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歌舞伎とHIPHOPの話

こんばんは。竹内です。

最初の投稿を読んでくださった方からの感想で「デジタル否定派なの?」という質問をいただいたので、今日は「歌舞伎とHIPHOP」というタイトルのものを書こうと思いました。

そうですよね。そんな風にとれちゃいますね…。文章が下手くそですみません!まず先にぼくがデジタル否定派か否かかをお伝えしておきますと……… まっっっっったく否定派じゃありません! 苦手ではあるのは事実ですが、否定的ではありません。大好きなデジタルの芸術やwebサイト、ロボット研究者の石黒浩さんも大好きですし(この話はまた今度)、むしろリスペクトしているぐらいのレベルです。

なぜ、そう思うのか、ぼくが好きな話のなかのひとつに歌舞伎役者の十八代目・中村勘三郎さんのとある話があります。(うる覚えなので正確ではないかもしれませんが、お付き合いください。)

勘三郎さんは生前「平成中村座」の創作でHIPHOPやラップを歌舞伎に取り込んだそうです。そのときに周りからひどく「何を考えているんだ」とか「伝統を潰すな」とか「恥だ」みたいなことを言われたそうです。しかし勘三郎さんの考えは違いました。「もしも江戸時代にHIPHOPの文化が入っていたならば、現代の歌舞伎にはごく自然にHIPHOPが入っていたことだろう」。

これをはじめて耳にしたときに、とても腑に落ちるような感覚があったのを覚えています。そして、いまでもこの考え方はじぶんを支えてくれるものとなっています。

梅干しでも同じです。はちみつ梅が現れたのは約50年前。当時「はちみつ梅なんて梅干しじゃねぇ!」と散々言われたことでしょう。ぼくが梅干しの活動をはじめた7年前はまだがっつり言われていました。

そう思う気持ちもちゃんと理解できるんです。でも、なぜはちみつ梅が生まれたのか。そもそもすっぱくてしょっぱい梅干しで商売が続けていけたのであれば「はちみつ梅」なんて斬新で邪道なおもしろいアイディアは浮かばなかったのかもしれません。冷蔵庫が発達し、そのおかげで保存食の立ち位置が弱くなってしまっても、国民のみなさんに梅干しを楽しんでもらうための方法はないものなのか?!?!? その発明した人は、必死に考えたんだと思います。

いまでは「ワンピース歌舞伎」なんてものも出てきました。まだ見れてないのですが(泣)。ワンピース歌舞伎ですよ!?漫画と歌舞伎ですよ!?海賊王と歌舞伎ですよ!?ゴムゴムの実と歌舞伎ですよ!?

ぼくはとってもいいなぁと思いましたし、すばらしいなぁ!と思いました。

現在、コロナの影響でデジタルやリモートについて考えさせられますが、それに限らず。できることはドンドン取り入れて、「やってみたい」と思っています。失敗もするでしょうし、くそつまらない総スカンを食うかもしれません。それでも、もしかしたら、こういう問題が起きた時にこそ、人間の進化があるんじゃないか!?文化ができるんじゃないか!? なんて大きすぎる夢みたいな希望を抱いて、ちっぽけでも自分にできることを引き続きトライしてみたいと思います。

いまの新作が未来の古典になる!



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