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二号計画機のお話

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二本目の自作自転車制作にまつわるお話です。 これから自転車を造ろうかなというひと、自転車に興味のある方だけでなく、モノつくりに興味がある方、それを生業にされてる方など、色々な方に…
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二号計画機 制作記

二号計画機 制作記

自転車日和さんに掲載いただいた記事の元をこちらで公開します。

昔、海外の雑誌でMantisのValkyrieという3本トップチューブの自転車を見たとき、カッコいいけどそのフォルムは大きいフレームでないと成立しにくいものだったので「ウヌヌ…身長の低い自分のモノではないなあ」と思ってました。

同時に「トップチューブを3本で分業するコンセプトで小さいサイズだからこそ成立する美しい形を見つけられたら面

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2号計画スタート

2号計画スタート

1本目が終わる前から2号計画がスタートしてます

2号機のコンセプトは1号のダウンサイジングと仕上げの精緻化。そしてジオメトリーの最適化が課題です。

フォルムはNABUSあたりで見かける誰かのフレーム構成にそっくり!でもこのデザインを導入した理由はだいぶ違うのではないかと思います。

トップチューブがダブルなのは、チューブ径を小さくする事でヘッドチューブの長さ(高さ)を抑えられるのではないかと思

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モノのカタチ、ココロのカタチ(その1)

モノのカタチ、ココロのカタチ(その1)

人という非力な動力で駆動する自転車において、フレーム構造の正解というのは限られており、現状で金属で自転車のフレームを作り「正解」を追い求めた場合、ヘッドチューブ、ダウンチューブ、トップチューブ、BB、シートチューブ、チェーンステーx2、シートステーx2、合計9本からなるトラディショナルな構造体から抜け出すのはほぼ不可能です。

こう書くと身も蓋もないですね…うむむ。

この手の話をするたびに、自分

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モノのカタチ、ココロのカタチ(その2)

モノのカタチ、ココロのカタチ(その2)

前回の続きということでモノのカタチとココロのカタチの話なのですが、その前に一点。

モノつくりの話をする際、毎回問題になるのが「デザイン」という言葉の示す意味が人によって異なるということです。

なので、ここでは

「デザイン」=モノの機能、仕様

「フォルム」=モノの外観

「グラフィック」=モノの色、意匠

と分けて考えるようにします。

モノというのはこれらの重なりあった結果なのですが、さて

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