harunawada

私についての断片的な記録

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最近の記事

絶望感の正体

そもそも秋という季節がよくないが、最近多少メランコリックになることが増えてきて、あまり調子が良くない。そもそも秋という季節がよくないし、今年は特に最悪なのだ。 あの頃の気持ちは羊文学のstepに全て詰めて込んでしまった。私には何曲かそういう曲がある。あれは2017年の10月にリリースされたアルバムで、あれを聴くと当時暮らしていた八王子の狭いマンションと、あの時の最低な気持ちがありありと思い浮かぶ。あの時の風の匂いとか、部屋から見えた河原の景色とか、当時吸ってたメビウスのオプ

    • 思いで

      中学の修学旅行で京都に行ったとき、観光タクシーをつけて観光地を回ったのだけど、その運転手さんがとても面白い人で、他社であるMKタクシーのことを「マジキモいタクシー」と呼んでいたことを今でも覚えている。 それ以来、京都でMKタクシーを見かけるたびに、マジキモいタクシーだ、ってつい笑ってしまうのだけど、なんだかそういう記憶っていいもんだなあと、ふと思った。

      • お釣り

        めちゃくちゃ好きだった部屋を引っ越した。 理由は単純、年収が上がったから。かなり理想の部屋に出会ったから。更新時期だったから。 ほんのついこの間まで更新するつもりだった。だから新しいデスクも買ったしチェアも買った。しかし出会ってしまったものは仕方がない。正直かなり悩んだけれど、最後は占いの本をアテにしてきめた、というのはほんの裏話。 前の部屋のことめちゃくちゃ好きだったな、というのは、八王子の頃の部屋に対しても思っていたから、多分毎回思っている。 けれどその中でもあの部

        • いまごろはおわりのきせつ

          27歳になってやっと、13歳の頃から悩まされていた希死念慮が無くなって、信じられないほど生きやすくなった、世の中の人間のほとんどが今に至るまでずっとこんな感じで生きていたなんて本当に羨ましい限りだ、そして私のそれまでのアレらはなんだったんだとも思う 特に秋は毎年毎年ひどいものだった、秋は如何にかすれば如何にでもなった如何にかなったかもしれない日々の集積だからだ 結果から話すともしかしたら手に入っていたかもしれないそれらは全部手に入らなかった。そもそも私がそれらを手に入れる

        絶望感の正体

          豊かさの手引き

          「乾燥機付洗濯機を買ったら人生が変わってしまった」人間が貴方の周りにもいないだろうか。むろん私の周りにもいる。少なくとも3人から、一言一句同じ言葉を聞いたことがある。 「あれは本当に便利だから買った方がいいよ」 便利、とはつまりいろんな過程をすっ飛ばして目的を達成できることだとしたときに、われわれその過程で使われるはずだった「労力」と「時間」を新たに得ていることになる。つまり、われわれは便利さによって沢山の体力と時間を温存しているのだ。しかし、ここで疑問に浮かぶのは、一体

          豊かさの手引き

          夜と朝とガタンゴトン

          これくらいの季節の夜の空気、たとえば今にも雨が降りそうな、もしくは降った後の少し不安定な静けさを孕んだそれを、ゆっくり吸い込んだときの気持ちを、一体何と表したら良いものか、残念ながら上手い言葉が見つからないけれど、私はそれがとても好きである。それはこれくらいの季節の夜に閉じ込めた記憶のうち、思い返してみて悪い気持ちになるようなものがひとつもないということも、理由の一つであると思う。 ちょうどそんな夜、私は東京駅21時50分発の寝台列車に乗り込んだ。それは私にとって、初めての

          夜と朝とガタンゴトン

          ジャズ•クラブ

          最近知り合った男はマルジェラのレプリカを身に纏っていて、それの抜群によく似合う男だ。私の自宅から1キロほど離れたところに暮らしている。ジャズ喫茶顔負けの音響とエモーショナルなインテリアに囲まれた部屋の住人で、半年前に独立していまはフリーで働いているという。彼は歳の割にものを知り過ぎているところがあって、大抵の人間と会話するのはたいそうつまらないだろうなと勝手に想像している。連絡はしないけど、すればすぐ返ってくる、そんな距離感だ。それ以上求める気もないし、求められても困るし、何

          ジャズ•クラブ

          "Done is better than quality "

          大学時代、課題提出前に決まって飛び交っていたこの言葉が、最近の座右の銘になった。 昨年の夏、私は何者かになる最後の望みをかけて休職を決意し、人事面談まで漕ぎ付けた。だけど結論、全部辞めにしてしまった。ということで2021年4月現在、私が手に入れた肩書きといえば、都内勤務26歳独身女性、新卒で入社した会社に勤続5年目に突入、限りなく埼玉に近い23区在住。趣味、服とカメラ。最近は料理とコーヒーにハマる。仕事終わりや休日は、自分の作った料理とラジオを肴に焼酎を飲んで過ごす。好きな

          "Done is better than quality "

          聴き古した曲の似合う

          寒くなってくると聴く曲は、気付けば毎年同じなのに、隣にいる人間は毎年違っている。無意味に歳を重ねるというのは、こういう事を指すのだと思う。 自ら放ったものに、未練などあるわけ無いだろう。こっちがこう、あそこで間違った、あの時は若かった、今はもう歳を喰った、そんなのは全部言い訳で、単に手に入れたことがないから、いつまでも子供のように駄々をこねているだけだ。それは例えば恋人もそうだし、財産だって、才能だって、私の身の回りに落ちているもの、全部そうだ。 旅が好きなのは違う誰かの

          聴き古した曲の似合う

          梅雨明け / 記憶 / 香水瓶

          今年の梅雨は長いものでした。今年で日本の四季の中でまるっと四半世紀過ごしたことになりますが、こんなに梅雨明けが待ち遠しかったのも初めてのように感じます。 最近、夏が好きになりました。 私は少し前まで、秋が一番好きな季節でした。晴れた日の空がとても高く感じるのも、台風が過ぎるたびに冷えていく夜の空気を鼻の奥で感じるのも、どこからか漂う金木犀の香りに思いを馳せるのも、日が傾く時間が早くなっていることにふと気がつくのも、秋へ向かう生活には日毎に変化があり、それら感じることが、と

          梅雨明け / 記憶 / 香水瓶

          雑文

          昨日までの喜びや充足感が、突然恐怖と渇望感に変わる瞬間がある。誰かから好きだと言われた朝のあとには、誰も愛せないことを知って死んでしまいたい夜が来る。誰かから褒められて気分良く酔っ払った夜のあとには、自分の才能のなさに絶望して泣きながら吐く朝が来る。そんなことを何度繰り返したのか。それは恋愛においても、仕事においてもそうだった。ようやく私は疲れきって、そして気がついた。そもそも誰も私に無関心なら、好かれようと、あるいは嫌われまいと、何かを頑張る必要がなくなるのだ。ただ自分のし

          生活の基本

          生活の基本を随分蔑ろにして生きていたことに気付く。 例えば1日には朝があって昼があって夜があって、毎日2〜3回の食事があって、お湯を浴びる、日により気温と天気が違って、咲く花や風あたりや空気や匂いも違っている、それらは毎日当たり前のように認識していて、当たり前すぎて生きていく上で注意したことがなかったように思う。 気付いたら昼、そういえばお腹が空いている、昨日から風呂に入ってない、そういえばなんか暖かいな、気付いたら桜が咲いているし、雨も降ってきた、なんて、それでその度に

          生活の基本

          おわり

          いままでのなんでもない自分とさらば!したくて、そのためのメモがわりという感じに、ものを書くことを始めてみた。 できれば、いろんな人間の意見が聞きたい。 日々思ったことをつらつらと書いています。ここに書いたことに対して、気になったことや、思ったことがあれば、教えて欲しいのです。