小規模農家が抱える問題にコロナウイルスの致命的な一撃・最近の調査から

元記事:COVID-19 Making Existing Matters Worse for Smallholder Farmers, HRNS Study Finds - Daily Coffee News [Nick Brown | July 29, 2020]

COVID-19 パンデミックは、世界でも生産性の高く珍重されている様々なコーヒー生産国において、小規模農家が既に直面している様々な問題をより悪化させていることが非営利団体 Hanns R. Neumann Stiftung (HRNS)の最近の調査で明らかになった。 

HRNS が 6 月上旬に実施した 380 件のインタビュー調査では、世界的なコーヒー価格の低迷が懸念事項の上位に挙がっている。 この調査はインドネシア、エチオピア、ウガンダ、タンザニア、ブラジル、グアテマラ、 ホンジュラスのコーヒー生産者を対象に行われ、パンデミックがすでに家計に悪影響を与えているとの回答が 70%以上にものぼった。

今回の調査結果は、メソアメリカ、南米、コーヒー生産国全体を対象として実施された他の調査とも同様の結果となっているが、このパンデミックが世界的なコーヒー価格危機と同時並行で続いていることを忘れてはならない。この記事を書いている時点で、ICO の12月アラビカ先物取引価格(C 価格)は、1 ポンドあたりわずか 1.1554 ドルという低価格である。


HRNSの調査では回答者の68%が現在も続く低価格は家族全体の懸念事項であると答え、さらにパンデミックと低価格の同時進行は家族にとって最大の懸念だと64%が回答した。 天候不順(31%)、生活費(31%)、貧困(30%)がその後に続き、価格以外で最も恐れていることとしては地域社会の健康(42%)、労働力の確保(39%)、市場へのアクセス(38%)が挙げられた。

またこの調査により、全農家の半数近くがCOVID-19の影響で農園経営計画の変更を余儀なくされており、その中での最大の問題は農業労働力の確保力低下(64%)と投入資材へのアクセス不足(62%)であることが判明した。


 HRNSは調査結果を分析し「コロナウイルスのパンデミックはコーヒー栽培地域の小規模農家にとってまさに『絶体絶命の危機』と表現でき、緊急の対応を必要としている。この調査は COVID-19 が小規模農家の生活に長期的な影響を与えることを示しており、家庭内でのキャッシュフローや安全な食料の確保がそうであるように、今後の作物サイクルも同様の影響を受けるだろう。COVID-19 の下では、投入資材価格の上昇により緩和策が実施できないため、気候変動の影響がより強く感じられる可能性がある。生産農家はより高い生産コストに直面し、収入の減少も予想されている」と記した。

----------------------------------------------------------------------------

junko