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♡のぺんぺん草

長年ヨガに参加してくださっている生徒さん宅の春ランチに招待していただきました。
その方は料理教室の講師を務めるほどの腕前。
いつも旬の素材を使った見事なフルコースをごちそうになります。

今日の一品の中にあったのが「ナズナ」でした。
「ナズナって聞いてことあるけどどんなんやったっけ・・・?」
と考えてたら、
「あれあれ!ぺんぺん草だよ」
と言われました。

小さいハート型♡の葉っぱで、それをスーッと下に引いて緩めてデンデン太鼓みたいに振って遊んでたあれですね。
あー懐かしい!
でもスマホ世代の今の子供達はこんな遊びはしないでしょうね。
そうそう、ナズナは七草がゆの春の七草としても有名ですね。

このナズナ、
花が咲く前の若芽を食べるんですが、
ぱっと見は小さい春菊みたいで、でも春菊のようなくせはなく、
お浸しとかお味噌汁にいれたりとかどんな料理にも合いそう。
栄養もとても豊富だそうです。

そんな今が旬のナズナ。
「1年で今しか食べられないから」
と、昨日寒い中畑でたくさんとってくださったそうです。
どんな風に生えてるか知りたくなったので食後に収穫した畑を見せてもらいました。

まず広くて、雑草だらけの畑の中からナズナだけを探すのが大変!
ナズナは小さいけど地面に這うように生えてて取りづらいのでスコップが必要です。
私達が食べた量をとるのはどんなに大変だっただろう・・・と思いました。

「ずく」とは長野県周辺の方言で「やる気、根気」を表しますが、
ここの方はみなさんずくのある方ばかり。
そしてそのずくを惜しみなく人に使える方ばかりです。
(※余談ですが、長野の放送局には「ずくだせテレビ」という番組があります。長野県全域で使われる方言のようです。)

四季を通して山の恵みが豊富に手に入る贅沢な環境に住んでいるので、
山菜やタケノコ、きのこ、それにジビエなど旬のとれたてをよくいただきます。
でもどれも採るのは大変。
山菜狩りでは滑落による死亡事故も起きることもありますし、採った後の下処理もまた一仕事です。
山菜に欠かせない「あく抜き」なんて、ものによっては1晩つけたり、灰でゆでたりするんですよ。

これまでスーパーでしか食料を買うことがなかった私からすると
「ひぇ~そんなめんどくさいことできひん」
と思うことも正直多いです。そしてやっぱり買っちゃう・・・

だけど、
自然に敬意を払い、
自然の恵みを上手に日常に取り入れた丁寧な暮らしから学ぶことは多く、
今日のように手間暇かけたものをいただいたりすると心までじわっと温かくなり、
私もずくをかけられるような人間になりたいな
と思います。

いきなりレベル5は難しくても、先輩たちに教えてもらいながら無理なくレベル1くらいからやっていきたいな。
と旬のナズナをいただきながら思ったのでした。

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