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磨け、授業力。「見る」と「考える」と「やってみる」

1.身近な形や色と自分らしく関わる

 私は、図画ブースの選べる学びのブース・ワークショップに参加させていただきました。「身近な形や色と自分らしく関わるためには。」をテーマにした内容でした。普段、図画工作の授業の際に、どうしたら子ども達の表現が広がるのか、もっと深まるのかを悩みながら指導してきました。そんな悩みの解決のヒントを与えていただいたと思っています。

2.「見る」と「考える」と「やってみる」

 大切なことは、子どもの「見る」と「考える」と「やってみる」を繰り返して行える環境をつくりだすことだと学びました。繰り返し行っていくことで、世界って素敵、喜んでもらえるって嬉しいなどと子どもが感じ、もっとやってみたいに繋がり、自然と自分らしさをつくり出していくのだと思いました。そのためには、まずは教師自身が「自分らしさを感じ、つくりだしていく」必要性があると考えます。

3.「造形遊び」を体験して

 図工ブースでは実際に、毛糸を使い「造形遊び」を行いました。「造形遊び」とは、子どもが材料などに進んで働きかけ、感覚や行為を通して捉えた形や色などからイメージをもち、思いのままに発想や構想を繰り返し、技能を働かせてつくることです。また主題や内容を予め決めるものではなく、自分の目的を見付けて発展させていきます。子どもの気持ちになって、毛糸を椅子やテーブル、ドアなどに引掛けて、伸ばしていきました。すると、自ずと参加者同士が関わり始めました。さらに、時間が経つごとに、活動に変化が生まれました。最初は椅子や机などの物と関わって活動をしていましたが、高さや毛糸と毛糸を組み合わせて蜘蛛の巣みたくしている姿がありました。これは、空間へ意識が向けられたのだと感じました。子ども達も同じように、活動を発展させていきます。しかし、そこで教員が子どもの姿を予想し、身に付けさせたい資質能力をある程度定めておく必要性があります。なぜならば、「造形遊び」とは、単に遊ばせることが目的ではなく、進んで楽しむ意識をもたせながら、資質能力を育成する意図的な学習だからです。

4.「ACTION」

 全国的に見ても「造形遊び」が行われていないことが現状にあるそうです。確かに、指導内容に分かりにくさはあると思いますが、子どもにとっては、学びの深まる活動だと思います。教員にとっても、児童理解が広がる非常に大切な活動になり得ます。授業てらすで学んだことを、今目の前にいる子どもたちに、手渡していきたいと感じます。「ACTION」をしきいきたいと思います。

磨け、授業力。MOVE ACTION 参加者
宇都宮大学共同教育学部附属小学校 金子優人


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