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悲しみ

ベルセルクの作者・三浦健太郎さんが亡くなったことが発表された。
衝撃だった。

この作品、連載から30年以上経過しているので最終回を迎えられるの?なんて言われていたが本当に最終回を迎えることなく終えるなんて。

ベルセルクは“ 黄金時代編 ”が一番、好きだった。

生みの親が誰かも知らない。
育ての母は死に育ての父には裏切られ自分自身を守るためとはいえ、父を自らの手で殺した主人公“ ガッツ ”

自分一人で乱世を生き抜くしかなかったガッツが仲間と言える人間と初めて出会ったのが黄金時代編。

しかし、友と信じていたグリフィスが自分のことを友とは思っていなかったことを知り、また一人で生きていこうとする。
読んでいて、ガッツの苦悩を感じた。

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このコマがベルセルクの中で一番、好きだった。

「何千の仲間
 何万の敵の中で
 唯一人お前だけが
 唯一人お前だけが
 俺に夢を忘れさせた」

仲間たち、誰にでも優しい笑みを浮かべながらも本当は誰にも心を開かずに仲間でも友でもなく、自分の野望を叶えるための駒としか考えていなかったグリフィス。
でも、ガッツだけは友。
それ以上に見ていたグリフィスの本心。

ヤバい。
書いてて泣きそうになってきた。
作品が完結しないという事実になのか、このシーンのグリフィスやガッツの心境に対してか分からないけど。

もう本当にベルセルクは完結しないのか。
完結しなさそうと思ってはいた。
でも、それは冗談で思っていたのに。

読者の一人でしかない僕より、原作者である三浦健太郎さん本人の方が幾万倍辛いだろう。
自身の作品が完結しないなんて。

ありふれた言葉だけど、

「ゆっくり休んでください」

この言葉しか思いつかない。

ジュースが飲みたいです('ω')ノ