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なりたい自分になる為の初めの1歩

「なりたい自分になるためには、今の自分を受け入れることから始めなさい。」

上座部仏教の長老、バンテ・グナラタナの言葉。

私たちはありたい自分になりたいとき、なぜそう思うのかと思うかというと
今の自分が理想の自分ではないことにネガティブな感情を持っているケースが多くあります。

「子供に怒鳴ることなく穏やかな自分でいたい」
「結婚して幸せな家庭を築きたい」
「仕事でいい成績を収め評価を得たい」

この背景には、現在の自分が
「いつも私はカッとくると怒鳴ってしまう母親で罪悪感がある」
「私は結婚していなくて劣等感がある。」
「職場でいつも怒られて自分にガッカリする」

と、そんな自分に対しての「否定」があります。
「こんな気持ち嫌だ」「こんな私は嫌いだ」など。

しかし、今の自分を否定している自分、進みたい方向に行きたい自分、この2人の自分がいると、それは対極的な心理が働いていて、例えていうなら、綱引きのように、進みたい方向にいきたい自分(変わりたい自分)を今の私を否定する自分が引きずってしまっているのです。
さらに、この否定する(ネガティブ)なパワーって、本来の動物の恒常性(変わらないようにしようとする力)が助けになってるので、すごくやる気に満ちている短期的には変化は見られないかもしれませんが、自分を否定している限りはいつかそのパワーにいつか引きずられる結果になってしまいます。

だからどうすればいいのかというと、答えは
否定的な感情や思考を抱える部分の自分を良し悪しの判断なしに受け入れるということなんです。
罪悪感や劣等感、ガッカリする気持ちを受け入れて、「そうだね、受け入れるよ」ってそんな自分に言ってみてください。

この話をすると、今の自分を「肯定」しろということですか?という質問を受けます。
受け入れ=肯定ではありません。受け入れるってことは、その自分に向き合い、ただ許す(そうだと認める、それを許可する)ということです。判断をつけなくていいのです。

そんな風に、ただ状況や感情に気がつき、それが私の一部が思っていることなんだと認識し、そのような感情にそっと自分の中で泳がせてあげてください。

また、とてもじゃないけど、劣等感のある私を否定しないなんでできません。という意見もあります。嫌なんですと。
分かります。当然です。その場合には、「ネガティブに考える私」を否定しかできない「今の自分」を許し、受け入れてあげてください。

また、先日、「それって諦めるってことですか」という質問も受けました。
諦めるというのは、言葉遊びのようですが、今の自分を切り離している(否定している)ニュアンスを持ちます。
受け入れるということは、今のあなたのいる状態、状況、または感情、心理、思考を、自分の一部にして、これから方向を切り替えて、なりたい自分の方向に進むあなたの一部とすることです。

自分の中に自分を攻撃する敵を作らない方が断然フルエネルギーで前へ進むことができるということです。


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