見出し画像

『最長片道切符の旅』を旅する day33 「弁当忘れても傘忘れるな」

木津温泉 0833(宮富線)0859 豊岡 0955(山陰本線)1102 福知山 1122(山陰本線)1237 園部 1309(山陰本線)1359 京都(新幹線)東京
Top写真 1978年824列車(Hanabi123)をお借りしました。なつかしいなあ。

木津温泉ー福知山ー京都

二泊三日の今回の『最長片道切符の旅』、今日は山陰本線を辿って京都まで、新幹線で帰る。今回は三日間で美濃太田ー富山ー敦賀ー福知山ー京都の旅であった。

夕日ヶ浦木津温泉駅 (Asturio Cantabrio)

木津温泉駅では朝から駅長さんがネクタイ姿で直立している。胸の名札では当町観光協会会長のようだ。だが、足元はサンダルでちょっと残念だった。駅は現在は名前が変わって夕日ヶ浦木津温泉駅という。これもおじさんにははずかしい名前だなあ。

豊岡は霧雨の多いところで、快晴の日は年に10日しかなく、「弁当忘れても傘忘れるな」ということばがあるという。

(新潮文庫)

今朝、豊岡ではめずらしく晴れだった。乗り換え時間が小一時間あったので駅前に出てみた。駅前のスーパーでお土産を買う。水菜100円、トマト、生しいたけ、オランダ豆、みざん(山椒を粗くペーストした山椒と柚子の風味がさわやかに香る柑橘系調味料)を購入。

養父神社 狼の狛犬

このあたりは鹿や猪による農作物の被害の多いところで、狛犬の代わりに狼を社前に並べた養父(やぶ)神社というのがある。八鹿(ようか)を過ぎると養父神社の森が見えるはずなので注意していたが、見当たらないまま古い駅舎の養父を通過した。

(新潮文庫)

養父(やぶ)駅には大きな養父神社の看板が掛かっていて、これも先生の本のお蔭であろうか。谷の奥にちらと赤い屋根が見えた。

福知山駅は高架になっており再開発が進んでいた。あまり近づきたくない感じだ。駅の向こうに見える城はそのままであった。蒸気機関車が並んでいたヤードはすでにない。

福知山駅 (Saigen Jiro)

安栖里(あせり)駅前のロータリーでは消防訓練をやっていた。安栖里というのもいい名前だなあ。いかにも山陰本線の駅である。

安栖里駅 (Bakkai)

亀岡では保津川の川下りに家族連れやらカップルが楽しそうに乗っている。

福知山盆地に落葉焚きの煙と夕靄が混じり合ってたなびき、夕暮れが迫ってきた。

(新潮文庫)
偉大なるローカル線 1978年 (Gohachiyasu1214)

豊岡から福知山、亀岡から園部、京都まで山陰本線である。本線であるが山陰本線にはなぜか田舎の趣きがただよう。「偉大なるローカル線」と言われる所以である。好きだなあ、山陰本線。京都から下関まで普通列車で乗りつぶしてみたい。

1359 京都着。妻リクエストの阿闍梨餅を買って、新幹線で帰る。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?