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まずは1勝〜21/22 スキージャンプW杯 個人第10戦 Oberstdorf〜

今日も土砂降り。

強風ではないものの、風はルーレット気味。

正直なところ、良い試合か?と問われると微妙だったと思います。

またノックアウトシステムの採用によって、さらに条件のバラバラ感が増しました。

1本目と2本目の順位の乖離。

30位以内の得点を挙げながら、2本目に進めない選手が5人。

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中々難しい試合だったとは思います。

が、トップ6がすごいジャンプを魅せれば

途端に面白い試合になります。。。

まずは1勝

「とりあえず1勝」「目先の試合で全力を尽くす」の意を

「of course win」に訳された陵侑。

『of course win』に恥じないスーパージャンプ。

勝利を手繰り寄せました。

2本目は良い条件を引き寄せ、さらには完璧なテレマーク。

流れを引き寄せ始めています。

グランドスラムに向けて道を切り拓きました。

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総合はまだ43点ほどGeigerに先行されているものの

この日だけで50点以上縮めたので、すでに射程圏内にあります。

ついでに予選での荒稼ぎによって賞金ランキングはトップに躍り出ました。

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やっぱりノルウェー

予選でよさそうに見えたノルウェー

この雨の条件が得意なのか定かではありませんが

2位〜4位を独占。

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陵侑がいなければ、ジャンプ週間でスイープという

割ととんでもないことをやりそうになりました。

特にLindvik。

2本目にテレマークさえ決めていれば、陵侑から優勝を奪い取れたので

かなりもったいなかったと思います。

Granerudの2本目も悪条件の中で飛距離を伸ばしています。

曲がらなければ1.5mくらいは飛んでいきそうなので

こちらも本格化すると、モンスターと化します。。。

Johannsonも今季初の表彰台。チャンスは確実に掴んできます。

ジャンプ週間の行方

陵侑相手に20点以上のアドバンテージは厳しいはず。

実力的にGranerud、Lindvik、Geigerにしかチャンスがないと考えています。

今日のGeigerは2本目に予選のようなミスを犯したものの

6点差に踏ん張りました。

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去年はジャンプ週間で不運が多かったGranerudが今年は引き寄せられるか。

個人的に陵侑のグランドスラムを止める最右翼のLindvik

テレマーク次第と言えるかもしれません。

そしてGeiger。

中々楽しめそうなジャンプ週間になっています。

プレビューでC.Prevcの名前を挙げましたが、その枠に飛び込みそうなのが

Kos(SLO)2本風を引き当てれば、何かを起こせるかもしれません。

Man Of The Day

この日、最も注目を集めたのは陵侑ではなく

Ipcioglu(TUR)

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得点こそ31位でしたが

マッチアップしたSadreev(RUS)に勝利し2本目に進出。

トルコ人初のワールドカップポイント獲得となりました。

ジャンプの歴史が浅いトルコ。

2010年に立派なジャンプ台が完成し

ユニバーシアードと世界ジュニア選手権を行いました。

土屋ホームにも在籍していたフィンランド人コーチを招聘したりと、強化を図っていましたが

2014年に地滑りによってジャンプ台が崩壊等、災害にも見舞われていました。

希望を与える、ワールドカップポイントとなりました。

日本チーム

小林潤志郎さんが11位。

Johannsonには敗れたものの1本目は11位

ラッキールーザーで2本目に進出し順位をキープしました。

この辺の順位で安定していきたいところ。

佐藤幸椰が16位。

1本目に0.2点差でSchmid(GER)を退けると順位を上げました。

我慢のジャンプ週間、トップ10を狙いたいところ。

中村直幹が23位。

難しい条件に、元気なジャンプとはいきませんでしたが

しっかりとポイントを積み上げています。

伊東大貴さんが34位。

ポイント的には中村直幹と変わらないものの、マッチアップ相手が小林陵侑。

ラッキールーザーには残れずという形に。

陵侑の 1本目の飛距離と順位を考えると、かなり良いジャンプだったのではないかと推察できます。

佐藤慧一が46位。

北京への道という意味では残り3試合。

かなり苦しそうではありますが、みんなこういった時間を過ごしていると思うので

もう一段上に上がるための関門なのかもしれません。

日本チーム全体として、久しぶりに良い試合だったと思います。

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