見出し画像

カヤック、夏のレスキュー特訓

<自然環境リテラシー学>Aコース第2回 8月7-8日


こんにちは。最近疲れて電車の中で寝たら3駅寝過ごしました。ひられんです。

さて、自然環境リテラシー実習Aコースの第2回です!

今回はざさの浜という無人浜に行って、そこで泊まるカヤックツーリングを予定していましたが、

この時日本は

画像1


3つの台風が押し寄せているという状況。なんてこった。

1日目は実施しないという話し合いもありましたが、天気の回復の予報が見られ、とりあえず向かい、現場判断。

結果として、1日目は風速2~3m/s、時折強い風、

波もさらくわではあまりなく、雨は降ったりやんだりの天候で、

実施はできるものの不安な天気であるため、

無人浜までは行かず、さらくわでの活動となりました。


今回のメインの活動は「レスキュー」です!

カヤックはある程度安定性はあるものの、やはり沈(転覆のこと)するときはします。

そこから復帰し、元通りにする方法がレスキューです。

いくつか方法があるようですが、今回は1日目に「グループレスキュー」、2日目に「セルフレスキュー」というものを行いました。

時系列にそってこれらを紹介していきます!


1日目 グループレスキューとタープとパッキング

一足先にさらくわに着いたインストラクターとリーダーは上で書いた通り不安定な天候なこともあったので、まずタープを建てることに。

画像2

こんな感じでスッキリしない天候。タープは画面左奥の物。

自分は1度だけこのタープを建てたことがありますが、教えてもらったり、思い出しながら建てていきます。

以前は穏やかな天気の時に建てたため、ゆっくり余裕をもって建てていきましたが、今回はそうはいきませんでした。

時折突風が吹いてポールが倒れてしまったり外れてしまったり、また急な雨にも見舞われ結構苦戦。

以前、「急な嵐に遭遇した時にも迅速に建てられないとだめだよ」といわれたのを実感しました。今回よりひどい天候になったときに雨風を防げる場所を確保することはとても重要に感じたのです。

とはいっても、こういう時の対策もあります。それは上の画像でもその状態になっていますが、

あえてタープの脚を折ることです。特に、風上側の脚を折って建てると風への耐性ができていいとのこと。本当にどうしようもなくなったら足の付け根ごと折ってタープがそのまま地面につけて建てることもあるのだとか。そんな天候に出くわさないことが一番だとは思いますが、リスクマネジメントの面では覚えておくことが必要な知識でしょう。

このタープは雨や風を凌げる他、日差しも避けることができるため、

1日目は急な風や雨の対策として利用でき、さらに2日目では日差しをよけるために利用することになりました。タープのありがたさを感じた実習でもありました。


皆が合流してからは、いつも通り最初にガイダンスや健康チェックをし、その後実習に移っていきます。

感染予防や実施の面で2つの班に分かれて実習は行われ、

片方はカヤックでグループレスキュー、もう一方は陸でパッキングの練習を行いました。


実演!?グループレスキュー

そもそも先ほどから出てきている「グループレスキュー」とはなんぞ?ということについてですが、

その名前の通り、グループで行うレスキュー、つまり複数人で行うレスキューのことです。逆に2日目に行うセルフレスキューは一人で行うレスキューです。

なので、グループレスキューを教える側も複数人いるわけですが、

はいそうですね。メインで教えてくださる先生のほかにもう一人必要なので、リーダーが協力する必要があり、去年1度だけやっている私が手伝うことに。できるかどうか不安しかない。

まずは自分が助けてもらう側で実演をやることに。

改めてレスキューの流れも確かめながら助けてもらいましたが、
救助の流れがとてもスムーズなのはもちろんなこと、
引き上げてもらうときのサポートの仕方はライフジャケットを引っ張ってあげることや、声がけの内容(「大丈夫?」などだけではなく、「今日はいい天気だねー」など安心させるために救助以外の話もする)など、非常に参考になることばかりでした。自分の動きも、重心を低くするようにアドバイスいただくなど、実演やりながらとても学ばせていただきました。

次に私が救助する側になり、いざ学んだことを生かそうとやってみましたが、T字にするのが難しかったり、相手の船を安定させるので手一杯になり引き上げるところまで手伝えなかったり、これらに意識をとられてあんまり声がけできなかったりで、なかなかうまくいかず苦戦することに。分かるとできるって違うんだなぁ。

ちなみにT字にするときには、無理にいきなりその形を目指すのではなく、仮に縦向き(I字のよう)に船がなってしまっても船を両手でつかんで回せばT字にできるとアドバイスをいただき、その方法でとてもうまくいったので参考にしてください。風や波が強いときに生かせるかもしれません。

またしても実演でみんなに教えるより自分が学んでしまったような気がします(笑)
班のみんな、ふがいないリーダーですまねぇ。

その後受講者の2人のレスキューの様子を見させてもらいました。

これがもう、2回実演を見ただけなのに上手で感心するばかり。

パドルの回収も

画像3

T字にして水を抜くのも順調。

画像4

カヤックをひっくり返し、

画像5

無事復帰。

画像6

画像7

そしてこの余裕。
自分は少しパドルの回収を手伝って順番の説明しただけ。1回目でこれだけできることが素晴らしすぎる。Aチームのカヤックツーリングは安泰ですね。

もう一班との交代もあるので、これだけやって1日目のカヤックは終了に。
自分もですが、レスキューができると安心感や自信ができて、これからのカヤックがより楽しくなると思います。時間こそ少なかったですが実りのあるカヤックの時間だったと思います。


さて陸に上がってからはパッキング。

パッキングとは、カヤックのハッチ(空気が入っている部屋)内に荷物を積みこむ作業のこと。

画像8

これが意外と容量はあるのですが、工夫して積まないとすぐにいっぱいになってしまったり、入口を通らなかったり、あとは重心に偏りができてツーリングに影響が出てしまうものとのことで、結構重要な作業なのだとか。

先端から細いものを入れていく、絶対濡れたくないものは部屋を分けたり袋を何重にもする、前後左右の重量のバランスを取りながら入れる、中で広げられるIKEAバックがここで生きるなど、改めてパッキングの内容を振り返りました。

時間や艇数の問題もあり私は作業できませんでしたが、次の3泊4日のツーリングの荷物を考えるきっかけとなりました。
必要なものを絞るのが下手な自分は要注意ですね...。


今回のご飯

この日の夜はトマトリゾットです!

自分は去年、大台のリテラシー実習でトマトリゾットを作ったことがあり、
その時は焦げないよう慎重にやっていたらお米の芯が残るという失敗をしたので、今回はそのリベンジです。

今回は新たに「メスティン」を準備し、さらにアウトドアショップによったときに見つけたミニコンロと固形燃料を使って調理してみました。
負ける気がしない(何に)

固形燃料の火力がよくも悪くもやや控えめなこともあり、時間はかかりましたが、

画像9

この出来栄え!持参したサバ缶も入れてとてもおいしくできました!!


この後は「森は海の恋人」であることや、里山があるように里海があるという、個人的にとても面白いレクチャーがあったり、

メンバーで花火も楽しんだりと、1日目をとても楽しく過ごすことが出来ました。


2日目 苦戦したセルフレスキュー

2日目は1日目と打って変わってこの快晴!

画像10

カヤック日和!ではありましたが、日差しが照り付け、暑い日となりました。
1日目は雨除け、風よけとしていたタープは日陰を作るものと変わりました。やはり万能、タープ。

他にも手軽に暑さを凌げる手段として、水を浴びることが挙げられ、日中はひたすら水を浴びている一日となりました。

画像11


すごくシンプルな手段ですが、暑さを和らげるのにとても有効な手段だと感じたので、機会があればぜひ実践を。カヤック乗る直前にも全身に水浴びてから出艇しました。


2日目のカヤックはセルフレスキューの練習です。

私は去年セルフレスキューはやっておらず、今回が初めてで、
グループレスキューでやっていた水抜きや船を返すことや復帰を一人でできるのか最初は少し不安でした。イメージできなかったというのが正しいかもしれません。

いざ見てみると、いろんな細かいコツはたくさんあるものの、
やっていることはグループレスキューと同じでした。
パドルを回収し、水を排出、カヤックを返し、カヤックに復帰するという流れです。

私は、パドルの回収、水の排出、カヤックをひっくり返すことは特に苦労しませんでしたが、カヤックに復帰するときにかなり苦労しました。
復帰でデッキまで上がることはできるのですが、そのあとコックピットまで戻ることが出来なかったのです。

画像12

画像13

せっかく乗っても

画像14

バランス崩し再び海へ(笑)

ここでも3人組で行っていたので、他の2人にアドバイスをもらいました。やはり体の重心がまだ高いことや、上った後もっと前に行くこと、バタ足も利用することなどをおしえてもらい、ようやく5回目くらいで完璧に復帰することが出来ました。

画像15


ありがとう一緒にやった2人。

セルフレスキューはグループレスキューに比べ、(沢山失敗したこともありますが、)とにかく体力の消耗が大きいと感じました。何とか復帰はできましたが、復帰したころには疲れ切っていました。

セルフレスキューをしてみてグループレスキューのありがたさも知ることになりました...。


その後は陸で昼食を取り、軽く1時間半カヤックを堪能してこの実習は終了。

午前のことや、日差しや暑さもあったので実習後はとにかく疲れていましたが、
思い返せば学びも多く、楽しい2日間だったなと思います。

最後に

次回はいよいよ3泊4日のカヤックツーリング。

今回学んだレスキューの技術やパッキングの知識を活かすのはもちろんのこと、
三重県南部の自然や天気の変化なども見て感じて楽しみたいと思います!


今回も様々なサポートや学びを提供してくださった先生方、インストラクターの皆さま、ありがとうございました!

次回も頑張っていきます!






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?