で、『イデコ』って何?
私の会社には『確定拠出年金」がない・・・
前回まで、会社で確定拠出年金制度がある人を対象に、その内容についてお伝えしてきました。
⇩⇩⇩ 前回の投稿『確定拠出年金と家計資産とのバランス』はこちら
では、会社で
確定拠出年金制度がない人は関係なかったのか?
というとそうではありません。また、個人事業主、公務員や主婦の方も同じです。会社で同制度があると、
会社が掛け金を拠出してくれる
という点で、そういった会社にお勤めの方には、メリットがあります。
ただ、この確定拠出年金ですが、実は
個人でも利用する
ことが可能です。もちろん、すべての人が対象ではありませんが、その対象はかなり広くなっています。
イデコは『自分退職金』『自分年金』の手段!!!
『イデコ(iDeCo)』という言葉を耳にした方も多いかと思います。これの正式名称は、
個人型確定拠出年金
です。
つまり、会社で企業型確定拠出年金制度がない方や、個人事業主、公務員や主婦など、そもそも会社員でない方が利用できる制度です(※)。掛け金は当然自分で拠出しなければなりませんが、それ以外の大きな特徴は、
個人型も企業型も同じ
です。では、
なぜ個人向けに、わざわざそのような制度が用意されたのか?
それは、国がみなさんへ、
自分の老後の準備は自分でしてください
その制度を国が用意します
ということでできました。
※ ちなみに現在は、会社で同制度があっても、個人で追加で加入できる場合もあります。
何がいいの?
国が老後の準備のための資産運用の手段として準備してくれた
確定拠出年金制度
ですが、何が良いのでしょうか?
簡単に言うと、
所得税・住民税の優遇措置がある
ということです。
ここでは、細かい税金の話はしませんが、このメリットはそれなりに大きいものになっています。
余裕のある方に関しては、個人型確定拠出年金を利用することも一考かと思います。
デメリットも押さえて・・・
良いところがある確定拠出年金制度ですが、任意で個人型を利用する場合、ひとつ必ず押さえておかなければならないことがあります。
自分で株式や投資信託を運用する場合と違って、個人型確定拠出年金を利用する場合、
途中で換金ができない
というデメリットを押さえておかなければなりません。株式や投資信託を自分で運用している場合は、例えば利益が出ていたら
売却して換金
することが可能です。
それに対し、確定拠出年金は、個人型、企業型問わず、原則60歳までは換金ができません。
そのあたりを押さえ、
現役時代に使うお金と老後のためのお金
を、うまく分けて準備することが大切だと思います。
次回は、『イデコ』と同じくみなさんの関心が多い、『ニーサ』について、その特徴と違いをお伝えしたいと思います。
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