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「政治資金パーティー」で述べた私の思い

0.はじめに

 先週月曜日(12月18日)、東京で2回目となる「神田潤一を励ます会」を開催させて頂いた。いわゆる「政治資金パーティー」である。
 派閥の政治資金パーティーでのキックバックや裏金問題が批判されている中で、開催するかどうか迷ったが、自粛を要請されているのは「派閥」が主催するパーティーであり、「個人」が主催するパーティーについては自粛の対象ではない。
 また、私自身については、これまでのパーティーにおいて、キックバックなどには全く関与しておらず、資金収支を適正に処理している。
 さらに、批判を受けている時だからこそしっかりと自分の活動や考えを発信し、説明責任を果たしていくことも重要であると考えて、開催することとした。

(注)派閥や政治資金パーティーに関する私の考えは「補足」で書きます。

 結果的には、たくさんの方にご来場いただき、また大島理森前衆議院議長のほか、新藤義孝大臣、河野太郎大臣、盛山正仁大臣、小渕優子選対委員長、金子恭之組織運動本部長などからご祝辞をいただき、木原誠二前官房副長官からご講演をいただくなど、大盛況となった。
 同期の仲間にもたくさん来場していただき、改めてたくさんの方にご支援いただいていることに感謝し、勇気をいただいた会になった。

 以下は、その「励ます会」の私からのご挨拶で申し上げたことを端的にまとめたものである。
 当選1期、3年目に入った衆議院議員としての、現時点での思いである。

1.去年の挨拶より

 去年の「励ます会」では、私は以下の3つのことを申し上げた.

①51歳で初当選した私は「新人」議員ではなく「中途入社」議員だと考えている。これまでの経験を活かして垂直的に立ち上がらなければクビだと考えて日々、活動している。

②中学生と大学生の2人の子供を持つ「父」として、彼らには幸せな国、住みやすい地球を残してあげたい。判断に迷ったら「父として」どうすべきかを基準に判断している。

③青森2区の先輩・大島理森先生(前衆議院議長)からタスキを受け取ってスタートダッシュしている。もう少しスタートダッシュを続けて、次の走者にタスキを渡すまで全力で走り切りたい。

 これらのことは、基本的に今でも変わっていない。でも、少しだけ変わったかもしれない。

2.スタートダッシュはまだまだ続く

 2年前に初当選してからのスタートダッシュは、まだ続いている。しかもむしろ、そのスピードは速まっているように感じる。
 2月の予算委員会では、冒頭のTV入りの場で、1期目の議員としては異例の質問をさせていただいた。9月には、内閣府・金融庁の大臣政務官に任命していただいた。総合経済対策や税制改正、資産運用立国の立案などに、政府の立場で携わらせていただいた。
 いずれも1年前には思いもよらなかったことだった。それだけ忙しく、仕事の内容も難易度が高まっている。

 それでも、去年ほどキツくないように感じている。
 去年よりも一緒に色々なことに取り組む同期の絆が強まっているからかもしれない。
 去年よりも、様々な場面で助言をいただいたり導いていただく先輩たちも増えているからかもしれない。
 一人ではとても耐えられないような難しい仕事も、仲間や先輩たちのおかげでなんとかこなせているのではないか。
 しばらくはこのペースで、そしてこの仲間たちと、スタートダッシュを続けていきたい。

3.発信も継続しているが、対話をより重視

 今年の夏から、地元のあちこちで「神田潤一と語る会」を開催している。公民館などで、その地域の数十人くらいに集まっていただき、30分の国政報告+60分の質疑応答、という会合である。
 私を中心に座席を扇形に配置して、皆さんの顔が見えるように、そして皆さんもお互いに顔が見えるように、座っていただく。
 青森県の方には心当たりがあるだろう。そう、宮下宗一郎・新知事が選挙中に県内各地で開催した集会のスタイルである。

 知事選挙の後、このやり方を試してみて、来場された皆さんに自分が真っ直ぐに向き合うことができるのがわかった。
 そして、質疑応答でもお互いの熱意が伝わりやすく、次々と質問が出てくることもわかった。
 つまり、「発信だけでなく、対話を重視するスタイル」である。

 集会の名前も「国政報告」という一方通行のものでなく、「神田潤一と語る会」とした。
 「語る会」の主語は、「来場された皆さん」であり、「県民」であり、「国民」である。
 もちろん、SNSなどでも呼びかけてオープンに参加を募っているため、どんな方が来場し、どんな質問が投げかけられるかはぶっつけ本番である。
 自分が得意な分野も、まだ勉強中の分野もある。それでも、答えられる範囲で真摯に答える。
 その姿勢も含めて、来場された皆さんはみているのであり、私は皆さんに試され、鍛えられているのである。

 FacebookやX(旧Twitter)、noteでの発信のほか、街頭演説も続けている。
 それでも、政治に対する信頼が損なわれている今、これまで以上に、県民や国民の皆さんと丁寧に向き合い、皆さんの声を直接、丁寧に聞くことが重要だと考えている。
 岸田政権の政策やその成果は、私は十分に合格点だと考えているが、それがなかなか伝わっていないと言われる。伝わっていないのだとすればそれはなぜなのか、何を誤解されているのか、本当は何が求められているのか、丁寧に向き合っていかなければいけない。
 その真摯な姿勢こそ、少しずつ信頼を取り戻すために必要なことだと思う。
 そしてそれは、「政治の原点に戻ること」であるとも考えている。

4.厳しい時こそ「ドル・コスト平均法」

 今のような厳しい状況の時にいつも思うのは「ドル・コスト平均法」である。
 金融業界の方は聞いたことがあるかもしれないが、一般の方には馴染みは薄いかもしれない。
 株や外国為替など価格が変動する資産に投資する際、「一定額を長期にわたって積み立てること」が長期的には好リターンを得ることにつながる、という投資理論の一つである。
 「長期・積立・分散」という、資産運用の王道にもつながる理論である。

 定額を積み立てるということは、価格が下落した時には、普段よりも多い単位の資産に投資することが可能になる。
 毎月10万円を投資しようとする場合、1株=10万円なら1株しか買えないが、株価が下落して1株=5万円になれば2株買える。
 その後、株価が再び上昇する局面では、下落した時に安く購入した株こそが資産価値を押し上げる原動力になるのである。
 それが転じて、厳しい環境にある時こそコツコツ努力を積み立てるのが重要、というふうに私は解釈している。

 学生時代の部活動でもそうだった。
 厳しい冬の間に、できるだけ走り込み、雪が積もっている時は筋トレやダッシュなど室内でやれることをしっかりとやる。そうすれば、春になって暖かくなると、思った以上に力がついている。
 毎年、春に飛躍することを思い描きながら、冬練を頑張った。

 そして今がまさに、厳しい冬である。
 厳しい環境にある時こそ、やるべきことをコツコツと積み上げる。
 だんだん雪が溶けて、暖かくなり、春が来るときのことを思い描きながら。

 ただ、厳しい冬を一人で乗り切るのは厳しい。
 厳しい冬を乗り切るためにも、仲間が大事であり、そして私を支えてくれる皆さんの声が大事である。周囲の声を丁寧に聞きながら、力を合わせて厳しい冬を乗り越えて、希望の春を迎えたい。
 そして、今の仕事をコツコツ積み上げることこそが、日本経済を回復させ、みんなで希望の春を迎えることにもつながる。
 そう信じて頑張ります。
 今後ともよろしくお願いします。

補足:派閥と政治資金パーティーについての私の考え

 先日、大島理森先生に、「派閥の意義」について質問した時に、先生は以下のように答えられた。

 「政治とは群れるものである。そして、普段から政策や政局を論じ、信頼できる仲間を作っておくことが大事である。派閥の意義はそこにある」

 私も全く同じように感じている。
 ただし、政治の原点である「国民のため」よりも「派閥のため」が優先されては本末転倒である。

 政治資金パーティーにも意義がある、と私は考える。
 私を物心両面で支援したいという方がいらして、その方々に私の政治活動の資金を支援していただく。その方々に対して、私自身の思うところや日頃の活動を丁寧にお伝えし、理解し、納得していただく。
 ただし、その資金のやり取りは透明でなければいけない。透明であるからこそ、資金支援も許されているのである。

 政治資金パーティーが、透明性を失い、裏金づくりに使われていたとしたら、正さなければならない。
 正すべきことをしっかりと正し、国民の皆さんからの信頼を、少しずつ時間をかけて取り戻していかなければならない。
 
 私はそう考えます。

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