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角換わり同型66歩44歩型で後手番で勝つ!!【3】


図1


図1から▲44歩の変化

▲44歩はほとんどやってくる人がいないため軽めに書く。▲44歩に対しては、△45桂と跳ね、▲同桂には△77桂成▲同玉△44銀としてほぼ互角の変化。▲同桂ではなく、▲43銀と攻め合うのは、△同金▲同歩成△同玉▲23飛成△54玉として後手優勢。これもかなり怖い形だが、△67銀からの特攻があるのと、後手玉は寄りそうで寄らないため実は後手勝ち。

図1から▲43歩の変化

これは今まで見てきた変化の中で最も頻出かつ手強い変化。▲43歩以下、△52玉▲44銀△77桂成▲同玉と進んで次図。先手の▲44銀は味のいい一手。△同銀とするのは▲66銀と手を戻されて後手失敗。▲44銀のような取られそうな銀を別の地点で捨てるテクニックはこの戦型でときどき顔を出してくる。

図2

ここで単に△44銀とするのは、▲64桂△63玉▲72桂成△同玉▲64金と迫られて受けが効かない形。よってここは△67歩成とするのが好手。▲同玉に対しては、△66銀打▲58玉△36歩▲55銀△同銀▲56銀△同銀▲同歩△48歩成▲同金△37歩成▲同金△66桂と迫り後手優勢。よって△67歩成には▲同金とするが、ここで△44銀と手を戻すと、先ほどのように進んだときに、(図3)▲64金には△55角として金を抜くことができる。

図3

▲64金とはできないが、先手には▲64歩、▲64銀、▲65銀の3通りの手段があり、これも後手は一つ一つカバーしておく必要がある。
自分の実戦で一番多いのは▲64銀。ノーマル棋神は▲64歩(実験済み)、おそらくAI最善の▲65銀。すべて有力であるので一つ一つ見ていく。 

図3以下▲64歩の変化

▲64歩に対しては、△55角▲78玉△64角▲65銀△63銀まではほぼ一本道で次図。

図4

(なぜこの図だけ形式が違うのかというと、指定局面からのオールノーマル棋神に自力で勝てた将棋だからw)←くたばれ

図4以下、▲64銀△同銀▲42歩成△同金▲23飛成△66歩▲同金△55銀(44)と攻めて中央を制圧した形となり後手勝ちやすい。

図3以下▲64銀の変化

▲64銀に対しては、△55角▲同銀△同銀として次図。

図5

ここで▲52角と迫る手は怖いが、△63銀▲41角打△54銀打と固めて、後手耐えている。よって図5では▲65金とするのが良い手で、以下△54銀に対し、▲55金△同銀▲66銀には△63桂を覚えておけば後手有利。よって▲55金ではなく、▲64歩とし、以下△65銀▲63角△82玉▲81角成△同玉として次図。

図6

ここは先手に有力手が数多くある。▲63歩成、▲88玉、▲73角、▲52飛、▲51飛。
全てを書くのは不可能なので(逃げ)
▲63歩成、▲88玉、▲51飛のみ見ていく。

図6以下▲63歩成の変化

ぱっと見よさそうな▲63歩成は実は詰めろになっておらず、△66歩と駒を渡さず攻めれば後手勝ち。

図6以下▲88玉の変化 

▲88玉に対しては△44角打とする。(おそらくこの手以外後手はっきりと負け)以下、▲63歩成△66銀(55)として、初見だとおそらく▲同金としてくるが、△同角(図7)から実は即詰みがある。(19手なので頑張って解いてみてください)

図7

図6以下▲51飛の変化

▲51飛には、△71桂▲62角△82銀▲71角成△同銀▲83桂と進んで次図。

図8

ここからはまた長くなるのと書くのが疲れたのとたぶん読むのも疲れたと思うので次回にお預けします。この変化と、図3以下▲65銀の変化で一応終了です。

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