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ああ魔風 〜22/23スキージャンプ第1戦 Wisla レビュー〜

土砂降りのWisla

真骨頂とも言える魔風と共に、冬限定だと思っていた着地の難しさを
プラスチックマットでも再現してきました。

昨年も雨の試合は、私の記憶では2試合。

ノルウェーと陵侑が無双したKlingenthal

そして、ジャンプ週間オープニングの予選。
どちらも小林陵侑が勝っています。

ただ、冬の時期の雨とは違って
この日は秋の嵐のような感じがしました。
故に「助走路の滑りの重さ」の種類も個人的には違う気がします。。。

大荒れと強さ

大荒の試合でとんでもないサプライズが起きる。という試合は近年では少なく

大荒れの試合でもなんとなく、強い選手が強さを見せて勝つのが最近の傾向です。
この日も後者でした。

トップ3の素晴らしいジャンプに感嘆し、荒れていたのを忘れてしまうほど。
ファンとして見る分には面白いですが

悪条件に屈した選手に感情移入すると、言い訳もしずらく非常に厳しい試合となります。
ワールドカップであれば、すぐに取り返すチャンスがありますが
国内戦だとそうもいかないので、非常にフラストレーションが溜まります。

雨でも風でも雪でも勝った選手が強いんです。。。

夏の王者

調子そのままに、夏の王者Kubacki(POL)が危なげなく勝利を掴みました。


自国開催で偉いっぽい人たちが腕組みしながら試合展開を眺めているので
プレッシャーはすごかったと思います。


そうした中で、自分の力をしっかりと出し切って、この笑顔を作り出していました。
スポーツっていいですね。

2位にGranerud(NOR)3位にKraft(AUT)いづれの選手も2本目は素晴らしいジャンプで勝ってもおかしくなかったです。

特にKraftはWislaの個人戦で泣かされ続けているので、ここにきて大ジャンプと完璧なテレマークは、個人的に嬉しかったです。

転倒したLindvik(NOR)と二階堂蓮。彼らが転倒したからこそ
着地の難しさを物語りました。

Kubackiはともかく、今日の試合はだいぶ違った試合展開になると私は考えています。


日本チーム

1本目、失敗ジャンプと悪条件の二重苦で24位に沈んだ小林陵侑。
2本目も悪条件ながら、しれっと飛んできて順位を爆上げし
トップ10に収めました。

当人比、クオリティの低いジャンプで更には悪条件。
そうした中での7位は個人的に非凡さを強調させていました。
やはり総合争いからは絶対外せない選手です。

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2本ともそつなく飛んできた小林潤志郎さんは19位。やはり経験値が高いなーと感じます。

2本とも横風に振り回されながら、しっかりポイントを獲得した中村直幹は28位。こちらも同様に経験値が高いな〜と感服しました。

二階堂蓮は前述した通り、2本目にスキーを取られて転倒。30位となりました。普通に着地しても23位くらいだったと思うので
やはりワールドカップは難しいなと、彼を見て感じました。

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佐藤幸椰と佐藤慧一は2本目に進めず32位と39位。

あれだけ状態が悪い中で、ポイントは取れそうなので
この2人も経験値は高いなーと感じました。

条件が噛み合い、気持ちよく飛べると復調のきっかけになるかもしれません。


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