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虫を無視

虫が入ってくるとキャーキャー言う現象、あれ。なんなんでしょうね。

塾という商売柄、夜にこうこうと電気をつけているとどうしても虫が入ってきます。もうこれは仕方がない。彼らには彼らの都合があるわけです。

で、虫が入ってくると異常なまでに(特に女子が)キャーキャー言う。見せられないのが残念ですがこーーーーーんな小さな虫でもキャーキャー言うのです。

こちらが熱弁を振るっていようが問題を解かせていようが関係なく、もうそこは虫ワンダーランド。むしろ楽しんでない?というか勉強を中断してくれる虫様に黄色い声援を送っているの?

講師側からすれば迷惑千万な話。授業中断ってのもあるけど、それにも増して「虫でキャーキャー言う私」に腹が立ってたりするわけです。大人げないけど。申し訳ない。

キミたちね、ホントに虫が怖いのかと。家だったらそんなにキャーキャーいわないだろと。なんならバチーンって殺してるやろと。むしろ虫の気持ち考えたことある?突然人間という巨大生物に囲まれてキャーキャー言われてるわけだから、向こうのほうがはるかに怖いだろうと。本能(正確には走性)で光に集まってきたらこれですよ。

それを「なんかみんな怖がってるし、私も怖いって言わなきゃな」みたいな軽いノリで授業中断してまでキャーキャーするなど、もうイラッときてキックですよ。あ、もちろん虫にですよ。

さすがに鬱陶しいのでちょっと怖い声で

「虫でキャーキャー言うの禁止な。ま じ で。そういうのきらいだから、おれ」

っていうと途端に収まるのです。今までキャーキャー言ってたのは何だったのかと。虫より俺の方が怖いってか。そりゃそうだ。こっちは人間だもの。

で、腹立ちついでに「オッケー、虫10匹捕まえてくれたらジュース奢るわ」って言ってみたんですね。

その瞬間から「昆虫採集大会(ただし見つけ次第殺す)」。特に女子のみなさんね、「20捕まえたからジュース2本くださーい」ってね。さっきのキャーキャーはなんだったんだと。

去年は1日で15本奢ったから、塾内の虫150匹ほど死んだわけです。もうジェノサイド。いや、一匹ずつ数えて見せてくれなくていいから。せめて死骸はゴミ箱に捨ててくれ。

今年は3㎝くらいの甲虫の当たり年です。年によってサイクルがあるのは蝉だけではないようで。またジュースを奢る日がくるのかな。

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