第21回 調子が悪くても自分を責めない

2019/12/22 14:11-

 少し調子が悪い。身体の調子が悪いから、心の調子も少し停滞気味。身体のほうは、きっと昨日普段飲まないくらいの量の酒を飲んだからだろう。
 朝は遅く起きて、ボクダンとジュリエットを見送る。
 フランスからはるばる日本にきたが、あまり2人には具体的なプランもなかったよう。とりあえず昨日の夜はうちに泊まって行ったが、「明日も泊まっていく?」と言うと、それができればベストだ、と言う。鍵をあずけ、今日も泊まって行ってもらう。誰かが外国から遊びに来ると、大体こういう流れになる。10月にオーストリアからドミニクがきた時もそうだった。

 今はコワーキングスペースにいる。やはり今日は調子が悪いな。こういう時に大事なのは、それを自分のせいだ、と思わないことである。自分の意識とか意思のほうに何か落ち度があってこういう状況になったのだ、と思わないことである。
 これが僕の今の正気の保ち方である。そうでなければ、何かがうまくいかない時に、「責任がある」と自分ばかり責めてしまう。
 僕はそれを当たり前のことだと思わないようにしている。
 自分のやることを自分で制御できない、というのは、不自然なことではない。
 責任、という概念は、社会的にそれが必要とされる場合にのみ適用すべきだと思う。自分自身が自分と対話をする時、いつでも、「自分の身体は自分の思い通りにはならない」という前提を忘れないようにする。そして、思考も身体の働きであるからして、「自分の考えというものは、自分ではとうてい制御できない」という簡単な前提も忘れないようにする。

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