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Dream in

1.Dream inとは

Authority2019UMB優勝おめでとう!mu-tonとの2018との激アツの決勝から一年経って有言実行したのほんま惚れる。ほんとにアウソはアンサー返せる。細かい韻も長い韻もある。あと個人的に声もズルい。ラッパーとしての要素大体兼ね備えてるし、すごいバランスタイプだと思う。それにバトル見ててもわかるように、結構リリシストなことを言うから主人公感があるのかもしれない。マジで弱点は表情が出やすい事くらいだろうか。それはそれで人間味があっていい気がする。

そんな彼はひっそりと?今年の1月にEPを出している。22 Spaceというタイトルで発売していて、サブスクにもあるので是非聴いてほしい。そういえばkzとのバトルでアルバムがどうのとか言ってた。その中で今回は一曲目のDream inを取り上げたい。エモいトラックにエモい歌詞でエモい声で歌ってる。なんかエモすぎて死にたくなってくる。

2.歌詞解釈

Hook
今はno look 現実 stage2
1人だけの世界でabout you?
正直者ほど馬鹿を見る
けど馬鹿な奴ほどいい夢を見る
からなんだかちょっぴりいい気分だぜ
目開いてもまだ夢見る

about youの所はどう聴いても発音はabout youだけどこれだと意味が通らない。けどアバンチュールなら通らなくもない。1人だけの世界でアバンチュールってなんかいいな。「現実」と「ステージ2」と「夢見る」結構固い韻の連打から語尾で「見る」と「気分」、「about you」も踏んでる気がする。
「about you」と「馬鹿」と「からなんだか」、「まだ」aaの連打って気持ちいい。
「正直」と「ほどいい」と「ちょっぴり」oiiで踏んでいる。                 Dream Inという題名なので夢がテーマ。夢って一口に言っても色々ある。無謀なやつだったり、目標に近いものだったり。歌詞の感じからすると気分が良すぎて「これ夢じゃね?」って思ってる感じだと思う。

verse
みんなやればいい好きに
今は眺めている月とfeeling?
嫌いな事の隙間を好きな事で埋めることさえ罪かも

眺めているfeelingってなんや。こことabout you
だけはほんまに謎。話を戻すと、全部入りがia で統一されている。「みんな」と「今は」と「嫌い」。「いい」と「好きに」、「feeling」語尾をiiの音で統一しつつ、「好きに」→「月」→「隙間」→「好きな」→「罪か」とuiの音の音で畳み掛けている。


傷は流せない土砂降り
頭冷えてなきゃ全部空振り
地球とは逆に脳味噌はspin
スピードの先にあるfree

前のuiを引き継ぎつつ、語尾がauiの音「土砂降り」、「空振り」、「はspin」、「あるfree」プラス「逆に」で構成されている。
「spin」と「スピード」の子音踏み。ここ気持ち良すぎて思わず口ずさんでまう。他にも「傷」と「地球」、「は流〜」と「あたま」と細かく踏んでいる。

俺は無知 ムチ入れるこの体
現実てのは手強いからな
けど逃げたいために夢は見てない

前の韻を引き継ぎで「無知」。そっから子音踏みで「ムチ」。ここも最高に気持ちいい。
ここも前のaaaを引っ張りつつ「体」と「からな」。後は「逃げたい」と「見てない」。   現実がしんどいのはわかってる。けど現実から逃げるために夢見てる訳じゃねぇよと。

記録は消えても記憶は消えない
記憶は消えない 思い出せなくても
昔は布団の中 急いで見に行く 夢の続き

何万回もダビングされた韻「記憶」と「記録」。前の「逃げたい」と「消えない」。「ムチ」と「続き」。まぁ記憶って結構残ってるし、記録っていうかデータって意外と壊れるから重視すんなよっていうなんでも写真に残す現代に一石を投じる歌詞(違う)。ちっちゃい時って布団とか、暇な時とか色んな妄想してたよね。

翼の生えたドラゴンの背中に乗って旅をしたり
無敵の力を手にして怪人退治するのもアリ

「旅」と「たり」と「アリ」aiで踏んで踏みつつ、「怪人」と「退治」aiiで踏んでる。怪人退治とかもう。アウソの韻の連打最高やな。「翼」と「背中」と「力」aaで踏んでる。ここほんまにリリシスト。ちっちゃい頃に戻りたくなるし、トラックと声も相まって泣きそうになる。


けどきっと今は書くべくしてiPhone持って書いている歌詞
これはリアリティがない
世界に色を見つけた男の話

前の「力」と「今は」。これも前の「旅を」と「iPhone」ちょっと前の韻を引っ張ってくるのは繋がりがあって良き。「書い」ている「歌詞」、
「リアリティ」と「世界に」、「がない」と「話」ポンポン韻を畳み掛けてくる。アウソの動きが目に浮かぶ。              Hiphop に出会った事で少年の世界は色づいた。ちっちゃい時に見たドラゴンに乗る夢のように、無茶だと思って夢見ていた事が実現していった。ある意味Hiphop Dreamを実現した曲である。

Hook

3.まとめ

話を戻そう。既述のようにこの曲のテーマは夢だ。アウソの夢に対する考え、捉え方が書かれている。HipHopが夢だったからこそ、正直でいられるし、馬鹿にもなれる。そしてその夢見ていた世界が近づき、色づいていく。何もblingblingになる事だけがHipHop Dreamじゃないぞというアウソのスタンスが見える。正直一般家庭の僕からしたら草!仲間!ストリート!よりこっちの方が共感できるし、何よりちゃんと韻を歌詞に落とし込めてる。聴いてて気持ちいいし、口ずさみたくなる。こんな上から目線で言ったけど、僕には何もないので、夢があり、実現していくこの曲にある意味嫉妬している笑。その感情とさまざまなエモさが相まって、幼少期を思い出し、あの頃には戻れないと死にたくなっていくのだ。

EPの曲全部良いので是非聴いてほしい。僕が言えるのはそれだけ。みんなも利益率の高いapple music で聴こう!バトルもカッケーけど音源もやばいぞ。


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