【漫画】兄嫁と結婚します 21
大正時代の東京・上野を舞台にしたマンガを描いています。
料理長へのリクエスト
上野でランデブー
ご学友(その2)、あるいは「鬼の目にも涙」
障り(その2)
休講
解説
【蛇足】寿と千代の日常生活を中心に描きました。千代も若松家での生活にだいぶ慣れたようです。
夫の家に嫁ぐ場合、妻がのびのび生活できるかどうかは夫の配慮やふるまい等にかかっているのではないかと思いました。寿の千代に対する気遣いや、僕の大切な妻だからみなさんも彼女を大切にしてくださいね、という言動が若松家の人に影響していると思います。
現代社会でも同じではないかと想像します。大切な人ならば大切に扱うべきだし、蔑ろにしてはいけない。
鬼瓦もとい小川原先生はお気に入りのキャラクターで、高校時代の国語教諭を思い出しながら描きました。板書の字がでかいところなど(笑)。きっとコール&レスポンスのエキサイティングな授業になったことでしょう。一高生たちの知的好奇心をくすぐったはず。
障りの千代の台詞は「サウンド・オブ・ミュージック」の名曲「私のお気に入り(My Favorite Things)」をイメージしました。千代の小さな秘密の幸せ。ささやかだけれど、貴重で、寿だけが与えることのできる幸せ。
体調が悪いのに何が何でも英語の授業を受けたい千代ですが(謎の執念、無理するな!)、寿との暮らし、若松家での暮らしに慣れたからこそ、こういうわがままや意地っ張りなところも出てくるようになったのだと思います。作中、具合の悪い千代と震える寿のコマ(2コマ目)に英単語をふっておきましたので、ご参考まで(笑)。
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