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【漫画】兄嫁と結婚します 25

大正時代の東京・上野を舞台にしたマンガを描いています。


華枝姉様という名の脅威

侯爵閣下(華枝姉様の婚約者)と言う名の脅威

おまけ:千代ちゃん(最愛の妻)と言う名の脅威(?)

解説

【蛇足】周囲の強い人々に怯える寿です(笑)。
おまけはちょっとふざけて描きました(ちょっと?)。当時は「推し」とか「カプ」とか言いません(最近の言葉です)ので! 面白さ優先で描いています。
千代にとって華枝は素敵なお嬢様(セレブかつアイドル)で、その婚約者・侯爵も素敵な紳士(セレブかつお殿様)なので、キラキラした人たちに憧れているだけで、もちろん夫・寿が大好きなのですが、寿はやきもちを焼いているようです。

植草家と若松家のお屋敷は400~500mの距離のイメージです。
近所なのですが、家柄が違い、活動の場も違い、それぞれの家族の年齢層も違うのであまり交流がありません。若松家は裕福でも先祖は貧乏な武士(土佐の地下浪人)で幕末から一気に成り上がった家という設定。お殿様にはなかなか近づくことはできない(下手なことをして嫌われたくない)感じです。

英語で「独り言」を言う侯爵を描きたかったのですが、英語にはかなり苦労しました。シャーロック・ホームズ・シリーズでホームズがワトソンに話しかける時の「my dear fellow(ねえ、君)」を描きたかった、ただそれだけのために頑張りました! あと、well(さてと)と、Oops!(おっと!)も!(笑)
描いてる途中でよせばよかったと思いましたが、今となっては描いて大正解でした。喉元過ぎれば熱さを忘れる。

独り言として受け止めてほしい、優秀な一高生の君ならこれくらいの英語はわかるよね、という前提で、寿の様子を伺っている感じです。侯爵の寿に対する思いやりとユーモアも込めつつ。

みっちゃんについての寿の進言は、植草家に嫁ぐ華枝の安全保障に大いに役立つことでしょう。みっちゃん一族(建築物破壊のプロ集団)が押し寄せたら、建物が破滅的状況になるのはもちろん、スキャンダルとして、あるいは上流階級(侯爵家)と労働者階級(職人)の対立に起因する事件として新聞・雑誌等に取り上げられたら非常にやっかいなことになります。上流階級への襲撃が日本中に波及する恐れもあります。
侯爵家の平穏無事のために、侯爵は華枝を大切に扱わなければいけないのです!(笑)

千代は手紙(封書)で連絡、みっちゃんはハガキで返信。みっちゃんは字を書くのが苦手で、文字数は極力少なく「ミンナゲンキ。マカセナ。マタネ。」という感じで返事しか書かないので、いつも電報とか暗号みたいな文面になります。

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