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斜線堂有紀『愛じゃないならこれは何』発売中!! 全国の書店員から推薦コメント続々!!


12月3日発売の斜線堂有紀さん『愛じゃないならこれは何』の記事です! ミステリ界の次代のホープ、斜線堂有紀がはじめての恋愛小説短編集を刊行!! これまでJブックスのnoteに掲載され好評を博した『愛を語るときに我々が騙ること』『きみの長靴でいいです』『健康で文化的な最低限度の恋愛』『ミニカーだって一生推してろ』4編に書き下ろしを加えた1冊。 読後に情緒がやられてしまった全国の書店員さんから、推薦コメントも続々届いております!! 熱いコメントを、ここに一挙掲載します!!


書籍詳細はこちら↓ぜひ店頭でお手に取ってください 


★ジュンク堂書店 滋賀草津店・山中真理さん
きらきらした幸せの絶頂、それは人を愛した時の本来の姿ではないのかもしれない。
愛は苦しみ、辛く、傷をはらむもの。
愛は必死で儚い秘密を生み出し、狂気を生むと改めて実感した。
でもこれを愛と呼んでいいのか?
愛は自分自身の心と闘うものだと、この作品を読んで気付かされた。
うすうす誰もが思っていた、愛はきれいごとじゃおさまらない熱をもつものだと。
「健康で文化的な最低限度の恋愛」は、笑える場面かもしれないところでも妙に悲しかった。
この傷みをわかると思う自分が怖かったです。

★八重洲ブックセンター 宇都宮パセオ店・髙野典子さん
ゲラの案内をいただいた時からやけに気になるタイトルでした。
「愛じゃないならこれは何」なになになに?!何なの?
ジャケ買いならぬタイトル買いをオススメしたくなりますね!
愛なの?愛じゃないの?どうやって決めるの?何だよ?!
全部愛だよ!どう決めたっていいんだよ!自分が愛と決めたら愛なんだよ。きれいも、汚いも、滑稽さも狂気も、全部愛だよ!
読後、めちゃくちゃテンションあがる恋愛短編小説集でした。
楽しかった!
勢いだけで押すだけじゃなく、どこか突き放した作者の視点が心地よかったです。

★水嶋書房 くずは駅店・枡田さん
この愛は狂っている
短編集ではあるが、全体的に流れる空気は爽やかとは言い難い。
だがそれだから読むのをやめられない。
与えられてた愛のはずだったのに、いつのまに自ら落ちていったんだろう。
変貌を遂げる何気ない出来事は実際の生活にもあるだろうが、ここに出てくる子達は度を超えていることを自覚しながらもやめられない。
容れ物からあふれ、狂った愛に引きずり込まれる。

★大垣書店 イオンモールKYOTO店・辻香月さん
本作の、はたから見ればありえないような、完全に頭がおかしいとしか思えないような、どう考えても非常識な、そんな行動をとらせるものが、愛でないなら何なのだろう?
イタいやつ、ヤバいやつと切り捨てるのは簡単だが、いつ自分がその渦にのまれるかもしれないのだ。

★精文館書店 中島新町店・久田かおりさん
狂気と物語中毒とウロボロスと嘘。みんな苦しくて切なくて明るい未来なんてない愛なのに。
それでも相手を想い、その気持ちを叫びたくなる。だってこれが愛じゃなければ何だって言うの。
多分、近くで見てる人は「やめとけ」って言うだろう。そんな報われない関係の中でぐずぐずしているよりさっさと次に行っちゃえ、と言いたくなる。
でも、でも、これが、愛なんだからしょうがない。
真っ暗な、出口の見えない愛なのに、なんだろう、この気持ちよさは。
斜線堂有紀マジックか。これがそうなのか。

★ジュンク堂書店 名古屋栄店・近藤梨乃さん
斜線堂さんの書かれる愛が絡んだお話が大好きな私にはドンピシャに刺さりました!! 
自分でもよく分からない感情に飲まれて、コントロールできずに沈むしかなくなる。救われないからこそこんなにも魅力的に感じるのかもしれないなぁと思います。

★蔦屋書店 嘉島・迫彩子さん
このタイトルはズルい!!
短編全て、読み終えて思うのは、この関係というものが「愛じゃないならこれは何」ということ。
・・・共犯かな。
好きになってはいけない、この想いは愛じゃない、そういうアリバイ工作に利用された気がします。
鳴花、園生、新太の関係が一番。
鳴花視点の章だけあるのが何とも面白かったです。
拗れまくった愛の行く末、観客でいられる内は好奇心、足を踏み入れてしまえば猫をも殺す、美しい底なし沼でした。

★郎月堂 本店・駒井伸さん
恋に落ちる。
その瞬間から人は狂いはじめる。
今までの冷静な自分ではいられなくなる。
そんな瞬間を切り取った小説が生まれました。

★紀伊國屋書店 福岡本店・宗岡敦子さん
愛じゃない、恋じゃない、でもとても大切な感情。
言葉で言い表せなくても、カテゴライズできなくても「自分の気持ちに正直でいていいんだ!」
という勇気をいただけました!

★水嶋書房 くずはモール店・和田章子さん
こんな愛はどう思う?これは愛じゃないの?
異性と結婚して子どもを育てるのが幸せ、こんな価値観に縛られている場合じゃない。
自分が本当に欲しい愛の形を求めて力を集中せよ。
小説から愛について自分自身をふり返るきっかけをいただけるとは。
斜線堂先生、ただ者じゃない。
読んだ方すべてに贈られるメッセージはあなた自身の愛をさがせ。

★有隣堂 藤沢店・佐伯敦子さん
面白いです。
人を好きになるって、一体何なのだ?と思いました。
そして、心にともった恋心は、はたから見ると狂気の沙汰なのだ。
思い込むととことんどこまでも行くものなのだ。
いろんなカタチの愛があって、ロマンチックというよりもなんだか少し笑えて、ほろ苦かったです。
人って、愛すべき生き物です。

★岩瀬書店 富久山店プラスゲオ・吉田彩乃さん
恋愛はそれぞれ感じ方が違うし、恋愛に求めてるモノもそれぞれ違う。
けれどこの作品は確実に胸に刺さる恋愛小説だと思う。

★文真堂書店 ビバモール本庄店・山本智子さん
まさにタイトル通り、「愛じゃないならこれは何」?!と思いながら読みました(笑)
浮かんだ言葉は「恋は落ちるもの。愛は慈しみ育むもの。」
生きるって難しいけど、楽しいね!と思いました。

★コメリ書房 鈴鹿店・森田洋子さん
題名の通りに「愛じゃないならこれは何」ですねー。
短編の中でいろいろ愛について書かれていることを考えながら読む。
愛と言って欲しいなぁと思い願ってしまうほどの内容には切なくなったりする。
ひとえに愛って単語には、含まれる要素が多いからどんな風にも取れるけどやっぱり幸せになる愛がいいですねー!

★ブックセンタージャスト 大田店・島田優紀さん
斜線堂さんにはミステリのイメージが強かったのですが、今作で恋愛の複雑な絡みや心のもつれが描かれて一気にイメージが変わりました。そしてそのどの短編も”今っぽい”のが凄いです。若いだけでは描けない、だからといって若くなくても描けない。そんな雰囲気のある短編集でした。
SNS、やはり怖い・・・。相手に合わせて自分を偽ったり、そういうのは恋愛には少なからずあるのでしょうが、これが落ちた末の姿なのか・・・と震えました。「愛じゃないならこれは何」本当にそれ!!と言いたくなるお話しばかりで、タイトルが絶妙ですね。

★うさぎや 宇都宮駅東口店・増渕さん
誰もが一つでも間違えば同じことをしてしまいそうな恐怖。
ゾワゾワするのに、なぜか、身近の話のような気もして・・・。
そして、なぜだかせつない。少しズレてるけど・・・。
でも本当に、これ「愛じゃないならこれは何」??本当にタイトルそのもの!って感じでした。

★ブックマルシェ 我孫子店・渡邉さん
私が好きなものは「好き」であってはいけないのだろうか。
私はその「好き」を誰かに赦されなければならないのだろうか。
この想いの名前が「愛」でないのならば、
一体これは何なのだろうと一緒に叫びたくなるような作品だ

★東京旭屋書店 新越谷店・猪股宏美さん
タイトルそのまま「愛じゃないならこれは何」な物語たち。
大人になっても誰にでも、こんなことが起こり得るワクワクと恐れ。
恋に落ちるって言うけれど、落ちるって言葉がこんなにもピッタリだったなんて。
愛の凄さよ。方向性間違ってるけど・・・それもまた愛。

★くまざわ書店 錦糸町店・阿久津武信さん
温かな思いやりばかりではなく、時として、押し付けがましかったり、ネガティブだったり、狂っていたり・・・
そんなダークな感情も全部ひっくるめて「心を受ける」のが「愛」なのだ。

★谷島屋 ららぽーと沼津店・小川誠一さん 
これは沼だ。愛という底なし沼に誤ってハマってしまった登場人物たちを、私たち読者は助けられない。
このもどかしさを、あなたは絶対だれかと共有したいと思うだろう。
この作品は読んで感じたのは「夜中にラブレターを書いて、次の朝破り捨てる」行為に似ていると思った。
そして翌週また書いてしまう・・・

★三省堂書店 名古屋本店・田中さん
愛じゃないならこれは何だ!!
と声を大にして言いたくなるし、これを愛と呼ぶにはまだ気持ちが追いつかない・・・と言いたくもなる。
けどやっぱ愛なんだよなぁ。

★大盛堂書店・山本亮さん
相手への献身が自傷に見えるかもしれない。それでも自分らしくいるために容赦なく自らを世間に放り投げる光景を、著者は冷静な視点と絶妙な距離感で読者へその熱を転送する巧さが心憎い。恋愛やそこから派生する想いを我々の心に刻印する目を逸らせない小説だった。


コメントを寄せて頂いた書店員の皆様、本当にありがとうございます!!!!