柔道のことば：「精力善用」と「自他共栄」

川戸湧也（＠yuya_kawato9090）です．　Amazonのサイバーマンデー（セール）が始まってしまいました．この時期・・・物欲が刺激されるツライ日々を過ごしております．皆さんもポチりすぎにはご注意ください．

さて，SHUN（＠Plassper）が今月のテーマを示してくれました．ことばについて，解説していきたいと思います．

今回は，柔道に特有のことばで「精力善用」と「自他共栄」を解説します．

どうでしょうか？こちらの2つのことば，知っている人も多いのではないでしょうか？世界中の柔道家が老若男女を問わずこの2つの目標を目指して柔道に取り組んでいます．

つまり，「精力善用」と「自他共栄」は柔道の目的そのものなのです！

・・・って，何か壮大な話題になってきましたね．

そもそも，柔道とはなにか？実は，明確に定められているのです！

嘉納治五郎師範の教え | 講道館

柔道を創始した嘉納治五郎（1860-1936）師範は柔道を・・・

「心身の力を最も有効に使用する道である」「己を完成し世を補益するが，柔道修行の，究竟の目的である」と述べています．

「・・・ますますよく分からん！人を投げるスポーツじゃないの？」という声が聞こえてきそうです．苦笑

「心身の力を最も有効に使用する道である」が「精力善用」に（概ね）対応すると考えてもらって結構です．また「己を完成し世を補益するが，柔道修行の，究竟の目的である」が「自他共栄」に（概ね）対応すると考えてもらって結構です．

それではここからが解説です．私は学生にこれを伝えるとき，よくポケモン（ゲーム）に例えてお話をします．笑

ポケモン（ゲーム）を進めるために，何が必要か？それはレベル上げです！レベルが上がっていないと，ジムリーダーにもライバルにも勝てません．草むらの野生のポケモンに負けてしまうかもしれません．まずはレベルを上げることこそが重要なのです！

そしてバトルで勝つために重要なことは「こうか　ばつぐん」を出すことですよね？ひこうタイプのポケモンに「あなをほる」は効きません．やはり「いわなだれ」を使いたいですよね．「こうか　ばつぐん」を出して効率よくバトルを進めることがクリアは不可欠です．