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ボジョレ ヌーボー 2021

今年も買いました、いただきました、ボジョレ ヌーボー。その記録を一応書いておきましょうか。

11月18日(木曜日)

もともとは 1951年に 11月15日に解禁と決まりました。しかしこの日が週末になったりして不都合だ、ということで日付けではなく曜日にしようということになって1985年に第三木曜日にしようと決まって現在に至る、ということです。意外と最近ですね、ほんの36年前です。(って36年が最近と感じるのは、自分の年齢がその倍の70歳だから、ということがあるのでしょうけれど。^^;)
それで(お、今日が11月の第三木曜日か)と思い出して、夕食の前に近所の Safewayに買いに出かけました。が、全くいつもと変わらない品揃えで Nouveau の文字もなし、手ぶらで帰宅となりました。

11月19日(金曜日)

さて翌日の、つまり今日ですが、午後になって Trader Joe’sに買いに出ました。が、こちらもなし。ボジョレ ヌーボーの痕跡すらない、というのは僕の感覚では異常ですね。日本の大騒ぎと同じくらい異常という感覚です。図らずもその両極端を見てしまったという感じでしょうか。ボジョレのワインはありましたが、ボジョレ ヌーボーはありません。しかし実は、この2つは産地は同じでもまったく別のワインなのです。だから、ここでは買わず、次のマーケット Whole Foodsに行きました。

が、ここにもボジョレ ヌーボーの痕跡を止めるものは何もなし。拍子抜けしますね。それでも頑張ってワインの棚を見ていたら、ありました!通常の棚のフランス ワインのコーナーにちょこんと並べられていました。(写真参照。三段目の中央あたりに派手なラベルの2本、これだけがボジョレ ヌーボー、下手すれば見逃してしまうくらいの扱いでした。でもこのラベル、その派手さ加減、すぐにわかります。迷わず買ってきたのでした。円で1,600円ほどですからまぁそんなもの。

去年よりも色は濃いように思う。赤紫がきれいなのは例年通り。特にリムの透明感とよく合っている。
傾けたグラスを戻すと、稜線が徐々に落ちてくるばかりで脚は見せない、これも例年と同じ。面白くないので香りに移る。
これも例年通り、甘いストロベリーに独特の飴のような強い香りだ。
口に流し込んでみると、舌には二酸化炭素の刺激が感じられて、面白い。一口啜って、あぁ、今年も収穫してくれたことを喜び、つつがなくこうして毎日の生活が繰り返されることをひっそりと祝い、幾つも不満がありながらも、そういうことを乗り越えていこうと明日に思いを致す、こういう庶民の喜びを今年も味わうことができた。ボジョレ ヌーボーの喜びはこういうところにあるのだろうという静かな感覚を今年も受けたことでした。

あなたもいかがですか、ボジョレ ヌーボー 2021。


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