見出し画像

『しろがねの葉』1000冊

『しろがねの葉』の販売数が1000冊を超えました。
あぁ、もう、感無量。

まさか、初回配本1冊の本を、その後1000冊も売れるとは思いませんでした(そう、きっと誰も想像していません)。
その1冊を即買って読んで、店頭分手配してPOP作って。
追加分の店頭在庫が僅かになった頃に直木賞候補になり、売り切れ、お問合せがちらほら。
直木賞選考会の2日前からお客様からの注文が入り始め、直木賞受賞後は爆発的な注文殺到でした。お問い合わせのほとんどが『しろがねの葉』、常に誰かしらがお問合せを受けている、そんな状況でした。

多めに見積もって100冊入れても注文分のお渡しで精一杯で店頭に並ばず、注文は増え続け次の入荷分も注文分で消えていく。
私の判断がダメなんだ、もっと入れる?どうしたらいい?どうしたらちゃんと行き渡る?と悩んだ時期もありました。
そして途中から発注量がバグり始め、在庫が100を下回ると不安になり、通常時であればパートの判断では仕入れていけない量の発注をし...…結果、販売数1000冊まできました。
全てが想定外に進み、もはやあれは異常事態でした。
怒涛の3ヶ月を過ぎ、ついに著者の千早茜さんが大田市へ再訪。
そこで注目度が増し、販売数も一気に底上げされました。
落ち着きを取り戻しつつも、じわじわと売れ続け、本日1000冊目が旅立っていきました。

この半年、かなり突っ走ってきました。
半年で、1000冊。

1000冊売れ、上司たちからお褒めの言葉をもらい、友達やTwitterのフォロワーさんからは祝福してもらい、私はなんて幸せ者なんだろう。

『しろがねの葉』を世に出してくださった千早茜さん、新潮社さん、そして制作や販売に関わる方々。
お客様方の地元愛、市外の本好きさんが「この本はぜひここの本屋で」と買いにきてくださったりもしました。もちろん、直木賞受賞というとても強い起爆剤があったからではあるのですが、つまりそれは作品の力です。

お店に来ては1冊ずつ購入し、ご友人に贈っているというお客様もいます。
『しろがねの葉』が、こんなにも地元の方々に愛されているんだと胸がいっぱいです。

下っ端パートの私を信じてたくさんのことを任せてくれた上司たちのおかげでもあります。
殺到するお問い合わせ対応、莫大な入荷連絡等、他のスタッフの協力もとてもありがたくて。
それから、そう。次々と入る取材対応で他の仕事ができない私を見守ってくれてもいました。

思い返せばたくさん、たくさんの感謝しか出てきません。
と、しんみりしましたがこれがゴールだとは思っていません。
記録更新は続ける予定ですし、次なるヒットを仕掛けていくつもりでもいます。

1000冊販売という節目で、ちょっとしんみりしてみました。

今後ともよろしくお願いいたします!!

1000冊突破POP

追加*一度、200冊仕入れて「これだけあればしばらく大丈夫だね」なんて話してたら2週間で消えて焦ったことを思い出しました。200冊が2週間で溶けてしまうなんてまさかそんなことあると思わないですよね……慌てて注文して、新潮社さんに事情説明して即搬入してもらったりと、かなり新潮社さんにも無理を聞いてもらっての1000冊達成だと思っています。ありがたやありがたや。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?