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X100Fとさんぽ|影と緑に落ち着きを見出した曇りの日

今年の7月初めに二の丸史跡庭園の近くにあるもみじを動画と写真で撮りました。
写真は全てUnsplashにアップロードしました↓。より高画質で閲覧できます。


まずはじめに
先の城山の北部の土砂崩れで亡くなった方々へお悔やみ申し上げます。
また、被災された方々にも、一刻も早い平穏な生活が戻るようにと願います。
城山と土砂崩れ、その山道について
城山公園は松山市の中心に位置した広くて気持ちのいい公園です。その公園にある城山の山頂に、松山城の天守閣が鎮座しています。先日土砂崩れがあったのはこの城山の北側です。松山城への山道はいくつかあり、いつも私が通る南側の山道を含めて全面的に通行禁止になりました。しかし、7月31日現在、通行できるようになりました。



⒈二の丸史跡庭園に来てみる

この日は気分転換したい、それに少し運動しなきゃ、という気持ちで城山公園まで自転車で来て、そこから徒歩で二の丸史跡庭園まで登ってきました。曇っていたので写真を撮る気はあんまりなかったのですが(それでももしかしたら何か撮れるかなと思いつつ)、庭園の外にある緑が風に揺れていて、いい雰囲気でした。写真より動画の方が伝わるかなと思って動画を撮りました。

曇りの日は、私の目には、緑が深くそして濃く見えます。クラシッククロームを基調とした、この設定↓で撮るとその感覚が画に現れる気がして、曇りの日によく使う設定です。元は何かフィルムを再現したレシピだった気がしますが、忘れてしまいました。

My Cloudy Day Recipe
Film Simulation : Classic Chrome
DR : AUTO
WB : R-1 B-4(緑よりの渋い色あいになります)
Noise Reduction : -2
Highlight Tone : -1
Shadow Tone : +2(影が潰れる設定です、色濃くなります)
Sharp : 0(フィルムっぽい雰囲気が好きなので0です、もっと下げても)
Color : -2(彩度を下げて渋さを増してます)
Grain Effect : OFF

下記noteでも紹介

⒉少しダークな雰囲気に落ち着きを見出す

風に揺れる緑やもみじを動画で撮ってみて、やっぱり自分はこういう少し暗めでダークな雰囲気に落ち着きを見出すな、と思いました。また緑色っていうのがいいのかもしれません。

二の丸史跡庭園そば

↑ここには、早咲きの桜の木が数本、それにもみじもあります。手前は桜の木なんですが、葉っぱが緑で、その緑が曇りの日のシャドウ側にあるせいで、濃くなっています。地面はシャドウ側になっていますが、しっかり落ち葉や草が写っています。ドクダミがたくさん生えていて、いい匂いでした。

二の丸史跡庭園そば

背景になった石垣とそこについた苔の模様、年季を感じさせる存在と対比的な緑色のもみじ、対角線上に伸びた幹が構図のバランスをとってくれています。

二の丸史跡庭園そば

もみじの葉っぱに少し寄ってみました。寄りすぎるとX100Fの35mmの画角を失ってしまうので、余白を入れる気持ちで寄りたい気持ちを持ちつつ引きつつ、ぐらいの距離。ここではもみじの葉っぱに注目しているので、背景の石垣はぼかしています。もみじの、枝がいろんな方向に広がり、葉っぱ同士が距離を保ちながら重なり合って、その葉っぱ1つずつの色と光が微妙に違うのをカメラで追ってみるとついつい夢中になってしまいます。そういう意味でももみじの撮影が好きだったりします。毎回まだまだ撮り方色々できるな、と思います。

二の丸史跡庭園そば

↑こういう瞬間を待っていたのかもしれません。最近の自分のもみじ写真ではだいぶいいランクの画が撮れました。被写体を中央に置きがちな自分ですが、この時はしっかりファインダーを覗いて、中央に置きたい気持ちと格闘しながら、違う構図を探りながら挑戦できました。

二の丸史跡庭園そば

ここまで、あまり空に向かってカメラを向けてませんでした。曇っていましたが光が少し出てきたので、上を向いてみました。雲を通して届く光を浴びて輝いた、上の方のもみじの葉っぱの様子を撮ってみました。

⒊大きなもみじの木へ

二の丸史跡庭園の外にあるもみじの緑を楽しんだら、少し離れたところにある大きなもみじの木の葉っぱの様子が気になりました。二の丸史跡庭園の側を通って松山城へ本格的に登る道への入り口にあります。このもみじの木の下に入ってみました。外から見るのとまた違う光や色がいつも見れるからです。ここでは最初のRecipeよりも、違う光と色の雰囲気があったし、他のRecipeも試してみたい気持ちになり、Cinestill800tRecipeに切り替えました。

Cinestill800tRecipeForX100F
PRO Neg. Std

Dynamic Range: DR200
Highlight: +3 (+2 明るい光源がある場合)
Shadow: +1
Color: -1
Noise Reduction: -3
Sharpening: +1
Grain Effect: Strong
White Balance: 3200K(→自分好みに3700Kに設定)
ISO: Auto up to ISO 6400
Exposure Compensation: 0 to +1/3 (だいたい)

FujiXweekly.com

↓42秒ぐらいから再生されます。

大きなもみじの木の下に入り込んで、光の入り方を探っていると、曇りの日だけれど光を受けていつもと違う色合いと表情をしているもみじを見つけました↓。そこで、Cinestill800tRecipe↓で撮影してみたら、緑が青寄りになりつつ、落ち着いた光と色の雰囲気が演出できました。

おおきなもみじの木の下で

少し違った角度から同じような1枚。こういう瞬間を発見できた時は嬉しいです。よく見た場所で、今まで見たことのない光や色に出会えて、その瞬間を好きなカメラと設定で思った通りに画にできる喜びです。

おおきなもみじの木の下で

最後に松山城へ登る道を少し入ったところで最後の1枚。

松山城へ向かう山道にて

↑曇りの日なので、だいぶ山道全体が暗かったのですが、人が歩いているところだけ上空から光が差し込んでいて、自然のビネット効果のようになった瞬間です。

今回ご紹介した2つのレシピや写真が皆さんの創作の何かの参考になったら嬉しいです。

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