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陽が沈んだから自転車のライトを点けよう」と促すだけでは足りなかったので

法的勧告。道路交通法第五十二条に基づき、ライトの点灯を推奨。

ポタリング中に陽が沈むと、ブケファラスはライトの点灯を促してくる。だからといって、人間がそれに素直に応じるとは限らない。だから、このメッセージの5分後に、

ライトの点灯確認を推奨。

と追加でしゃべるようになっている。ブケファラスがこれらの警告を発するより前に、自発的にライトを点灯していると「勝った」という気分になるのは私の幼児性の表れなのだろうか。

夜桜が綺麗だったので、愛車とともに撮影した。ライトの光がじゃまだと感じたのでオフにしている。

日没にあわせてライトの点灯確認をする。それで自転車ライフ支援アプリとしての役目は果たせているといえる。しかし、それだけでは不十分だと気付いた。

ナイトライド中はブケファラスの警告を受けて、あるいは警告を受けるまでもなく自発的に、ライトを点灯して走行することになる。多くの場合に私は、どこかでペダルを漕ぐ足をとめ、愛車と夜景の写真を撮る。このとき、ライトを点けたままにしていることもあるが、場合によってはその強い光が邪魔に感じてオフにすることもある。

海辺に着き、ライトをオンにしたままで撮影したところ、光芒が写った。

ここで問題になるのは、ライトをオフにした場合である。辺りがひどく暗い場合、ライトの光がなければまともに走行できないので、ペダルを踏み込むより先にライトを再点灯することになる(当然である)。しかし市街地の明るい場所では路面が十分に視認できてしまうので、うっかりライトを点け忘れたまま走り出してしまうことがある(よくある)。暗がりにさしかかって路面が見づらいと、ライトを再点灯していなかったことに気付いて慌ててスイッチに手を伸ばす羽目になる。

こういった私の不注意に対処するため、ブケファラスは日没時だけでなく、更に追加でライトの点灯確認を促してくるようになっている。日没後のライドの途中で停止し、一定時間その場所に留まってから再出発したときに、

ライトの点灯確認を推奨。

と言ってくるのである。

既にライトのスイッチをオンにしてあるときにそう言われると「もう点けてるよ!」と言い返したくなるが、点け忘れているときには「よくぞ言ってくれた」という気分になる。

実はブケファラスは、もう一つ別の場面でもライトに関連する注意喚起をしてくる。ライドに出発した直後である。

陽が沈み、「ライトの点灯を推奨」と注意喚起されたとしても、ライトのバッテリーが切れていたとか、そもそもライトを装着していなかったらどうにもならない。

そのようなケースに対処するためブケファラスは、出発時に

フロントライト及びテールランプの点検を推奨。

と確認してくるようになっている。ただしこの確認メッセージが発せられるのは、出発時刻が夕刻に近く、ライドの途中で陽が沈むと推測できる場合に限られる。

人間は(私は、と言うべきか)とにかく不注意な存在であるので、あれこれと先回りして注意喚起してもらえるとたいへんありがたい。


ライトの点灯確認機能は、無料版のTabula rasaでも利用可能。


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