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「ジブリ新作”君たちはどう生きるか”は新しい戦前に必要な作品?」-鯨の大爆発vol.38編集後記-

暑すぎますね。外大好きっ子の私ですが、家から出なくていい日は17〜18時らへんまでは身を潜めています、、、そんな中書いておりますラジオ編集後記。今週もよろしくお願いします。

今回は主にジブリの最新作「君たちはどう生きるか」を観てきた感想を話す回です。ジブリ大好きっ子の私だけじゃなく弘中くん(一緒にラジオやってる人)もしっかり公開1週間以内に履修しておりましたので流石です。

今回観終わって感じたことは、まるっと書くとありえんほど長くなりそうなのでざっくりと。

ずばり、真正面から宮崎駿はタイトルにもある原作(?)元ネタ(?)の「君たちはどう生きるか」の現代版をやってくれたんじゃないかな?が感想です。

歴史を振り返ってみた時に、戦前に出版された原作が戦時中や戦後の日本人を支えてきたように、これから日本に起こりうるコトに対して、それを受けて日本人がどう生きるべきか、宮崎駿版「君たちはどう生きるか」を作る必要がある、と考えて作られた作品なんじゃないかな!と言う。

ラジオでは、前作「風立ちぬ」も似たようなテーマだったので、もしかしたらそれをさらに分かりやすく噛み砕いて今回の作品を作ったんじゃないか?みたいな話もしてます。

では、そもそも元ネタの「君たちはどう生きるか」はどんな時代に発行されどう言う影響を与えたのか?ですが、

この作品は80年前の1937(昭和12)年7月に発表された。

同じ7月には天皇制政府が盧溝橋事件を引き起こして中国に対する全面的な侵略戦争を開始し、以後8年間にわたる無謀なる戦争によって320万人の国民が生命を奪われ、日本列島は焦土と化した。

まさに戦争に突入していく間際に発行された本書は、当時の知識人の良心や弾圧下での限界性もともなった抵抗を示すもので、日本の次代を担う少年少女たちに、偏狭な国粋主義や反動的な思想をこえた、社会科学的なものの見方や考え方、人間としての倫理、ヒューマニズムに貫かれた世界観を伝えようとしてつくられたことは、内容からも疑いないものだ。

長周新『君たちはどう生きるか』を読む 80年の時を経て現代に響くのはなぜか”より

自分で書くのめんどくさかったので、いい感じにまとめてくれてた人のを引用させていただきました。こんな感じ。

記憶にも新しい、黒柳徹子さんとタモリさんのやりとり

徹子「来年はどんな年になりますかね」
タモリ「新しい戦前になるんじゃないですかね」

がなんとなーく、よぎります。それ以上の説明はなかったので、真意は分かりませんが、単純に戦争や災害だけじゃなく、今のこの混沌とした世の中を”新しい戦前”と表現したのか、とにかく今は平時ではないと。

宮崎駿やタモリさん、そういった感度の鋭い人たち、ギリ歴史を知っている人たちが総じて同じことを、雰囲気を感じているんじゃないかな、そしてメッセージを伝えてくれている、そう言うふうに思います。

そんななかでも、我々は生きなければいけない。宮崎駿は「俺はこう生きる。君たちは?」を示してくれた、そんなふうに僕は捉えました。

ちょっと重くなって観に行くのしんどーってなった人ごめんなさい!笑

内容的には風立ちぬに比べたら全然ポップでジブリ色も全開なんでファンじゃなくてもおすすめです。僕はラジオで酷評しましたが、ちゃんと可愛いキャラとかもでます!(フォローになってるかは謎)

よければ是非みに行ってみてください〜!

では!

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