キライな季節

はい、もちろん夏である。
夏バテする。
殆ど動けない。

夏は外に出ない。
引きこもり、ということばは当てはまらない気がするが、
引きこもっていることは確かである。

それは、子どものころからだ。
学校は、たまに行っていた。そう、引きこもりで全然行かない子どもではなかった。
でも、ぎりぎりで休んでいた。計算していた。

学校が、理解できなかったからだ。
学校へ行く、なぜ? 教科書を読めば点が取れるのに。
それを長々と話す人がいる。
先生と知ったのは小2ぐらい。
クラスの全員の名前を覚えたことがない。

引きこもり、不登校、などの言葉は無かった。
ともだち、いじめ、興味がない。
誰のことにも興味がなかった。

友だちは、まず、必要だと思ったことが無かった。
いらない。いらない、いらないのだ。幼稚園の頃から。

母は、社交的で明るい人。授業参観に来る、そんなことも興味ない。
振り向くと母が手を振っている。あたしの授業の態度は退屈だよ、と思う。
来なくていいのに。おしゃれして。彼女は、かつて宝塚にいた。
飛びぬけた美人。芸能人と間違えられる。
その自己満足もあるのかな?こどもながらに目立ちたがる母は綺麗だ。
あたしは、学校では、全く話さない。来る意味ないのに。
綺麗な自分を見せたいのだろう、とため息をつく、これが小2の私。
結構、本を読むので、そこら辺の子どもよりかなり精神的に大人だった。

あたしが誰とも話さず、ぼけーーーと外を見ていると、
先生が、これやりましょうね、といっているのも聞いていない。
母がそばに来る。
さっちゃん、先生がなんかするって。聞いてる?

聞いてないので、なにを?あたしはしない。と言っていた。
そしてマジでしなかった。
伝言ゲーム、ハンカチ落とし、ルールは知っている。
ただ、単に同じクラスになったからと言って、仲良くするつもりはさらさらない。やりたい人だけやればよい。

①学校の理不尽さ。知らない奴らと友達にしようとする。理解できなかったのである。

母は、そこまで私を理解していなかったようだ。母は私をただのおとなしい子供だと錯覚していたから。みんなでやれば楽しめると思っていたらしい。真逆だった。人が嫌い。団体行動、冗談じゃない。幼稚園でも一回も一緒にやったことが無いのに、まだ母は、私に期待していた。するわけないでしょ。いやなんだから。

この狭い空間で興味のある人なんていなかった。友達は本でいい。
そして、何か始まると、するとわたしは、後ろに並んでいる、本を読み始める。グループには混ざらない。

母が困っているのも、関係ないと思っていた。
母を一番嫌だと思ったのは、誰彼構わず、「さっちゃんと仲良くしてね」と、言いまくっていたことだ。
あたしの意志も聞かずに。

次の日から任命された子が、世話を焼いてくる。だれ?あなたはだれ?
かなりの人数がともだちになろうなろう、と言ってきた、

顔をうずめて、気づかないふり。
みんな悲しそう。
人見知り、自閉症、いろんなことを言われた。

集団遊びの内容はバカじゃないのでわかっている。
説明する子を見ている。知ってるぜと。やりたくないだけ。
にこにこと笑う。
とにかく、親が悪い。幼稚園とは何ぞやを教えてくれなかったから。
先生って何?この子どもたちは誰。

学校生活はぜんぶこれ。
中学高校、友達はいらない。面倒だ。ここだけの付き合いである。
平気でぶっちする。
平気で行事を休む。

だが、いじめられなかった。
文句も言われなかった。

行かないって言ったでしょ、でおわり。

いじめって、どこでおこっているんだろうか。

でもケンカはすごく強かった。
ビビらない。百倍返し、男子も女子も泣かせていた。

泣くって、あたしがわるいみたいじゃん。
泣くならほかへ行ってくれ。とね。

ひどく男の子をいじめている優等生がいた。
不思議だった。なんでこいつがこいつを標的に?
という疑問がわいだので、まず、いじめの男に「なんであいつをいじめるの?好きなの?」と。
で。いじめられているほうに、「なんでさぁ、黙ってんの?あんた。あんなクズに言い返せないの?」とアドバイスに言った。終始ビクついていた。なんだこいつ。

まーた、いじめていると、いじめてるほうに、「いい加減にしろ、だからてめーはモテないんだよ、ほんと政治家の息子ってさ、偉そうなんだな、鏡見てから言えよ と。不愉快、何が面白いの?あいつは何も言い返してないのに、つまんねぇ、寄ってくんな、歪んだ少年よ」と言い続けた。

みっともねーな、とからかってらやめた。

そのいじめはなくなった。

いじめられている奴は、机に、そいつの名前を書いて、彫刻刀で削って、
しね、清水しね、しね、しね、と彫っていた。

ある掃除の時間、私はその机に気づいた。本気でぞっとした。
でも、いじめられっ子を呼んだ。「あんた、これ彫ったんでしょ?」
ううん、という。嘘つきだ。「これさぁ、学校の備品なわけ。あんたのものではないの」わかる? これは先生にいいます。こんな熱意あるなら、清水に言い返せよ、机彫るなんて、おまえ気持ち悪いぞ、犯罪者だぞ。

しみずーしみずー、おまえ殺されるぜ、楽しみだな、といった。

清水はその隙間なく彫られた呪いの言葉に愕然としていた。笑った。面白かった。大笑い。これ、どれぐらいの時間彫ってたのかねって。

大騒ぎになった。
私の別のクラスの超イケメン片思いの男の子まで、私を見に来てしまったぁ

私は、注意をしただけどす、と先生に言った。

いじめなのか、仲良しなのか、ホモなのか、知りません。
あとは、2人でどうにかしてくださいね。

といって、何もなかったかのように、友達と話して笑っていた。

両方大嫌いだった。刺し違えろ、と思った。
いやいや、これはフィクションです。

こわいね、でもあのころは1対1だったわけよ。
今は多対1.そして死体蹴り

私はゆるさん。

あのね、ともだちなんて、そんな、ちぃせい空間で作るもんじゃないってこと。ばかばっか。まねするな。

わきまえろ 

私が市議会へ立候補したら、学校を追い詰めるつもり。
清き一票を待ってます。
あ、友達は要りません。

てこと~~

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