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競技力の向上と高速化の波

スキージャンプ選手　内藤智文

今日は宮様スキー大会ラージヒル。

そのため、昨日のジャンプ団体戦は見れませんでした。

ただ、コンバインドのチームスプリントはギリギリ見れる時間だったので観戦しました。

展開

日本国内でもトップクラスを誇り、レベルの高いジャンプを出せる渡部暁斗さんと山本涼太、がジャンプでは良いパフォーマンスを見せました。

しかし、それでもオーストリアを離すことはできず2秒差のトップ。

Riiber（NOR）がやや精彩さを欠いたのでノルウェーと34秒差。

ドイツとは1分12秒差でで前半ジャンプを折り返しました。

個人的に

1分くらいマージンがあればメダル争いができると考えていました。

また日本の2人のジャンプの調子を考えると、充分にこの差をつけられるとも考えており、良い形で前半を折り返したと思いました。

1分差をつけれると、チームスプリントの傾向からメダルは確定と言っても良いマージンです。

実際に解説の阿部雅司さんも、ドイツが追ってくるのは難しいと考えて発言していました。

私はあまり、チームスプリントを見る機会がなく、数字上でしか見たことありません。

数字上はセーフティリードと考えられますが、このコースプロフィールと今までの傾向を考えると、セーフティリードには見えませんでした。

そのため「メダルいける」ではなく「メダルは近い」と表現しています。

後半クロスカントリー

今大会での走力を見てみると、メダルを争う4チームの中で一番走力が低い日本。

メダルを獲得するには、とにかくドイツから逃げ切るのが最優先なので、先に渡部暁斗さんを起用する走順で来るかと思いました。

しかし、オーソドックスな山本涼太が1走、渡部暁斗さんが2走というオーダー。

まあ走順うんぬんは正直、あまり関係ない気もしますが。。。

1巡目はオーストリアについていけましたが、2巡目で涼太が置いていかれ

そこからとにかく粘る展開。

抜かれる選手たちにはしっかりついていき、しっかり粘っていました。ドイツも思うようには追いつけず

半分を終えて38秒差、順調だったと思います。

しかし、12キロ地点で暁斗さんから涼太にリレーするところで、15秒差に縮まると

その周回であっという間に追いつかれ、逆転。

この時点で、ドイツのFrenzelが見たことないほど疲弊していたので、何かが起こるかもしれないと思いましたが

暁斗さんも疲弊していたため、牽制し合いゴール前スプリントに。

暁斗さんが柔らかい雪を踏み、ぬかるんだ一瞬の隙をつき抜き去って勝負あり。

ドイツがギリギリで銅メダルを獲得しました。

リザルト↓

高速化の波

10年前くらいから、クロスカントリーのみを行う競技では高速化の波がきていました。

日本のクロカンチームはソチの前から、この高速化の波についていけず世界との距離が徐々に離されてしまい、現在かなり苦戦を強いられている状況です。

一方でコンバインドチーム。

特に渡部暁斗さんは、2011年から高い走力を見せてワールドカップで常に上位に入り、2018年には総合優勝を獲得しました。

いつもゴール前のスプリントでは後塵を拝していましたが、走り勝つレースや、ラップタイムを取るなど、高い走力も見せていました。

しかし、2年前から徐々に走力の面で苦しんでいる印象です。

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簡単なデータが総合優勝した年からなので、ツッコミどころはありますが

総合優勝した年はクロカンレーティングが12位

次の年が16位、昨年が25位。そして今年が15位という現状です。

毎年、走力は上がっていると考えられますが、それ以上のペースで外国の選手

しかもジャンプが得意な選手たちが走力を上げている印象。

コンバインドの後半にも、高速化の波がきて、日本人が対応できなくなっていると考えるのが

個人的にはしっくりきます。

#真偽は不明

実際問題

永井秀昭さんは走りが得意な選手としてワールドカップデビューを果たしました。

しかし、現在はジャンプが得意な選手という認識になっています。走力が特別衰えたというわけではないはずです。

この、高速化の波が来ていて、そこについていけていないという仮説が正しいと

日本チームとしては、かなり厳しい状況に陥ります。日本人に合わせた、高速化への対応が強いられるわけです。

おそらく、ノルウェーやフィンランドなどの強豪国の走り方やトレーニングを真似するだけで、日本人が早くなることは考えづらいです。

「日本人に合わせた高速化への対応」

これの実現には、多くの試行錯誤や時間が必要な気がします。

これからの日本チームの舵取りや、暁斗さんの探求力に期待したいですね。

そういえば、金メダルを二つ獲得したLamparter（AUT）。

小柄？でジャンプも飛べて

スプリント能力は知りませんが、独走力、ミドルスピードの維持は今回良かったですね。

明後日から札幌でコンバインドの2連戦。来週はクロカンの全日本選手権なので、個人的に勉強してきます。

#ジャンプにつながる事が稀にある






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