スーツケースに荷物を詰める。
数え切れないほど、何度も詰めてきました。
そのために、預け入れ重量ギリギリに詰める能力が、いつの間にか備わってしまいました…
そんな嬉しいやら悲しいやらの話です。
海外在住中、年に一度のあるか無いかの一時帰国。
日本に向かう時のスーツケースは、
スッカスカ…嘘みたいに軽〜い。
ちょっとしたお土産と、最悪捨ててしまってもいいような服やパジャマ類しか持ってこないから。
新しく購入した物だけを持ち帰ろうという思いで、
毎年一時帰国していました。
約一ヶ月ホテルで過ごし、いざ帰るとなると、
それはもう、芸術と言わんばかりの詰め方で、
絶対向こうでは手に入らない物を
一つでも多く持ち帰らんとする、執念と根性と
意気込み満載の中身が出来上がるのでした。
単独で行き来する事が多いので、スーツケースは
RIMOWA 約80×50×30の1つ。サブでNaRaYaの
トラベルバック四角型Lサイズと貴重品の入ったバックの合計3点で移動していた。
(トラベルバックの背に、スーツケースの持ち手に合わせた「通し穴」を付け足して改造していました。
可愛いくて丈夫なキャリーオンバックを販売してほしいなぁ…今はあるのかな?)
国に戻る時のスーツケースの中は、衣料品や調味料、雑貨に手芸用品と、形も大きさも様々でたまに割れ物も。
(自分の生活の縮図のような感じで、物語のようでもあり…)
自分なりの詰め方を少々…
・服の間に割れ物の瓶などを混ぜる
(開けた時に、混ぜた事を忘れない様に❗️)
・キャスターより少し上部に重い物をまとめて
鞄全体の重心を作る。
・服・肌着はどんな物も、基本的に四角で、
なるべく深さに合わせて畳む。
(無理なら、クルクル伊達巻きの様にキツく丸める)
・入れる時は、縦に立たせて端から詰めていく。
・洗濯物(汚れた衣類)は極力無くしておいて、
『ビニールに入れて分けて詰める』を無くす
→思いの外スペースが無駄になるので。
ーーなどなど。
スーツケースはご存知の通り、大きな空箱状態なので、自分で仕切りを作らないといけない訳なのです。
この仕切りを、詰める荷物で作りながら、更に荷物を詰める訳で…
それには、必需品として数種類の【風呂敷】を
使っていました。
1番大きなサイズは朝倉先染(株)の撥水風呂敷 96×96cm 平織を最低2枚、それより小さいサイズを2〜3枚で、スーツケースの中をまとめていました。
この撥水風呂敷は、とてもデザインがオシャレです。種類もいろいろあり、海外へのお土産にも喜ばれました。
ポリエステル100%、平織(ブラウスなどに使われる、さらさらとした手ざわりが特徴の生地)
家庭用洗濯機で他の衣類と一緒に洗濯することができます。
柔軟剤・漂白剤は使用しないでください。
ー付属の説明書よりー
詰めた状態の写真が無くて申し訳ないです。
(次回忘れずに…)
風呂敷を敷いて、その上に衣類などを隙間無く詰めた後に、左右上下で風呂敷の角どうしを結ぶと、不思議と周囲や上部に「隙間」が生まれるのです。
そこに、細かくて薄い形状のものを更に隙間無く詰めていきます。
自分で持ち上がるギリギリが22kg。
これ以上だと電車の乗り降りや、少しの段差も乗り越えられなかったりして危険なので、余り上手に詰めすぎてダメでした。
上にサブバッグも載せますしね…。
もう日本を離れなければならないのかぁ…
また一年、帰ってこられないんだなぁ…
やり忘れた事はなかったっけ?
買い忘れはないかなぁ…
フライト前の最後に何を食べようか…
そんな事を考えながら、ミッチミチのギュウギュウに出来上がったスーツケースを持って機上の人となり、元の国へと帰っていました。
家に着いてスーツケースを開けた瞬間、そこには
ミッチミチのギュウギュウな日本🇯🇵が、
詰まっているのでした。
またすぐに帰りたいな…日本…。
そんな事を何回も思っていた海外生活。
今思うと、寂しかったんだな、自分は…。