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石井光さんとTAKURAMI不動産

3月に入って、2日には石井光さんがやっているコミュニティ農園「Edible Park」に初めて参加しました。うちから自転車で行かれるところにある800坪の畑で、二十数家族で一緒に野菜を作っています。基本的に、毎週土曜日の午前中に集まって、みんなで作業を行います。ジャガイモ班やきゅうり班といった感じで班ごとに自分の作りたい野菜を育てて、人手が必要な時はみんなで手伝うといった仕組みのようです。

Edible Parkは無農薬·有機農法で、僕がここ数年動画などで見よう見まねでやっていたのは化成肥料を使う慣行農法だったので、いろいろと勉強することがありそうです。また、畑で鶏を飼っていたりもして、みんなで自由な感じでやっていて、いい雰囲気のコミュニティでした。

その2日後の4日には石井さんが今回の物件の現場を見てくれました。「ちっちゃい辻堂」を計画していた時の建築家との打ち合わせのファイルなどをいろいろ持参してきてくれて、自分の場合、建築するまでにどんなことを行ったかを事細かに教えてくれました。

その話の中で、どのような建物にしたいかのコンセプトメイキングが足りないということは重ねて言われました。今後、設計が進んでいくなかで、コンセプトがしっかりとしていないと、判断の基準がないということです。そのために石井さんは、コンセプトを固めるまでに、周辺地域を何度も歩き、どんな人が住んでいて、どんな暮らしをしているのかを思い描いて、自分の物件にどんな人が住んでくれるのか解像度を上げていったと言います。

そうしたコンセプトを詰めていくには、まず、自分がなぜこの物件を作りたいのか、自分を深掘りしてその思いを明確にする必要があり、そうした自分の思いを紐解いてくれる人とチームを作ることの大切さなどについて熱心に話してくれました。そこに住みたいと思う人は、その思いに共感して住むことを選んでくれる、そんな想いが届けられるようなコンセプトを作るために、石井さんは1年間、コンセプトメイキングに費やしたと言います。

いつしか夕方になり、3時間近く駐車場で立ち話をしました。

それから2日後の6日は、チガラボでTAKURAMI不動産の打ち合わせです。この日、ゆうさんは初めてのチガラボでした。

先日、圭太郎さんがTAKURAMI不動産も主催しているジミーさんに話を通してくれて、ジミーさんと実家の建具屋さんで働いている大学卒業1年の吉川くん(キッチー)、そしてリノベーション専用の不動産会社に勤めている鹿島さんの3人と圭太郎さんが参加してくれて、今、自分が作ろうとしている物件を説明しました(鹿島さんと圭太郎さんはリモート)。

鹿島さんは猫好きで、猫がいるコワーキングには大賛成で、アパートごと猫に寄せるのも面白いといった感想をもらいました。その一方で、やりたいことの焦点が絞れていない、どういった大家になりたいのか、どのように住人との関わり方をしたいのかがまだよくわからないという意見をもらいました。要するに、コンセプトが明確になっていないということで、先日、石井さんから言われたこととまったく同じことでした。

そうした話し合いをした後、僕としてはまずこの地域と住人について知りたいと希望しました。その要望を受けて、TAKURAMI不動産として、4月7日にまち歩きをしてくれることになりました。

3月14日にはチガラボでTAKURAMI不動産の「空き家バンクを考える」というイベントがあり、参加しました。

ここで、郡上八幡でトライアルキッチン「タテマチ食堂」と保護猫のシェルター「ねこのま」を併設した「タテマチノエイ」という宿泊施設を運営している木村せい子さんという方にお会いしました。木村さんは郡上八幡から東京近郊に移ることを検討していて、このイベントに参加したということです。

チガラボのイベントで保護猫のシェルターや宿泊施設を手掛けている方と知り合うことができ、猫好きの鹿島さんに感謝です。木村さんに「これからいろいろと教えてください」と話し合い、今回の出会いに喜びました。木村さんは4月のまち歩きも日程を調整して参加してくれるとのことでした。

このイベントの最後には、自分の計画とまち歩きを実施することを参加者の方に案内しました。「みんなの図書館」を始めた「さんかく」の土肥さんが著作で「自分のやりたいことを100人に話すことが大切だ」と書かれていましたが、チガラボ周辺の方々に構想を話して、だんだんと広がっている感じがします。

また、イベントの後にはジミーさんからチガラボチャレンジに出ませんかという誘いを受けました。チガラボチャレンジとは、TAKURAMIを持っている人がその思いを発表し、参加者から色々な意見をもらうというイベントで、チガラボで毎月、実施していたものです。

3月の閉店とともに終了したはずだったのですが、最後に4月にも発表したい人がいて、急遽、4月に4人のチャレンジを行うことになったということで、最後の一人としてジミーさんから声をかけてもらったのでした。

僕は仕事でも2人か3人で出版企画を検討するようなことはあっても、何人もの前でプレゼンをした経験などなかったのですが、「せっかくだから、これはチャレンジしてみよう」と思い、お願いしました。どんな発表ができるのか、これから勉強と研究です。

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