[BKK通信07] バンコク「微笑み」事情 サヌークでサバーイ
微笑み(ほほえみ)
タイは微笑みの国である。人はどこでも誰からでも温かい微笑みに包まれる。目が合うと必ずにこっとしますね。にこっと微笑みかけられて誰でも悪い気はしないので、これはタイの大事なメンタリティといっていいと思う。
基本的にここでは個人的な気持ちの良さを重要視する。ということは他人に干渉しないということである。微笑みは人の周囲1mに柔らかいバリアーを作るのである。
人は柔らかいバリアーに包まれて豊かな気持ちで過ごせる。微笑みは本能的に争いを回避するシステムでもある。と同時に相手を思いやることでもある。争いを避け、常に「サバーイ、サバーイ(楽しく)」で「サヌーク(快適)」な人間関係・生活環境を作ることがタイの人にとって大切なのである。
会社ではしょっちゅうパーティがある。誕生日のサプライズパーティ。当人が居ない間に部屋をきれいに飾り付け、息を潜めてわっというとか、巨大なバースディケーキをみんなで運んでいったりとか、とにかくにぎやかで楽しいことが好きですね。
(ところで、ここでは生まれた曜日が重要なので、その曜日によって運勢も変わってくるようだ。日本では血液型だが、タイでは生まれた曜日を聞かれることが多い。ちなみに私は日曜日なんだそうで、妙に納得されたりしているのだ)
夕方になると誰かが屋台で焼き鳥、焼肉、辛い肉団子なんかを買ってきて、みんなでつついてます。まあ、おしゃべりも好きですね。ときには会社のエレベーター前の床にゴザを敷いて伝統的なソムタム(パパイヤのサラダ。唐辛子やナッツを入れて石の鉢でつき、ライムとナンプラー(魚醤)で昧つける。辛くてうまい)を作ったりする。いいでしょう、こんな雰囲気。
会社の社内改善委員会で出てきたスローガンが「サヌーク(快適)な職場作り」ですからねえ。TQCとかDXとか売り上げとかは無縁の世界です。職場がぎすぎすしてないことだけは確かだけどね。まあ、ばりばりとしてないことも確かだけど(笑)。
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