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はじめて息子の進路を意識した日

ある日。私が仕事で昔からお世話になっている方が、とある高専のパンフレットを見せてくれた。
それが、息子が目指すことになる高専のパンフレットだった。

その方は息子が小さいころから釣りやキャンプなどアウトドアでご一緒する機会が多かったので、息子の性質をある程度把握されている。その方が、息子に合うんじゃない?となにげなく見せてくれたパンフレットだった。

中学入学後の息子は思春期まっさかりで、「うっせえ、くそばばあ!!!」こそまだ言われたことがないものの、私からの提案は断固拒否!な状態。
親としては、こんな学校行ってくれたら嬉しいし魅力的な学校だけれど、まあ、私からの提案ということでそんなに興味はもたないかな・・・と思いつつパンフレットを渡した。
ところが、予想に反し、「この学校おもしろそう!ここに行きたい!」とポジティブな反応がかえってきた。
それが息子が中1の冬、はじめて親として息子の進路を考えた日だった。

中1時点でしたこと

興味はもったものの、中1の時点でできることは比較的限られる。
目指す学校のイベントに参加したくても、中2・中3のみと制限がかかっていることも多く、ネットで情報収集をしておおよその開催時期を把握し、中2の春に、高専の合同学校説明会を見つけて息子と参加した。他の学校の説明も聞きながら、息子はやっぱり「この学校がいい!」という思いを強くしたようだ。行って良かった。

中1の時点で明確に行きたい学校ができたことはとても良かったと思う。まだまだ部活が中心の毎日の中にあっても、目標に向けて、よく勉強するようになった。「勉強しなさい!」とガミガミ言わなくても済むことは、母の精神衛生上も非常に助かる。(定期テスト前など、時に大量に積まれた漫画をみては小言を言うことも今でももちろんあるけれど・・・)

母ができること

これは中3になったいまでも模索中で、「受験生の母 できること」、「受験生の母 言っちゃいけないこと」とか、検索しては先輩保護者さんのノウハウを大いに参考にしている。でも、最終的にはどうしたって本人が自分の意思でがんばるしかなくて、親なんてできることは本当に限られているんだなあ、と思う日々だ。

なんとなく今時点で意識しているのは、この3点。

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邪魔しないこと(物理的にも精神的にも)
②環境整備 (おいしいごはん、規則的な生活の見守り、病気や事故の予防)
③情報収集とさりげないシェア
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邪魔しないこと(物理的にも精神的にも)
これはいまでも息子に時々おこられるのだが、集中MAXの時に話しかけたり部屋に入っていったり、ぽろっと気持ちをそぐようなことを言ったり・・・
(「休憩時間長くない?」とか。「そのやり方効率悪くない?」とか。)
そして我が家は二人暮らしで、家の中の話し相手が息子しかいない私は、ついつい「ねえねえ構って」を発動してしまう。(思春期の息子にとってはウザさしかないだろう)これをぐっとおさえて、私は私で資格の勉強をしたり、息子が息抜きしたいタイミングを待つように心がけている。息子が自分のタイミングで話しかけてくる時には、親子の会話もとても和やかなものだ。

②環境整備 (おいしいごはん、規則的な生活の見守り、病気や事故の予防)
食育なんてたいそれたものではないけれど、息子は赤ちゃんのころからよ~く食べてくれたこともあり、毎日のごはんはそれなりに気を配り、心を込めて作ってきた。「ただいま~」より先に、「今日のごはんなに~?」とキッチンを覗きにこられると母として本当にうれしく心の中でにやにやする。
(話はそれるが、今流れている母と息子のウィンナーのCMを見るたび、自分と息子を投影してしまう。)
それから、絶対寝ないだろ!と思いつつ、21時半ごろには一旦、「そろそろ寝な~」と声はかけている。(絶対寝ないけど)
それでも、部活の疲れ具合にもよるけれど、寝る時間が23時を過ぎることはほとんどない様子なので、まあ、良しとしている。
病気や事故については、学校でインフルエンザはやってる~?と会話の中で情報収集しつつ、日によってマスクを着けさせたり、部屋の換気や温度湿度などの環境に気を配ったり、寝具や勉強机の衛生面を保ったり・・・。細かいけれど、不快の無い状態で過ごすということは落ち着いて勉強するために大切なことかなと思う。
事故予防は、中学生ともなると物理的に守ってあげることはほぼ不可能なので、自転車に乗る前に「ライトつけて!」とか、雨の日は「車気を付けて!」とか、出発前に必ず声をかけるようにしている。息子は運動部所属なので、部活中の怪我無きよう、適切なスポーツグッズを用意することも事故予防の上で大切と部活の先生にも言われました。

③情報収集とさりげないシェア
最近は中3になり、参加できるイベントも増えたので、関連のイベントや参考情報など、リンクを息子にシェアするようにしている。息子は日々学校に部活に忙しいので、ここは母の出番!とばかりに様々な情報をシェアしている。すべて目は通してくれていないかもしれないけれど、リンクを送りつつ、「いつもあなたのことを気にかけてるよ~」と念を送っている。
それからスケジューリングも!息子はまだまだ計画的にスケジューリングする力が弱いので、逆算して計画を立てることを定期テストなどの機会に口を酸っぱくして伝えてきた。いまでも甘いな~と思うことは多々あるけれど、1年かけて、適切なスケジューリング力を身に着けて巣立っていってほしいと思う。

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息子との暮らしがあと1年かも?と思うと、勉強机に向かう息子に、「息抜きにどこか遊びにいこうよ!」とお誘いをしてしまうこともあります。
(10回に1回くらいOKが出て母は歓喜する)
これから目標との距離が現実になるにつれて、ポジティブなもの、ネガティブなもの、息子はいろいろな感情を経験していくのだと思う。すべての経験に価値があるはずだから、「受験」という、人生にそう何度もない貴重な機会、様々な感情を味わいつくしてほしいと思う。がんばれ息子!!!



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