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海外営業に必須の英語動画制作のポイント

弊社の海外バイヤーのほぼ全ては、私が制作したYouTubeの英語動画で縁が生まれた方々です。

そのアクセスは単なる問合せではなく、動画と製品ページの効果的な連動で、①製品概要、②取引条件、③営業情報を踏まえたうえで私とコンタクトが始まります。

私が望むのは、①全額前払い、②値下げなし、③少量から利益確保という三つの条件を満たし、地方の中小・零細企業が単独で海外と相対取引ができる手法で、非対面で必要な情報の提供、共有、確認が完了し、「頼まれて売る」という輸出フローを成り立たせるためには、「オプトインで視聴される英語動画からのスタート」が必要不可欠です。

YouTube上のバイヤーは、「お得さ」を求める消費者、「面白さ」を求める視聴者とは異なり、「儲かりそうかどうか」を判断基準とする人たちです。

だから、輸出製品の動画は、「映像作品としての美麗さ」、「食リポのような説明」ではなく、製品の構成要素を原因的なものから結果的なものに時系列や因果関係で配列し、「ワンテーマ」の見やすく分かりやすい画像、映像でシンプルに編集していくことが重要です。

特に重要なのは、①付加価値発生ポイント、②その会社ならではの強み、③見ることで工夫や苦労が分かる部分の三点映像化することで、これを丹念に編集することで、商売でとても大切な「定価販売」、つまり「値下げ要求の回避」が可能になります。

原料、製法、品質管理の要点を、企業秘密を隠せる範囲で可視化し、映像化した結果、値下げ要求がなくなるのは、商品種別やバイヤーの出身国、物価水準を問わず見られる現象で、少しの値下げも避けたい中小企業の海外取引では、「定価で購入してよい商品だ」と映像や画像で納得させる作業は、死活的に重要な努力だと言えるでしょう。

外国人に外国語で見せる動画だからと、語学、映像編集、広告宣伝の知識を重視する企業も少なくありませんが、弊社のデータを見る限り、「バイヤーが事実を把握でき、価値を理解し、製品ページで数字や各種条件を確認できる」というシンプルなフローで製品情報と接した時のほうが成約率も高いです。

映像としての完成度はその後に考慮すればよい要素で、翻訳や編集が上手でも、それが成約率を高めるわけではありません。

あなたの製品は、誰にどう理解され、何を認めて買われるべきなのか。

その情報をシンプルに映像化すれば、「働き者の動画」が世界中からバイヤーを連れてきてくれます。



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