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権威とファクトチェック

ネット上である新製品に対して著名な方からひとつの問題提起がありました。
ある現象とその原因(ハードウェア説)とその原因から波及するリスクが述べられていました。
しかし僕はその原因と結果のロジックに納得できず、問題提起された方や各方面とやりとりさせていただきながら自分で検証してみました。
そして製造元や問題提起された方にその検証結果を報告させていただきました。

最終的に、問題提起された方にも原因が全く別のことだとご理解いただけました。
そしてその問題も解決したそうです。
ただ、新しく原因とされたことは、僕には検証できないことでしたのでそれが正しい解かどうかはわかりません。

今回、かなりショックを受けました。
それはその発端の問題提起にではありません。どんな考え方も自由に述べられることはとても大切です。それはまったく問題ありません。
ショックだったのは、プロの方々がその原因と結果のロジックに疑問を呈されず、そのまま信じてさもありなんと語っておられたことです。
アメリカの大統領選挙のバイデン氏の不正に対する反対派弁護士の投稿や、新型コロナウイルス感染症ワクチンについての反対派医師の投稿・・・それらに繋がる怖さを感じました。
フェイクニュースは「無辜に」こうして広がるんだなと思いました。

そして、その新製品の購入を考えておられた方々は、問題提起やそれに言及した投稿を読み、動揺され、関係先にかなり問い合わせされたようです。
しかしこういう問題は、明らかな検証結果が出るまでは決して公式見解は出せません。つまり問い合わせても、きちんとお答えいただけないのは明らかです。
それをわかった上で問い合わせされた方々の心理はどういうものか、これも考えさせられました。
それは正しい答えが知りたいのではなく、不安を共有したいと言う気持ちか、その不安へのはけ口を求める行為なのではないかと思いました。
(別の意見、ご指摘などありましたら教えて下さい)

物作りに携わる者として、自分の身にこういうことが起こったらどう対応すべきか、深く考える機会をいただいた貴重な2日間でした。

今回、多くの方々に大変お世話になりました。ありがとうございました。

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