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マリ共和国大使館訪問

2020年12月16日水曜日、1回目の訪問

今週の水曜日、品川区上大崎のマリ共和国大使館での妻のパスポートの更新手続きに同行して上京しました。
とても丁寧に対応して書類の手続きをしていただき、ありがとうございました。しかし1日では手続きが終わりませんでした。

現在は書類作成だけでなく、マリ共和国も電子登録が必須です。パスポートを作る前にまずNINA (Numéro d’Identification Nationale:国民識別番号) カードの登録・作成が必須です。そのためには機械に指紋をデジタル登録しなければいけません。右手と左手の親指、人差し指、中指、合計6本、2度識別させます。
しかし妻は小一時間やっても右手の親指を1回だけしか認識させられませんでした。モニター上では指紋はかなりはっきり見えていますがだめでした・・・
その時点で既に閉館時間を30分過ぎていました。日を改めて再挑戦することにしました。現在COVID-19対策で、マリ共和国大使館は月水金の隔日開館。一度帰って二日後の金曜日に再上京することにしました。

Facebookで妻の指紋認証がうまくいかなかったことを書いたところ、何人もの友人から私も指紋認証がうまくいかなかったという同じような体験談をいただきました。思ったより多くの指紋認証トラブルが発生しているのだと知ることができました。

水曜日は上京の途中や昼食時など何度も何度も手指をアルコール消毒して妻の手はかさかさになっていました。それが指紋を認識できなかった理由ではないかと考えました。そこで対策を練り、前日からハンドクリームを何度もたっぷり塗り、当日は家を出てから大使館まで手袋を外さないことにしました。その他、Facebookでの体験談やアドバイスを元にいくつか準備をしていきました。

2020年12月18日金曜日、2回目の訪問

今日金曜日、上京し開館時間前に大使館に行き、11時過ぎから早速指紋登録を試しました。しかし正午過ぎで右手親指1回しか登録できていませんでした。手をぬらしてみたり、擦って電荷を増やしてみたり、できることは何でも試してみましたがだめでした。
毎回、doigt de mauvaise qualité(質の悪い指)と言われます。
そのエラーが出ても、何度も繰り返して認証をためしていたのですが、エラーメッセージと共にキャンセルボタンがあることに気がついたフランス人スタッフがそれを押してみました。すると感度の選択肢がありました!
問題なく認識されるとその選択画面には行かないので、担当者もご存知ないようでした・・・w
指紋認証→認識負荷でエラーメッセージ→キャンセルボタン→感度設定→指紋認証
というプロセスを踏むとどの指も問題なく登録できました。

その次の手続きは、指紋登録機と一体化したカメラでの身分証用写真撮影でした。こちらもうまくいかない事が多々あるという話で心配しましたが、2回目でできました。

マリの状況も落ち着いておらず、パスポートが届くまで何ヶ月かかるか分かりません。しかし申請する側としてやることはやったで後は腰を落ち着けて待つことにします。
とは言えこれまでの経験から、本国側で誰かにプッシュしてもらうと進捗速度がかなり変わるとおもいます(笑)

モハメッド・ エルモクタール大使閣下のこと

一昨日マリ共和国大使館を訪れた時、今年初めに赴任されたモハメッド・ エルモクタール大使閣下に始めてご挨拶させていただきました。
ガオ出身のアラブ系の大使で、妻と同じ「北の出身」ということで親近感を持っていただき、非常に気さくにお話しをさせていただけました。
今日も機械の準備ができるまで閣下の応接室でお話ししながら待たせていただきました。スタッフにも直接指示してくださいました。
閣下は途中でも心配して覗きに来て下さり、写真撮影の時には閣下自ら妻の服装をなおして下さいました!
退出時には、寒い中わざわざ外まで同行して見送って下さいました。恐縮至極。
懐かしい、マリらしい、対応を久し振りに味わいました。閣下の気さくな対応をいただき、僕がマリの人達を好きになった理由を思い出しました。

マリ共和国本国は今政治の立て直しに大変ですが、こんな素晴らしい大使閣下のおられる大使館やその国の日本在住者の方々は幸せですね。

大使閣下にはCOVID-19が落ち着いたら是非東海地方に来ていただきたいと思います。その時には全力で東海地方の自然と人と歴史と暮らしぶりの素晴らしさをお見せしたいと思います。

写真はマリ北部の伝統料理ジースマグンデ。
羊の胃と米をマリのスパイスとローゼルの葉で炊き込んだもの。


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