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【漫画】兄嫁と結婚します 14

大正時代の東京・上野を舞台にしたマンガを描いています。


進路

晩餐

解説

【蛇足】
進路:
寿は一高生。第一高等学校は現在の東京大学教養学部などの前身である旧制高等学校、多くの卒業生が東京帝国大学に進学する超エリート養成機関です。学業は優秀でも、体が弱いのが寿のコンプレックス。体力づくりのため徒歩通学ですが、あまり調子が良くない日は自家用車や人力車で通学。おぼっちゃまです。
寿がなるべく体を使わずマイペースで学べる学問とは…と思案した結果、哲学となりました。もちろん勉強の仕方によって体を使うこともあると思いますが、実験重視の理系はまず無理だろうと(書くのもあまり得意じゃないし)。父親は寿に、本来なら家業に役立つ経営や法を学ばせたかったと思いますが、それらを学び、現場で働くのは難しいだろうという諦めもあったと思います。

晩餐:
千代は寿とは仲良くしているものの、家庭環境の違いに直面することもあるだろうと、フランス料理と作法に戸惑う話を描きました。が、気がついたら酔った千代に振り回される寿の話になっていました。なんで…。
「できないことはいけないことじゃない、care(ケア)しないことの方がいけないこと」寿はできないことだらけだと自覚しています。力は弱くても、自分の大切な人を守りたいという気持ちは強いし、きちんと言葉や行動で表しています。
だからこそ、千代はほっとして飲みすぎたのだと思います。傍若無人!!
何はともあれ、描くのが非常に楽しかったです!!

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