信任決議案が提出され、立憲民主党・小川淳也議員が約1時間49分に及ぶ趣旨弁明を行った。しかし、当日夜のNHKニュースウォッチ9の放送内容は事実と大きく乖離していた。

NHKは小川議員が追及に用いた内容として「統計の日」標語のインターネット書き込みを紹介している映像のみを放送して、あたかもネットの書き込みだけで小川議員が追及したような印象を視聴者に与えた。だが、実際は「統計の日」標語の書き込み内容は、不信任理由の具体的説明に入る前、全体のわずか2%(文字数換算)の割合で述べられた「前置き」に過ぎず、この前置きの後で具体的な不信任理由、統計不正への官邸への介入、アベノミクス偽装などが続くが、これらは一切放映されていない。全体のわずか2%に過ぎない標語だけを追及に用いた内容として紹介するのは真っ赤な嘘と言って差し支えない。

この違和感については、上段で弁明内容を項目ごとに文字数換算した円グラフを示し、下段の放送内容との乖離を以下のように対比させた。

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さらに、統計標語の映像を流した後、男性アナウンサー ナレーションはこのように続く。

「途中、何度も水を飲む姿に議長は・・」

そして、小川議員が水を飲む映像を3回流した後、委員長の「小川君に申し上げます。少し早めて結論に導いてください」という発言を流し、与党席を中心に委員長の注意に拍手が巻き起こる議場の様子を映し出している。視聴者はあたかも小川議員が時間稼ぎのために何度も水を飲んだという印象を受けるだろう。だが、これも事実とは大きな隔たりがある。

小川議員が趣旨弁明で水を飲んだ回数はわずか5回(51分頃、56分頃、77分頃、82分頃、101分頃)だけ。1時間49分の間に水を5回飲むことはごく自然であり、水を飲んで時間稼ぎしたかのような印象を与えるNHKニュースは真っ赤な嘘と言って差し支えない。

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✴︎詳細は以下のnote記事を参照

この件を情報発信した際のツイートが以下である。冒頭の前置き③で述べた「事実のみを発信する。推測や個人的な感情は排除する」という考え方にやや反しているが、 #NHKの真っ赤な嘘 という刺激的な表現のハッシュタグをあえて用いた。ただし、誰が見ても100%嘘であると断言できる2点(弁明内容の構成、水を飲んだ頻度)に絞って指摘するように気をつけた。実際はNHKの放送には他にも悪意のある切り取り編集があったのだが、それらは「嘘」と断定するには根拠がやや弱かったため、あえて省いた

✴︎放送の約2週間後、小川議員が自らNHK幹部にこの問題を追及した質疑は以下の動画を参照(筆者の視覚化を参考にしたと思われる追及が一部あり)


時系列の違和感

パターン11「事態の深刻さに対して政府対応が遅すぎる」

近年、大規模な自然災害が毎年のように起きている日本。そして、毎回のように事態の深刻さに対して、政府の初動対応が遅すぎることにも注目が集まってしまっている。こうした違和感は、報道や記録に基づいて事実を時系列で整理することで、その遅さを視覚化できる。

<例:平成30年7月豪雨 #空白の66時間 >
西日本を中心に14府県で200人以上の死者を出した平成30年7月豪雨。気象庁は2018年7月5日14時に大雨としては異例の緊急会見を東京と大阪で実施し、「72時間や48時間などの降水量の記録を更新する、記録的な大雨になる恐れがある」として早い段階から注意喚起したにもかかわらず、政府が非常災害対策本部を設置したのは、記者会見から実に66時間も経過した7月8日8時だった。
気象庁が緊急会見を開いてから政府が非常災害対策本部を設置するまでの66時間に何があったのかを3列(首相動静、気象庁、被害状況)に分けて時系列に並べることで、空白の66時間を浮き彫りにした。

タイムテーブル

✴︎詳細は以下のnote記事を参照

筆者が「空白の66時間」という表現を用いて、非常災害対策本部が設置された7月8日夜に初めて情報発信した際のツイートが以下である。 #空白の66時間 というハッシュタグと共に広く拡散されたが、リツイート数が千を超えた7月10日頃、突如として「空白の66時間はデマである」という趣旨の攻撃や誹謗中傷がこのツイートに一斉に群がるという一幕もあった。それらの誹謗中傷に対する反論は別記事を参照いただきたい。


パターン12「あるタイミングを境に主張内容が180度変わる」

これは、あるタイミングを境に主張内容が180度変わり、しかも発言を翻したタイミングが露骨すぎるほどに意図的であるという違和感。こうした違和感は先ほどのパターン11と同様に、報道や記録に基づいて事実を時系列で整理することで、確信犯ぶりを視覚化できる。

<例:横浜カジノ誘致に関する林市長の発言変遷 2012年〜2019年>
2017年7月30日に実施された横浜市長選挙で現職の林文子市長は地元住民からの反対が根強いカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致は「白紙」と強調して再選を果たした。しかし、2年後の2019年8月22日、これまでの「白紙」方針を一転させ、カジノを含むIRの誘致を突如として正式表明。
横浜カジノ誘致に関する林市長の発言の変遷を時系列に沿って整理し、「誘致に積極的な発言」と「誘致に消極的な発言」を色分けすることで、市長選の直前に消極的な姿勢に変わり、選挙から2年後に突如として手のひら返しした事実を視覚化した。

誘致の賛否(サマリ)

✴︎詳細は以下のnote記事及び動画を参照


✴︎この件を情報発信した際のツイート


パターン13「あるタイミングを境に状況が一変する」

これは、リツイート数が1000を超えると批判的なリプライや引用リツイートが突如として増えるという不自然な状況を自分自身が何度も経験した中で感じた違和感。発端となったツイートに対するリプライと引用リツイートを2つ(ポジティブな反応、ネガティブな反応)に区分し、それぞれの反応数の推移を1時間単位で24時間にわたって算出し、結果を折れ線グラフで視覚化した。

*詳細は以下のnote記事を参照(有料記事のため、スライド内容の紹介は割愛する)


記録の違和感

パターン14「議事録が実態と大きく異なる」

これは議事録が実態と大きく異なるという違和感。具体的には、実際にやり取りされた重要な発言が、議事録では無かったことにされている場合を指す。つまり、「正式な議事録」(=国会会議録検索システムにて公開された議事録)と「正確な議事録」(=実際の映像から文字を起こした議事録)が全くの別物になってしまっている。この2つの議事録を横並びで比較することで、正式な議事録の捏造を視覚化できる。

<例:2018年5月23日衆議院厚労委員会>
2018年5月23日、安倍政権は高度プロフェッショナル制度を含む働き方改革関連法案同法案の強行採決を狙うと目されたため、同日の厚生労働委員会には過労死家族の会から15人以上が傍聴に訪れた。質問に立った国民民主党(当時)・柚木道義委員は安倍総理(当時)に対し、「この質疑の後で過労死家族の会の方々に10分でもいいから面会してもらえないか」と強く要望。しかし、これに対して安倍総理ではなく加藤大臣が答弁したため、加藤大臣の答弁中に柚木委員は耳をつんざくほどの大声で抗議し続けたが、加藤大臣はその抗議を無視して答弁を続けて議場は騒然となった。さらに、後日に公開された議事録では柚木委員の抗議の声が全く記載されておらず、あたかも加藤大臣が何事もなく答弁したかのようになっていた。

左側の正式な議事録、右側の正確な議事録を比較し、差分を色分け(左側のみの記載は赤字、右側のみの記載は青字)した結果が以下である。

議事録比較

✴︎詳細は以下のnote記事を参照

✴︎この件を情報発信した際のツイート


*全14パターンの違和感に応じた視覚化は以上です。この記事に価値を感じて頂けた方は画面下部から「サポート」をお願いします。今後の情報発信の充実に活用させて頂きます。

更新履歴

2021/4/4 15:50 新規作成




2021年4月をもって、noteの更新を取りやめました。 現在はtheLetterで情報発信しているので、よろしければ登録をお願いします。 https://juninukai.theletter.jp/