見出し画像

中学受験で学べること

僕の経験上、子供が中学受験で学べることは多いです。受験中や受験直後に得られる学びだけではなく、5年10年後に得る学びの『ピース』なることもあります。

第一に、『上には上がいる』ということを学べます。これはネガティブに聞こえるかもしれません。実際、幼さ故の万能感や全能感を剥ぎ取り、思春期の前半に現実的な価値観を植え付けるという意味もあります。
しかしそれとは別に、自分よりも上の実力を持つ者と触れることで、実力者の等身大の姿が見えます。自分が敵わないと思う者にも、『こいつには敵わない』と思うような者がいて、嫉妬したり膿んだ気持ちをためることもある。自分が頑張っているのと同じように、あるいはそれ以上に頑張っている。自分が漫画や下らないジョークで大笑いするように、そいつも馬鹿話で爆笑する。
そういったことに気付くと、実力者を過度に神聖視したり、嫉妬でこき下ろすことがなくなります。

第二に、成績がいい人は必ずと言っていいほど努力していますが、努力している人が必ず成績が上がっているわけではないと言うことに気付けます。『努力が報われるとは限らない』と言うことですね。
読者様は、ブルーロックという漫画をご存知でしょうか?
僕はこの漫画を愛読しているのですが、この漫画の13巻111話で『挑戦的集中』について語られます。かなり大雑把に説明すると、ヒトが土壇場で成長するには、易しすぎず難しすぎない最適な難易度の課題に挑むべきだ、と言うことです。難易度が低いと退屈を感じ、逆に高いと不安を覚える。最適な課題に挑むときのみ、これまでの経験や積み重ねがかみ合って、成長につながると言う話です。実際にブルーロックを読んでみる方がわかりやすいです。綺麗な絵と論理的な語りに惹き込まれるでしょう。
とはいえ別に、挑戦的集中という『言葉』を知らなくても、『概念』なら心当たりがあるのではないでしょうか。つまり、ずっと計算練習ばっかりやっても成績は上がらないし、いきなり過去問に挑戦しても無意味ということです。このくらい極端な例だと、誰の目からも明らかな話ですよね。
問題なのは、中間の微妙な難易度の話です。つまり、練習問題や演習問題の難易度をどう設定するかということです。これについては、体感で感じ取れるようになるしかありません。自分の理解度を客観的に把握する能力が要求されます。
中学受験では、自分の努力を報われる努力にする力が養われます。そして、中学受験では、様々な難易度の問題集や、様々なレベルの教室があるので、細かい難易度設定ができます。

学歴や年収以外にも、いいことが沢山ありますね!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?