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①本ブログを「消費者主導の地産地消」の具体策を提言するブログに変更します

本ブログは開設以来、主に地方都市の小さな会社を対象にした輸出ノウハウや事例、海外の情報を発信する内容として運営してまいりました。
しかし、一昨年に発刊した拙著『コスパ病~貿易の現場から見えてきた「無視されてきた事実」~』(KDP)に対する反響が全国各地から増えてきたため、今後は拙著を題材に、下記の内容を中心に記事を投稿していきたいと思います。


①「自損型輸入商品による産地・業界への損失」を阻止し、減少させるための具体策
②読者やセミナーでお会いした方々から聞いた"新たな自損型輸入とコスパ病の事例"
③様々な品目の産地、業界を題材にした事例紹介、解決策の提言
④その他、拙著やその反響に関するニュース


さて、今回のテーマに掲げた「消費者主導の地産地消」について、少しだけご説明します。

現在のわが国では、地方経済が低迷し、少子化、高齢化、過疎化、人手不足、税収不足と様々な問題が発生しています。

そして、それらの諸問題を解決すべく、企業や行政機関、各種団体の方々が、新商品開発、イベント企画、補助金の創設、ご当地キャラ、産業・企業誘致、移住支援政策など、様々な活性化対策を講じています。

取り上げるときりがないほど存在するこれらの対策は、「作り手、売り手を支援することで地場経済の主体となる企業を盛り上げ、経済規模の拡大を通じて企業収益、雇用機会、可処分所得、税収の増加を見込む」という点では共通しており、いわば、「生産側(供給側)の視点に立った経済対策」だと言ってもよいでしょう。



私が本ブログでテーマとする「消費者主導の地産地消」とは、拙著の後半でも詳述した通り、「買う側の意識変革と地域産業の学習によって、買い手が積極的に地場産業の活性化に関与、参加する経済対策」です。

「作り方、売り方、見せ方」を主軸にした経営手法や経済活性化対策は無数にあり、私が今さら論じる必要もありません。

私は、主に九州の過疎地で苦戦する多くの地場企業と接し、わが国の消費者の低価格志向が地場産業に及ぼす悪影響も決して小さくないと感じ、「地元の消費者がなるべく地場企業によって作られ、売られたモノを買う、健全な地産地消」を軽視、無視したままでは、地方とわが国の本質的な経済再建はありえないと結論しました。



そのため、本ブログでは、「作る側、売る側としての企業がこうすべきだ」という話題は扱いません。

企業経営を話題にする時は、会社としての買い方(仕入れ方)や、消費者と協力関係を作る方法などの話題に限定します。

本ブログの新しい取り組みへのご理解を、どうぞよろしくお願いいたします。


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