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ワークビザが大きく変わります

移民局は2019年から、新しいビザを新設すると予告していました。新型コロナウイルスの流行などで作業が遅れていましたが、ようやく詳細情報が出てきました。

新カテゴリーは11月1日から

新しいビザは認定雇用主ワークビザ(Accredited Employer work visa)となり、2021年11月1日からスタートすることが発表されました。

これに伴い、下記のカテゴリーはその前日、2021年10月31日で廃止されます。

■必須技能ワークビザ(Essential Skill work visa) - ニュージーランドで「ワークビザを申請する」というと、ほとんどがこのカテゴリーでした。

■永住権につながるワークビザ(Work to Residence work visa)のうち、認定雇用主(Accredited Employer)カテゴリーと長期労働者不足業種リスト(Long Term Skill Shortage List)カテゴリー - WTRビザと呼ばれていて、シェフの方がよく申請されていたワークビザです。

■シルバーファーン・ワークビザ(Silver Fern work visa) - 年間300名限定のワークビザですので、あまり馴染みがないかもしれません。

申請手順は3ステップ

申請手順は、大きく分けて3つのステップに分かれます。

1. 雇用主チェック(Employer Check)- 雇用主が、過去に労働法規違反をしていないか、ビザ申請に関して違反をしていないか、きちんとお給料が払える見込みがあるか、などを審査されます。

2, 仕事チェック(Job Check)- 雇用主がオファーする仕事のお給料が適切か、ニュージーランド人で適任者がいないかをしっかりチェックしたか、などが審査されます。

3. 従業員チェック(Worker Check)- 申請者がオファーされた仕事をするのに必要なスキルがあるか、などが審査されます。

ワークビザ申請は難しくなる?やさしくなる?

認定雇用主ワークビザになることで、次の点が変わってくると思われます。

1.  雇用主が厳選される
雇用主に対するチェックが厳しくなり、ジョブオファーを出す前に移民局の承認を取る必要があります。ですので、ワークビザをサポートしてくれる雇用主が一時的に減ると予想されます。その一方で、ビザをサポートできる雇用主かどうかが事前に分かるので、「雇用契約書に書いてある時給がもらえない」といったトラブルは避けられると思います。

2.審査が早くなる
ビザ申請を提出する時には、すでに雇用主のチェックは終わっています。ですので、審査されるのは申請者本人がジョブオファーに見合ったスキルを持っているかどうか、だけになり、審査期間が早くなります。似たような申請手順のオーストラリアでは、申請から約2週間でビザが承認されると聞いたことがあります。ニュージーランドもそうなってくると期待しています。

3. ファストパス?ができる
労働者が不足している地方からの申請や、お給料が高いジョブオファーの申請は、求人広告が免除されたり、ワークビザで一定期間働いた後に特別なカテゴリーで永住権を申請できる、といった優遇措置があります。ですので、これからニュージーランドのワークビザを取得したり、将来的に永住権を取りたいと思われる方は、地方の求人を選択肢に入れるとよいでしょう。

【注意】この記事には、個人的な見解や推測が含まれています。正式な情報は移民局ウェブサイト等でご確認ください。


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