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深い内省に触れ合う「お寺型サロン」の心地よさ


今回は2018年8月23日に開催された、第六回櫻田サロンオフ会の懇親会での様子をお届けします。「シンプル」をテーマにしたワークショップ後の懇親会では、どんな会話が繰り広げられたのでしょうか。

オフ会の終了時に「今日これからご飯食べる人がいたら誘ってください」と櫻田さんから嬉しいお誘いがあり、オフ会の盛り上がりそのまま6割ほどのメンバーが引き続き語らった場でした。

※この記事は、実際の会話を了解のうえ録音、書き起こし、編集をしたものです。

精神から鍛える場にしたい

メンバー:今日初めて参加したんですけど、サロンの雰囲気、めっちゃいいですね。(今回のオフ会のテーマ「シンプル」から)「優しさ」というキーワードがどのグループからも出てくる。最後、櫻田さんが思っていたのと違ったって言ったじゃないですか。あれは櫻田さんが「哲学的にいきましょう」と言ったのが影響していると感じました。
(※ワークショップでは数人のグループに分かれ、それぞれ「シンプルだと思うもの」について話し合い、その理由について発表しました)

 デザインとかロゴとかそういうものにとらわれず、様々な意味での「シンプル」を考えてほしいとおっしゃっていたので、その結果として「優しさ」が出てきたんだ思うんですよね。「哲学的に考えてみて」という一言がめっちゃ効いたと思います。視野を広げましょう、と。

櫻田:じつは、もっと実利主義でいくチームがあるのかなって思っていました。「シンプルだったら物が売れる」とかそういう“効果”のほうにいく人がいるのかなと思ったら、かなりいい線で、視座が高く、それがほぼみんな同じ感じで驚いた。

メンバー:ですよね。

櫻田:みんな、すごくいいなと思った。本当にいいチームだな、みたいな。

メンバー:すごいですよね。参加するまでは、サロンのメンバーはみんなデザイナーで、デザインの勉強として櫻田さんに師事を願うみたいな感じで集まってると思ったら、想像よりも純粋に櫻田さんのファンですという人の集まりだった。それがすごく意外だった。僕、デザインとかできないので、けっこう気負ってて「なんだこいつ」って見られないかと心配だった。でも、全然そんなことなくて、今日のテーマもデザインとは関係ない思考を掘り下げていくということだったので、めちゃめちゃ楽しかった。

櫻田:デザインはスキルなので、やればできるはず。やっぱり考え方のほうが大事という思想です。あらかたの人はフォント選びとかそっちに走っちゃうし、そのほうがサプリ的な感じでどんどん摂取できるんですけど、それに対するアンチみたいなものがあるんです。ちゃんと精神から鍛える場にしたいなと思いました。

メンバー:いいですね。櫻田さんのサロン。発言が面白い人もいますよね。いい意味で余白があるというか。声が大きい人がいいことを言っているとは限らないじゃないですか。

櫻田:その通りです。

メンバー:発言は苦手だけれど、いいテキストを作る人もいるし、いい案を出す人もいる。そういう雰囲気がフラットですよね。

櫻田:そう。たぶん僕がそういう性格だからかな。テーマが揃ってるから一応会話ができてるんですけど、何もなかったらこんなに話せてないと思う。もともと僕が内向的だからそういう人が多いのかな、他のサロンよりも。

メンバー:参加して思ったのは、(櫻田さんは)やっぱり愛されキャラだなって。愛される力を持っている方だなと。それは思いました。


櫻田サロンは寄り集まって内省する場

櫻田:とにかく内向的になってほしいんですよ。内省を促すサロン。サロンって一般的になんかわいわいするじゃないですか。そうじゃないのをやりたい。1人なんだって感じさせる…。

メンバー:お寺に来たみたい。

櫻田:そうそう!確かにね、そういう感じですよね。修行。

メンバー:座禅みたい。みんな同じ時間に同じことをやっている。

櫻田:ああ、うまいたとえですね。確かに、お寺型サロン。なんか一般的なブレストとかワークショップって、早い段階で全体ワークにいき過ぎだと感じてて。やる立場からするとすっごい楽で、盛り上がるし、喋って楽しいはずじゃないですか。今までそういうのもやったこともあるんですけど、でもなんか違うなって。

メンバー:自分で考えてひねり出して、ひねり出してきたものを集めた時に、またみんなですごいってなって。

櫻田:しかも、みんな同じ問いに対して、同じ時間悩んでいたから、人の意見を聞く耳も持てますよね。


「禅問答みたいな感じですよね」

メンバー:私、内省の時間がなかなか取れなくって、月1のサロンがいい時間なんです。

櫻田:家だと眠くなっちゃったりするじゃないですか。2時間遮断されてやるというのは必要ですよね。

メンバー:なかなかないですよね。

櫻田:今日も同じテーマをやったのに、話し合っていて色々な切り方が出てくると面白いじゃないですか。そういうのが、僕の考える多様な社会。考える時間があるといいなと思う。

メンバー:櫻田さんがすぐに意見を吸い上げずにいてくれた。あれ、僕はすごく良いと思います。今日もすぐにたどり着かなかった。

櫻田:内にこう…内省する時間。不思議なもので、1人だとできないんだけれど、みんなそれぞれが内省してるとできますよね。

メンバー:それ、めっちゃ感じますね。

櫻田:不思議ですよね。さっきお寺スタイルだって話も出たんですけど、それ確かに、と思って。

メンバー:本当、変な話ですけど、会社だと誰かの意見にすぐ乗っかっちゃって面白くなんないんですよね。なんかちょっと化学変化が起きた方が面白いですよね。

僕、別のグループから「シンプル」とは「優しさ」って発表があって、すぐには意味を理解できなかったんです。でも最後は腹落ちして。これって大きな体験じゃないですか。

櫻田:自分の定義を持っていることが大事だなって思うんですよね。それがあると、ちょっと齟齬があって何か聞かれたとしても答えやすいんですよね。「ちょっと捉え方が違うんです」と言えるし。(櫻田サロンは)禅問答みたいな感じで、哲学的ですね。


第六回オフ会レポート 大事な3つの意思決定


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◆CAMPFIRE COMMUNITY FESTIVAL にてワークショップ開催します!

9月29日(土)に開催される「CAMPFIRE COMMUNITY FESTIVAL 2018」は、CAMPFIREさんが主催するコミュニティの祭典。当日はたくさんのサロンが集結し、サロンオーナーによるトークやサロンごとのブース出展などが予定されています。

このイベントで櫻田サロンでは、櫻田さんによるワークショップが開催します。現在サロンは満員ですが、少しでもサロンの雰囲気を感じてみたいという方は、このワークショップに参加してみてはいかがでしょう? お待ちしています!

コミュニティを分類したらどうなるか、コミュニティに期待するのは何か、自分に合うコミュニティは何かを図を使って考えるワークショップです。
『たのしいインフォグラフィック入門』『図で考える。シンプルになる。』の著者で、NewsPicksインフォグラフィック・エディターの櫻田潤がレクチャーするので、はじめて図解に挑戦する方でも大丈夫です!
図解の基礎を学びながら、コミュニティを考える。一挙両得な内容です。


CAMPFIREファンクラブのいずれかでパトロンになっている方は、無料で参加できます。
下記フォームからお申し込みください。

<CAMPFIRE COMMUNITY FESTIVAL2018お申し込みフォーム>

<一般の方は、こちら>

<ワークショップお申し込みフォーム>



櫻田潤の「図解・インフォグラフィック」
サロンは現在、満員状態ですが、月末に空きが出ることがあります。また、少数ですが月初のタイミングで追加募集をする可能性もあります。
気になった方は、ぜひチェックしてみてください。

お問い合わせ:junsakurada.salon@gmail.com

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テキスト:守隨佑果
編集:石川遼
写真:池田実加

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