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『最長片道切符の旅』を旅する day15 通勤圏内を通過する+ちょこっとday16

15日目は、千葉の蘇我(そが)から出発して西船橋松戸日暮里赤羽田端新宿まで。おいおい、新宿かよ。

蘇我(総武本線)西船橋(武蔵野線)新松戸(常磐線)日暮里(東北本線)赤羽(京浜東北線)田端(山手線)新宿

実は前回 day14 のノートを紛失してしまった。当初、愕然としたものの時刻表の付箋から全てのルートと時刻を復元出来た。いや立派。意外に乗った列車は覚えているもんだな。しかも後日、紛失したノートのコピーが出てきた。なくした時のためにコピーしておいたようだ。偉いぞ、オレ。

で、日曜日の昼過ぎ、地下鉄と京葉線を乗り継いで蘇我に向かう。通勤快速で、なんだか出勤するみたいだな。そこから改めて西船橋に向かう。西船橋から武蔵野線新松戸へ。

武蔵野線、日曜日午後の乗客。予備校生、朝帰りの高校生、競馬のおじさん(野球帽に赤鉛筆が差してある)、オリンピック・ノルディックスキー・コーチ(とパーカにでかく書いてある)、釣り帰りのおじいさん、入間航空自衛隊のおじさん(キャップに派手な刺繍)、ひたすら漫画のサラリーマン、女の子たちは全員ケータイ。

私がこれから乗ろうとする西船橋ー新松戸間の14.3kmは、つい先月、10月2日に開通したばかりで、これによって最長片道切符の東京周辺のルートは大きく変わった。 文庫版142頁

武蔵野線は先生が乗車した1978年に新しく開通したばかりであった。元々首都圏を大きく迂回する貨物路線だったものを旅客線にしたものであった。

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新松戸から常磐線で上野に向かう。実はここで有名な「尾久問題」といわれるややこしい厄介ごとがある。

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最長片道切符は同じ駅を二度通れない」という規則がある。先生の最長片道切符のルートでは日暮里東北本線に乗り換え、尾久経由で赤羽まで行く。のだが、東北本線の列車は日暮里には停まらない。なので便宜上、上野まで行って赤羽方面行きの東北本線(列車)(現在では宇都宮線、高崎線)に乗り換えて、再度日暮里を通り過ぎねばならないのだ。赤羽からは地図上では東北本線(国電)(現在の京浜東北線)で田端まで折り返してくる。

念のために日暮里で「尾久までの切符なんですがどうやって行けば?」と聞いてみたらいとも簡単に「上野まで行って高崎線に乗り換えて下さい」と言われてしまった。日暮里に向かう途中、左から新幹線がふわーっと浮いて出てきた。

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上野で乗り換えて高崎線で北上、通過する日暮里駅をパチリ。まあ気休めではありますが。一応、通過しましたよ、と。大きな尾久の操車場では一人で黙々と寝台車を洗っている鉄道員がいた。

上図では東北本線(列車)は上野止まりになっているが、今では上野東京ラインで東京駅までつながって小田原、熱海まで通じている。先生にも見せてあげたかったな。喜んだだろうか。以前は始発で楽に座れていた東海道線が、今では座れなくなってしまったので、私は少し怒っている。

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宇都宮線赤羽、すぐ折り返して京浜東北線田端まで。本日はここでおしまい。田端から山手線で帰る。

Day16

先日乗りそびれた山手線田端から新宿へ。いや出掛けたついでに乗った山手線で、あれ、これは『最長片道切符の旅』ルートじゃないの?と気づいたんだよ。この日は田端から新宿。たったこれだけ。いやあ、すまんすまん。はは。次回は新宿からだ。

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この辺りは通常の通勤圏内と変わらない。もうしばらくはこの状態が続く。ああ、旅に出たい。

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