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20/21スキージャンプW杯 個人第14戦 Zakopane レビュー

Lindvik今季初V

序盤戦はかなり苦しんだLindvik(NOR)。じわりじわりと調子を上げていき、ジャンプ週間の主役になるかと思いきや、親知らずの激痛で戦線離脱。

Zakopaneの予選もジャンプ台にアジャストしていませんでしたが、団体戦ではスーパージャンプを繰り出し、勢いそのままに個人戦を制しました。

優勝を決めた2本目に145mジャンプは圧巻でした。

#これより2m飛んだヒルレコードはすごい

#佐藤幸椰

リザルトはこちら↓

2位にLanisek(SLO)。1本目に僅差ながらにトップに立って折り返すと、2本目もLindvik(NOR)に負けじと143.5mを飛び勝利を掴んだかに見えました。しかし、着地直後に詰まってつんのめるようにバランスを崩し、飛型点が減点され初優勝を逃しました。

若干ジャンプ台を選んでいるもののPlanica後からレベルを上げ、長距離飛行と高い飛型点を武器にトップを窺っています。初優勝も間近ではないでしょうか。

3位にJohansson(NOR)が入りました。団体戦から隙あらばと、長距離飛行を決めていたJohansson。この日は良いジャンプを2本揃え、表彰台を獲得。ジャンプ台によってムラがありますが、レベル高い時は表彰台の真ん中も窺ってきます。

風自体は強くなかったので、荒れた印象は少ないです。Zakopaneにしては比較的公平に試合ができたのではないでしょうか。

1本目は大混戦となり、トップ10までの点差が一桁得点。2本目も、上位の顔ぶれが大きく変わりませんでした。

なだらかなアプローチ、なだらかなランディングバーン。一癖ある風に全体的に翻弄し、ジャンプ台をしっかり攻略してきた選手が上位にきた印象でしょうか。

ここZakopaneでは、1ヶ月後に北京大会での代替試合があります。そこで再び個人戦が2試合あるので、この順位表から、どう動きがあるか楽しみですね。

日本チーム

小林陵侑が今季最高の6位を記録。もうひと伸びあると表彰台争いに絡めたのですが、あと一歩というところ。レベルの高いジャンプをしっかり積み上げてきました。次のLahatiもわりかし得意なジャンプ台な印象があるので期待していきたいです。

佐藤幸椰は7位。日本勢がトップ10に2人入りました。昨日から修正してきて、2本良いジャンプをしてきました。が、期待されていた爆発力には欠けた印象ですかね。。。

小林潤志郎さんは18位。ジャンプ台にアジャストさえすれば、安定して10番代に入ってこれるみたいです。やはり予選は当てになりませんね。どこかでハマってトップ10までみたいですね。

佐藤慧一は21位。昨日と違ってやや厳しい条件。少し力みがあったか、タイミングにもややずれがあったようにも見えました。2本とも首を振る、悔しいジャンプになってしまいました。また、来週期待ですね。

岩佐勇研は47位。この成績では、この1試合で遠征が終わってしまうのではないでしょうか。枠の確保に届くことはないので、このピリオドでの起用は難しいと考えられます。どうゆう采配を振るってくるか注目です。

コンチネンタルカップ

この週末のインスブルックでのコンチネンタルカップで、中村直幹は8位と13位。枠の獲得には至りませんでした。2試合で枠が取れるということで、1.5軍のような選手たちがこぞって参戦。

レベルの高い試合となっていました。そんな中でAmman(SUI)が2試合目で優勝し調子を上げてきました。

まずは日本チームの枠「7」の夢はついえました。また55番以内に入る争いにKytosaho(FIN)、Zografsiki(BUL)、Aigro(EST)、中村直幹に加えて

Zakopaneで12位に入ったBartol(SLO)も参戦。熾烈な争いとなっています。


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