5分後に夢を見たい時に考えること

給湯ポットのボタンを押したら目の前にどら焼きが現れた。
どら焼きの一番上の皮を捲ると間にキノコたちの文明が発展していた。
彼らの動きを見ると驚いたことがある。
各家庭の魚の捌き方が日本の常識とかけ離れていたのだ。
背骨を一思いに切り抜く見たこともないような機械を使っていた。
私はどら焼きを持って走った。
皇居の周りを５周走った時に手元を見るとそこにあったはずのキノコ文明は跡形もなく消えていてキノコたちが生活した跡をよく見ると見覚えのある古代文明が意味もなく作ったように思える鳥の絵が浮かび上がってきた。
私は気がついた。これはナスカの地上絵だ。そうに違いない。
その鳥は私を背中に乗せ宇宙に羽ばたき、今まで私が本物だと思っていたナスカの地上絵の上を通り過ぎ、大気圏を突破。宇宙の天井をさらに超えた。
７次元に自分のチャンネルを合わせた時に初めて浮かび上がる５次元上のナスカの地上絵を見た。なんと奥ゆかしい鳥だろう。
その鳥の羽にしがみついていた白馬の王子様を捕まえて交渉を持ちかける。
「この馬を共に育てよう」
そこで育まれた愛が風になり、風は波紋のように広がり、3年後に私が大好きだった人の前髪を3本揺らした。