【2024入試】渋幕の出願者数と結果速報
埼玉の次は千葉ということで、渋谷教育学園幕張(渋谷幕張、渋幕)の出願者数速報を過去からの比較を交えてお届けします。合格発表後には2024年入試の結果情報についても更新します。
渋幕 一次入試 出願者数
渋幕一次入試の出願者数グラフは次の通りです。
2022・23年と増加していましたが、その流れのまま2024年も増加となり2000名を超えました。過去からの推移を見ると、2020年前までは増加の一途を辿っていて、2021年のコロナ禍で大きく落ち込んだあと、また緩やかに回復している途上という風にも見ることができます。出願者数としては2018年とほぼ同等レベルという感じです。
渋幕は男女別判定をしないので男女を分けて見る意味はないのですが、入試動向という点で見てみると、男子については90名の大きな増加となった一方で、女子はやや減少になりました。コロナ禍からの回復途上であった2022年よりもやや少ない人数になっています。女子最上位層の動向という意味では興味深いので、後で触れてみたいと思います。
入試当日の心構え
心構えと偉そうに言えるほどの話はないですが、経験談から多少参考になる情報でも渡せたらと思います。
渋幕一次は、約2000人の受験生が一度に集まる大規模入試です。ただ、京葉線海浜幕張駅と総武線幕張駅の2方向からのルートがあるのと、住宅街ではなく歩道幅の広い都市部に位置していることから、人が集中することによる混乱はそこまで心配しなくてよいと思います。
唯一懸念があるのは海浜幕張駅から来たときに国道357号を越えるための歩道橋ですが、2021年にコの字からロの字型に改修されたことによりかなり改善されていると思います。
あと気になる点があるとすれば、試験が長く昼食を持たせる必要があるところですかね。渋幕の問題は非常に頭を使いエネルギーを必要とすると思うので、お腹は空くようです。お腹を壊したり眠くなったりするリスクも踏まえつつ(さすがに眠くなることはないか)、適度にエネルギー補給できるものは考えておいた方がいい気がします。
渋幕は偏差値的には最難関の一角ですし、首都圏の男女トップ層が集まる入試ということで力が入る子も多いと思います。ただ、問題の傾向から逆転合格・不合格も起こりうる試験であり、それが偏差値の高さに反映されている面もあると思っています。偏差値はあくまでひとつの尺度でしかないので、必要以上に力むことなく全力を出し切れるための準備していただけるといいなと思います。
渋幕 一次入試 結果情報
出願者数・受験者数・合格者数について、過去からの推移を確認します。
受験者数はギリギリ2000人を割りましたが、2021年のコロナ以降では最大数となりました。コロナ前の人数に概ね戻ったイメージになります。
一方で合格者数は前年よりも絞られ、上のグラフに挙げた年度の中では3番目に少ない人数になります。受験者増加の中で合格者減少ということで、実質倍率は2.96倍に上がりました。この倍率は、渋幕ショックと言われた2020年に次いで(グラフ内では)2番目に高いものとなります。
ということで、今年の渋幕一次入試は例年よりも厳しい入試だったと言えると思います。
平均点・合格最低点でも確認します。
平均点は前年より下がりましたが合格最低点はそこまで下がっていません。そして、平均点と合格最低点の差で見ても、こちらも2020年に次いで差が開いています。受験者平均点が近かった2021年と比較すると、合格最低点までのハードルが上がっているのがわかると思います。
ここから見ても、近年では2020年に次いで厳しい入試だったと言えるのではないでしょうか。
科目別ではこんな感じです。
これを見ると、算数と理科が大きく難化したことがわかります。特に数学は受験者平均点と合格者平均点の差が例年よりも大きく開いているので、(一概には言えませんが)ここでの得点が合否を分けた人は多いのではと予測します。
過去の詳しい分析はこちらもどうぞ↓
総括
2024年は受験者増に対し合格者減ということ、そして平均点と合格最低点で見てもかなり厳しい入試になったと考えられます。
まだここから2月入試に向かう人も多数いると思いますが、良かった点・悪かった点を振り返って、ここでの経験を次へと繋げていただければと思います。思ったような結果が出なかった人も、今年はハードルが高かったということで気持ちを立て直して2月へ向かって欲しいと思います。
最終的に良い受験だったと振り返ることができることを願っています。
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