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犬山線ポケモンカード交流会(犬山線ポケカ)の開催に至るまでの思いとふり返り

はじめに

昨日のイベントで「どうしてカトウさんはイベントを開こうと思ったんですか?」と参加者の方に聞かれました。その場ではそれなりに答えたつもりでしたが、語ると長くなるよな…と思い無難な答えになってしまいました。すみません。

なので、ほぼ自分語りの内容にななってしまいますが、資格を取ってからの2年間をふり返りながら開催に至るまでの思いを記録として残しておこうと思ったのでこちらに載せておきます。



裸の付き合い


『カトウくん最近楽しめてる?』

2023年9月某日深夜25時、ホテルの大浴場、私は全裸。ええ、大浴場ですから。

あかつきさんに言われた第一声。相変わらずこのおっさんは時折鋭いことを言う。ビールを飲んでるとただのおっさんだけど、あなどれない(笑)もちろん、裸の付き合いである。一応タオルは巻いている。

『ぼちぼちですかね』と返したものの、考えさせる一言を放ってくる。

ジャッジ資格を取って2年、その間にChampionsLeagueには10回ほど参加させてもらった。

新人という段階は過ぎたものの、ベテランというほどではないやや中堅どころ。知ってる顔も増えてきて、『お久しぶりです。』、『またよろしくお願いします』と挨拶をかわす人も増えてきた。

楽しめているか?と言われたら楽しい。けれども3,000人の参加者からたった一人の優勝者を決めるという二日間は突き詰めて言えば以前にも経験した二日間と似ているところも多くある。

一つの大会が終わればまた次の大会がやってきて、新しいチャンピオンが生まれ、そしてまた新しいシーズンがやってくる。

もちろんジャッジは楽しい。充実感もある。大会が無事に終われば必要な歯車の一つとして貢献できたんだな、という実感もある。

でも、それ以外でも資格の使い道はあるよな…と感じる出来事が2023年の8月にあった。


ジャッジ活動をした日数


およそ40日。

これは私が2023シーズンでシティリーグやChampionsLeagueで株式会社ポケモンとお仕事をさせてもらった日数だ。自主大会のジャッジなどはここには含めていない。

多いと思うか少ないと思うかは人それぞれだし、ジャッジ資格をもっているから責務を果たすのは当然という意見ももっともだと思う。

もちろんブラック企業ではないので(笑)自分が望んでのこの数字になっていることは補足させていただく。

そして2023シーズンで年間40日程度はジャッジのお仕事をしても、問題ないことはわかった。

この40日間の使い方は自分に委ねられている。

10:0で今までのようにジャッジに全力を注いでもいいけれどもいい。
ジャッジ8:イベント2ぐらいの割合で、何日かはジャッジ以外の活動をしてみてもいいんじゃないか。そんな思いがなんとなく芽生えてきた。

というか、過去の私にはジャッジをするという選択肢以外が自分の中になかったけれども、40日という日数はそれなりの日数で、その内訳は自分で決めれるものだよな…と考える余裕もでてきたんだと思う。

初めてChampionsLeagueに参加した時は自分のことで必死でチームの穴にならないようにするだけで精一杯だった。教わることだらけだった。その時の自分と今の自分を比べたら、見えてくるものも多少は変わってくるのか当然だろう。10回経験値を積んで何も進んでいなかったらそれはそれでヤバい奴だ。

PWCSという2023シーズンのクライマックスを越えて、2024シーズンが始まっていくタイミングでの深夜の会話は印象的だった。


みんな大好きお金の話


以前のプロフィールに書かせてもらったけれども、私はPWCS2023inYOKOHAMAに参加させてもらった。PlayLabの担当で40人のチームでのべ2,000名近くの方にティーチングをさせてもらった。こんな貴重な体験はもこの先できないんじゃないかと個人的には思っている。

下世話な人間なので、大会中に滞在したホテルの宿泊料を後日調べてみた。じゃらんさん便利。すでにその時はピークの値段を過ぎていたものの、まぁここには書けない金額だった。

冷静に考えても

・夏休みでお盆のど真ん中
・横浜市でイベント中
・62階
・ほぼ1週間

滞在したことを考えると、それはなかなかの金額であることは一般常識があれば想像に容易い。

もちろん、それは大会に必要な経費であり、世界大会を開催するために必要と判断されて偉い人のハンコが押されているわけだ。そして自分だけが特別扱いされているわけではなく、チームのメンバーも同じところに宿泊している。

とはいえ、大会を通じてのサポートも含めて決して少なくない費用を自分のためにつかってくれたのは紛れもない事実である。

なので私は大会が終わった後にお問い合わせフォームを通じて、PlayLabであった出来事や、参加者の属性、次に開催するときにこうしたらいいのではないか、そして感謝の気持ちなどを簡単ではあるけれども送らせてもらった。

とはいえ、それでもまだ恩を返し切ったかと言われると怪しい気持ちにはなった。

たとえば次の世界大会で再び貢献する。これもひとつの恩の返し方だと思う。とはいえ、その世界大会は来年はホノルルで開催される。参加は現実的な道筋ではない(笑)

個人的には10年後、20年後に再び日本開催される日がくるんじゃないかと思っている。その時は京都かなぁ…。とはいえ、その時には私の語学力は今よりも確実に衰えているだろう。もっと若手でエネルギッシュで英語も話せて貢献できるスタッフがいるはずだ。そう考えるとこの恩返しの方法も残念ながら現実的ではない。

そうすると、次に考えたのはPlayLabでの経験を還元すること。東海3県でPlayLab配属は私だけだったことを考えるとこれはかなり実現できそうな路線に思えた。


そろそろイベントやってもいいかな…。


メガねさんとの出会い

私の記憶が間違っていなければ、メガねさんと初めて同じチームになったのは2021の京都ChampionsLeague。この時はまだシティの経験もなくて、右も左もわからないペーペーの新人だった。メガねさんが愛知の人ということも認識していなかった💦

それから私が愛知のシティリーグでもジャッジをするようになり、ご一緒する機会も増えてきた。裁定に不慣れな時には何回も何回もお世話になった。本当にキャリーされまくっている。

そこから色々なことがあって、メガねさんが開催されているメガねバトルに来てみない?という声をかけてもらった。

メガねバトルは竜星の嵐名古屋店さんで定期的に開催されているイベントだ。毎回たくさんの人が参加されていて、定期的に開催することでリピーターの方も着実に増えている。なにより参加者のみなさんが楽しそうに対戦されている。

メガねさんは並行して100人規模のメガね杯も主催されていて、そちらはガチの対戦を楽しみたい方向けのイベントになっている。

でも、大会形式だと初心者や始めたばかりの人にはハードルが高い。ポケモンカードを遊ぶ人の裾野を広げて、初めての人でも楽しめる場所を作っていかなければという思いでメガねバトルを開いているという思いを知り、僕も微力ながら何回かお手伝いをさせてもらうようになった。

実は今回の自主イベントを開くにあたりメガねバトルをめちゃめちゃ参考にさせてもらっている。というかほぼ丸パクリ、デッキ60枚そのままですみたいな内容を目指していた。

もちろん力不足でメガねバトルのように上手く回せなかったところも多々あったと思う。

でも、もし過去にメガねバトルに参加したことがあり今回犬山線ポケカにも参加してくれた方がいたとして、『犬山線ポケカってメガねバトルに似てるよね。』という感想をいただいたら、それは個人的にはメチャメチャ嬉しい気持ちになる。それぐらい参考にさせてもらっている。

というのも自主イベントの主催が初めてで、自分の色を出すという段階ではないと個人的には思っていたからだ。『風姿花伝』の中でよく引用される守・破・離のエピソードではないけれども、まずは先達の教えを守ること。名古屋にはメガねバトルという素敵なイベントが既にあって、それが名古屋以外でも楽しむことができる。それだけでも十分に価値があることではないだろうか?自分の色を出すのはもっと先で、まずは参加者の方が楽しめるようなイベントにしよう。恥ずかしながら、そこを最初のゴールにさせてもらった。

関東にもスゲェイベントがある

もうひとつ、奇しくも関東では同じ11/23にKZさん主催の鋼王戦が開催されていた。普段はMTリーグを主催されていて、鋼王戦は年に一度開催される。200人近い参加者の方がポケモンカードを楽しむことができるスゲェイベントだ。


主催のKZさんとChampionsLeagueで同じチームになったことがあったけれども、DAY1が終わったタイミングでフィードバックをもらえたし、次からお会いするたびにカトウさん、カトウさんって名前を覚えて読んでもらえるようになって、この人は神か…と感じた記憶がある。もしかしたら、私の動きが相当悪くて、ポンコツすぎて悪い面で印象に残っていた可能性も大いにあるのだが(笑)。

いつかはメガねバトルやMTリーグのようなイベントを…先を進む先輩たちの背中はまだまだ遠いし、勝手に憧れているだけだし、こちらは歩き出したばかりの雛鳥のようなものだけれども、追いかける背中を道標に頑張っていきたいと思う。

まとめると…

ここまで長い話を読んでいただきありがとうございます。まとめると、要因は一つだけではなくて。

ジャッジやオーガナイザーの活動を通じて色々な出会いがあって刺激を受けたこと。

PWCSを通じて株式会社ポケモンから貴重な体験をさせてもらったので、少しつづですがイベントを開いたりティーチングなどで還元していこうと思ったこと。

資格をとった時よりも少し周囲を見る余裕が出てきたこと。

などが重なって、開催に至りました。

犬山線ポケカを開催して

おかげさまで、最初の自主イベントには59名の方にご参加いただいた。びっくりする数字で、本当にありがとうございます。実は数日前の感触として30名ぐらいはいけるかな…と思っていた。犬山線ポケカに行きたいです、行けそうなので当日!会った時にそんな声をかけてもらうこともあって、なんとなく手応えはあった。


受付を開始してみたら、開始15分で30名の方に参加していただいた。ツイートした時点で36枚準備していた公式からのプロモカードは残り6枚しかなく、全て配布した後は拡張パックを代わりに配布させてもらった。

この1ヶ月間、Twitterを使って告知をして、ポケモンカード公式にも載せていただき、店舗さんにはPOPを貼っていただき、ぎふポケさんにもたくさん拡散してもらい、ポケカ飯さんにも載せてもらい、多くのプレイヤーさんにもいいね&リツイートしていただき、江南しえなんという地元のウェブ媒体にも載せてもらって、本当にたくさんの人に後押しをしていただいた。

開催するまでに思ったことは…

準備がめっちゃ大変(笑)

誤解を招く表現にはなってしまうけれども、ジャッジの方が楽だった。大型大会では現地に着いてしまえばあとは流れに身を任せていれば終わっていく。ノウハウも蓄積されているし、しっかりとした運営体制が敷かれている。

しかし、自主イベントでは主催者の裁量に任せられているし、準備も全て自分の負担になる。受け身では前進していかないし、会場を仕切っていかなければならない。

自主イベントのほうが数倍大変でしたね(笑)そりゃあそうか。

でも、参加者の『楽しかったです』『また来たいです』の声は本当にエネルギーをもらえるし、バイバイをしながら笑顔で帰っていく小学生の後ろ姿を見ながら、やってよかったなと思えたのは紛れもない事実だった。

謝辞

あと、マッチング下手すぎる主催に変わって急遽手伝ってもらったみずたまさん。本当にありがとうございました。

みずたまさんはタイキバンセイという自主大会を定期的に開催されている。タイキバンセイはジュニア・シニア世代で世界大会を目指すBO3形式の大会で、私もYOKOHAMAの前にジャッジでお手伝いさせていただいたことがある。その時は関西からの参加者もいて、参加者の大人顔負けのプレイがとても印象的だった。強くなりたいジュニア・シニア世代はぜひ!!


そして犬山線ポケカではジュニア世代の力量を把握する余裕がなく、私のマッチングが下手すぎたので、当日助けていただいて本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

アンケートのふり返り

59名の方に参加していただき、48名の方からアンケート用紙をいただきました。ありがとうございます。以下、簡単ではありますが集計結果になります。

本日のイベントはどこで知りましたか?(複数回答可)

ポケモンカード公式 17
X(旧ツイッター) 18
店頭POP 2
ご友人に聞いて 8
江南しえなん 3

参加者の性別
男性 44
女性 3

参加者の年齢
11歳以下 20
12歳から15歳 4
19歳から29歳 2
30歳から39歳 15
40歳から49歳 6

11歳以下と、30代の参加者が多いのは親子でご参加いただいた割合が多かったからだと思う。普段は親子で楽しんでいるけれども、たまには外で知らない人と楽しめる。そう感じてもらえるようなイベントは理想像のひとつなので非常に嬉しかった。

イベントの満足度

1.とても不満 4
2.不満 0
3.普通 1
4.やや満足 2
5.とても満足 38

平均4.55でした。

食べログで平均4.55ってなかなかの名店じゃないでしょうか?(笑)という冗談はさておき。

4件の方からとても不満というご意見をいただいたのは事実。

うち2件はとても不満に丸はついていたけれども、なぜか裏面の自由記述には『たのしかった』と子どもの字で書いてあったので、ヤンチャな若さゆえか…(笑)と生温かく見守っていきたいと思っている。

しかし、残り2件はシビアに捉えていて、まとめると、

・マッチングでプレイヤーの強さやデッキに差がありすぎた

・会場の雰囲気が求めているものと違った

ことは反省としてここに記しておきたいと思う。貴重なご意見といて次回に繋げて参ります。

アンケートのお返事

アンケートは無記名でおこなっているので誰のご意見なのかはこちらでは把握できていません。お断りとして、個人の特定ができない形で掲載させていただく可能性がある旨は書いておいたので、こちらに一部掲載させていただき、お返事に返させていただけたらと思います。

われわれオーガナイザーにはここから…楽しかった、来てよかったというご意見からしか摂取できない栄養があることをご理解ください。


楽しんでもらえて、うれしいです。
ありがとうございました。またきてくれたらうれしいです。
ありがとう!!
人数が多かったこともあり、確かに暑かったと思います。ご意見ありがとうございます。
小さいお子さんにはテーブル2つはかなり広かったと反省しています。次回になんとかできないか考えています。
ふだんとちがうデッキやおともだちとバトルできたみたいで、よかったです。
ふんいきも楽しんでもらえたみたいで、うれしいです!
貸し出しのデッキを使っていた子かな?こちらこそ、ありがとうございました。
うれしいです、ありがとうございました。
ご家族での参加ありがとうございました。またご参加いただけたらうれしいです。
おう!こっちもサイコー!!!
ありがとうございます。
楽しんでもらえて、よかったです。
お部屋もきれいで駅前なので、良い会場だったと思います。うれしいです。
こちらこそ、ありがとうございました。元気なお子さんも多かったですね。
これは本当に貴重なご意見なので、次回対処していきたいと思っています。
久しぶりだったんですね、よかった!こちらこそありがとうございました。
おじさんも、うれしいです!ありがとう!
元気一杯の「たのしかった」から気持ちが伝わってきます。ありがとう。
5才のお子さんと参加いただきありがとうございました。未来のチャンピオンですね!ありがとう!
こちらこそ、たのしんでもらえてうれしいです。
こちらこそ、ありがとうございました。
ジャンケンはおみやげゲットできたかな…またお待ちしています。
ありがとうございます。
こちらこそ、たのしんでもらえたみたいで嬉しいです。
貴重なご意見ありがとうございます。地域で盛り上げていけたら嬉しいです。
こちらこそ、楽しんでもらえてうれしいです。
ありがとうございます。じゃんけんイベントはメガねバトルを参考にしているのと提供品を多くいただたので想像以上の数になっちゃいました。
貴重なご意見ありがとうございます。皆さんが笑顔になってもらえたらこちらも嬉しいです。
ありがとうございます。


最後に…


記念撮影をしました。おじさんたちが(注:メガねさんは若い)年甲斐もなくこんな写真を撮って…と言われそうだけれども、毎週のようにお互いのイベントを手伝いに行き、名古屋駅に行き有松に行き江南まで来てくれる。本当にありがたい関係だと思うし、こうやって人と人とを繋げていくポケモンカードってとても素敵なツールだと思う。

終了間際の1枚

次回は2024年の1月28日、午後から同じ会場での開催を予定しています。今回の反省をいかして、次回はもっと楽しいイベントにできるよう考えていきます。みなさんよろしくお願いします。

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